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テーマ:ミステリはお好き?(1425)
カテゴリ:読んだ本(ミステリ・日本)
文庫本10ページに満たない掌編
古川日出男の「サイプレス」を読んだ。副題に「『アラビアの夜の種族』外伝」とあるが,大部な本編(日記は→こちらから)に比べてあまりにも短いので,読んで楽しむというより,「そうか,こうなるのか」という「資料」的価値のほうが大きい。 オンライン書店bk1でのフェア(古川日出男が選ぶ「僕と脳構造がおなじ本」 )で購入者へのプレゼントとして執筆され,メールで配信されたものらしいのだが,今回は,学研M文庫の「ゴシック名訳集成 暴夜(アラビア)幻想譚」に収録されているものを読んだ。 1898年フランスのリヨンを舞台にした話で,本編でナポレオンがカイロを制圧したのが1798年だったから,それよりもちょうど100年後ということになる。 「機械式再現演劇(要するに映写機シネマトグラフ,まだ当然サイレント)」の売り込みがこの話の外枠になっているが,タイトルの「サイプレス」は「糸杉」を意味している。 読んで,本編同様の感動を得られるわけではないが,「語り部」の活動の場が活字媒体である「本」から映像へ移っていく可能性の示唆,本編の最後に登場した少女が「6歳」だったのか! というより,「やはり生きていたんだなぁ」ということの確認などができる。 これだけ(10ページ弱)のために文庫本(700ページ弱)を購入するのはあまりオススメではなく(実はほかの収録作品もおもしろい,笑),その意味では,「どうしても,読んでおかなければ…」というわけではないが,図書館で借りて読むことができたら,本編のイメージをさらに広げることができる,といった感じの1編である。 古川日出男の他作品についての日記は,フリーページ 読了本(日本) (古川日出男)からごらんください。 参考ホームページ:エンサイクロペディア『アラビアの夜の種族』 楽天ブックス お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006/07/22 12:45:06 AM
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