2007/07/10(火)00:40
闇匣(黒田研二)
黒田研二の「闇匣」(2002)を読んだ。
BGMの「サウンド・オブ・サイレンス」にはそれなりの思い入れもあり楽しかったが,話の流れは結構ミエミエだった。
社長令嬢の岡部杏奈との結婚を正式に認めてもらうため,彼女の父親が住む杏奈の故郷にきた関口勉。
前夜のホテルから杏奈は姿を消し,勉も襲われてスタンガンで気絶させられる。
そして今,近くに杏奈の声を聞きながら,闇で満たされた部屋の中で縛られている勉。
その中で聞こえる悪意に満ちた幼なじみ軽部龍一の声にうながされて,勉は1年前の妹薫の事故死,恋人だった大寺枝理との出会いと別れ,杏奈との婚約などを思い出していく……
回想が進むうちに,事故の真相,枝理が会社を辞めて勉と別れた理由などが明らかになるのだが,だいたい「そうなりそうだな」という線で進んでいくのがちょっと残念。
最終シーンだけは,ちょっと予想外で,BGMともうまく絡み,「やられた!」という感じがした。
黒田研二にはもうちょっといろいろな部分でも騙してほしかったが,全体の雰囲気は嫌いではない。
黒田研二の他作品についての日記は,フリーページ 読了本(日本) (黒田研二)からごらんください。
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