2007/07/01(日)00:38
聖女の塔(篠田真由美)
建築探偵シリーズ12作目,篠田真由美の「聖女の塔」を読んだ。
2002年4月,母の死を経てW大に復学した蒼のもとに,「空想演劇工房」で知り合った川島実樹が現れ,カルト教団に監禁されているかもしれない友人の及川カンナ救出の手助けを頼まれる。
栗山深春は「空想演劇工房」とともに渡欧中,桜井京介も所在不明ということで一人でがんばる蒼だが……
その頃,桜井京介のもとには深春の後輩だという探偵武智兵太が現れ,長崎県北松浦郡波手島での集団自殺事件の話が持ち込まれてきて……
カルト教団や隠れキリシタンの話が出てきたのだが,関心はどうしても蒼や京介の動きのほうに行ってしまうな(笑)
「殺意の情景(2)」から,すべてが桜井京介に対する悪意の罠であることはわかるのだが,京介が警察に勾留されたり,門野老の近くに「スパイ」がいたりと結構ダイナミックな展開を楽しむことができた。
15作の終幕に向けて突き進んでいる「第3部」だが,以前の作品の記憶がおぼろだったり,読み飛ばしていたりで,次作「一角獣の繭」を読んだら過去の作品に戻らなければ……などとも思っている。
なお,今回の関連作品は「桜闇(永遠を巡る螺旋)」と「月蝕の窓」。
時代,場所,登場人物などをフリーページの篠田真由美メモ(聖女の塔)に簡単にまとめてありますので,ごらんください。
篠田真由美の他作品はについての日記は,フリーページ 読了本(日本) (篠田真由美)からごらんください。
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