まあぼの交差点

下北サンデーズ－６話　「僕ら薔薇薔薇……という感じ？」

を見た。

先々週のキャンディ，先週のゆいか「退団の危機」を伏線とした，急成長したサンデーズの危機がピークに達した回ともいえるだろう。

スタンドイン（代役）たちの「あくつば」というネーム入りのTシャツにやに下がり，景気のいいことをいうあくたがわだが，実は脚本が書けない！！
結局，オフィスフォルテッシモに頼んで三島由紀夫「黒蜥蝪」ならぬ三鳥ゆきよの「黒やもり」を上演することに（ジェニファー234さんに感謝！）。
ってこれはヤバイよ（笑）

劇団員たちにもそれぞれ仕事が入り，バラバラ。
サンボ（グラビアアイドルとお遊び，は別としても金に「余裕」が出てきたいやらしさ満開）と玲子（ネットドラマ５本でカンヅメ）はすでにギクシャクするし，キャンディにもサトシン（眼鏡男子アイドルって，発想が貧困！！）にも仕事が。

そんな中で，八神とジョーとゆいかが劇団のことを心配して意気投合するのだが，ゆいかに提案した劇団の誕生祝いに失敗した八神がゆいかに語ったことに反発したジョーの言葉をきっかけに，八神は退団し，自殺をはかる。

前々回，「彼については１回分のドラマがありそう」と書いたが，意外と早く，意外と単純で，意外と軽佻だったことにがっかりした。

お金持ちで働く必要がなく，といっても実はゆいかはそのレベルでは同じなのだが，大きな家の「離れ」に住んでいるということはもともとわかっていた。

そこから考えて，実の母とは一緒でなく，継母たちや愛人たちに囲まれ，とか「サンデーズは家族」とか程度のことは，改めて説明されるまでもなく織り込み済みなのだ。
高校生のときに初演で見て，サンデーズには「温かい人間の声」があったというのもわかるし，よかったよ。

でも，そこからすっきり「飛び降り」につながるのかい？

上で「きっかけに」と書いたジョーの言葉はそれなりに重い。
「ちょっとばかりの成功とちょっとばかりの金」でサンデーズが変わってほしくないという八神に対して，

「お前は裕福だ」……「チャンスを逃したら人生ゲームセット」……「ちょっとばかりの成功とちょっとばかりの金が死活問題」……

でも，以上の経緯だけで「飛び降り」？？？

八神君が自殺をはかって，それが劇団の危機を救うという設定は（理由がきっちりさえしていれば）よいのですよ。
屋上から飛び降りるというだけでいえば，単にプリンをほしいため（これはMBMHネタです）でもいいのですよ。

しかし，今回の場合，納得がいく設定or説明がなさ過ぎる。というか，流れで納得させようとするのは視聴者を馬鹿にしすぎている。
などと，ついつい思ってしまったのだ。

などと，暗い話になったが，今回はプイさんの「公園出張販売」がよかったな。トムヤンクン１杯50円！！
「下北」だからというのもよかった。

逆にケラさんは前回の天使で終わりにしてよいのでは？
「ゆずるな！」とか前回の「売れるな」に重ねるとくどいし，「薄め」ているとしか思えない。

千葉大の野田と三谷は今回すごくよかった。
3000円のチケット83枚の快挙と，ゆいかに群がりつつ「劇場」聞いたとたんに冷めてしまうとオタクたちをアジる手法といい，インテリなりのインテリおたくとして注目していてよかった（笑）
「ひもビキニの」グラビアアイドルを拒否したゆいかの強い味方になると思う！！

で，あいかわらず怪しいのが渋谷だけれど，3000円のチケット350枚買い上げ，団員にノルマなしにしてくれたり，あくたがわに原作を提供したり，ゆいかがグラビアを断ることを認めたりと，とりあえずは怪しさを隠しているようだ。
千恵美は疑いが正解のような気もするなあ。亜希子は「変化」を目の前にして自分を失っている！！

今週の眠眠亭
「未来は過去の上にしか成り立たないよ」とかの名言もあったが，「オフオフでやってた頃に戻りたい」というゆいかに，あくたがわが10年前の約束として「下北で一番になったときに見にきてくれ」といったのだとさ。

今週の千葉大
「なんでそうなるの？」で動かず，切られた格好で倒れた。


先週の６話　「ブルマなゆいかが下北を回す！」の記事は，→こちらからどうぞ。

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