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テーマ:ミステリはお好き?(1425)
カテゴリ:読んだ本(ミステリ・海外)
寺から街へ(nazuna3027さん)と深夜の読書日記(緋沙子02さん)とがほぼ同時にマイクル・コナリー「天使と罪の街」について書いていらっしゃったので,ぜひ読んでみなくてはと思ったところ,お二方とも「ザ・ポエット」と「我が心臓の痛み」をあらかじめ読んでおいたほうがよいとのご意見。
ということで, マイクル・コナリーの「ザ・ポエット」(The Poet,1996)を読んだ。「死はわが職業だ。」という衝撃的な書き出しから始まるのだが,語り手であり主人公でもあるジャック・マカヴォイの職業は医者でも刑事でも,ましてや殺し屋でもない。 殺人事件に関する囲み記事を担当するという,新聞社の中で遊軍的特権地位を得ているジャックだが,デンヴァー市の殺人課刑事である双子の兄が自殺したと知らされたとき,「死」と職業以上の直接対決を強いられることになる。 兄の死が,責任者として関わっていた猟奇的殺人事件に精神的に追い詰められた結果の自殺であると納得しかけたとき,シカゴで少年の誘拐殺人事件を担当していた刑事が「青ざめた扉をくぐり」というポオの「アッシャー家の崩壊」からの一文を残し,同じように自殺していたことを知る。 自殺した兄の車に残された遺書めいた書き置き「空間の外。時間の外。」が,やはりポオからの引用であることもわかり,ジャックはデンヴァー市警に兄の死を「殺人事件」として再調査させることに成功する。 さらに,アメリカ各地で起きた兄の件も含めた警察官の自殺事件のいくつかが「連続殺人事件」であることも突き止め,それを「記事にしない」ことを条件にFBI捜査陣に加わり,犯人(コード名「ザ・ポエット」)を追うことになる。 多少長くなったが,これがタイトル「ザ・ポエット」の由来である。 これ以上は,本でお楽しみくださいというところだが,けっこうハラハラドキドキさせられて,おもしろかった。 FBIの捜査法,プロファイリングの限界,チーム内の反目などが,そのチームに素人として加わったジャックの目を通して描かれているところもよく,チーム内からの情報提供を受けてジャックを出し抜いて記事を書いてしまう記者が出るものの,同じ新聞記者として彼を憎みきれないでいるジャックというのもなんとなくわかるような気がして印象に残った。 マイクル・コナリーの他作品についての日記は,フリーページ 読了本(海外) (マイクル・コナリー)からごらんください。 楽天ブックス お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006/09/23 12:21:55 AM
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