まあぼの交差点

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読んだ本(その他・海外)

2005/11/11
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テーマ:お勧めの本(5045)
ここまでくると,けっこうすらすら読めてしまうのだが,すらすら行き過ぎて流れてしまってもいけない。ということで,

トールキンの「指輪物語」

の「下の1,2(文庫本3,4)」の日程をまとめてみた。

裂け谷での休養と会議と待機
3018/10/20~12/25(約2か月)
会議の後,色々な情報を集めるためにアラゴルンやエルフたちは各地に散り,フロドたちはその間待機。

裂け谷→モリア(以上「下1」)3018/12/25~3019/01/15(約20日)
モリアの広間で1夜を明かし,翌朝バーリンの墓を見つけるまで。

モリア→ロリエン
01/15~01/17(途中2泊)
カラス・ガラゾンに着いて,一行がガラドリエルとに会うまでだが,実際にはモリアを出るとすぐにロリエンの地域に入っている。

ロリエンでの休養
01/17~02/16(約1か月)
エルフの里ということで,フロドたちには時の流れがつかめず,のちに「新月」でサムが驚くことになる。

ロリエン→パルス・ガレンでの別れ(以上「下2」)
02/16~02/26(約10日)

「旅の仲間」という日本語タイトルから,旅ばかりしているような印象なのだが,実際には,けっこう休みが多い(笑)

「旅の仲間」では,ホビット庄を出た09/23からフロドとサムが一行と別れるまでの約5か月間が書かれているが,そのうち約3か月は「お休み」。
ただし,休み中のことはあまりお話しにならないので,「旅」中心のストーリであることに変わりはない。
原題は「Fellowship of the Ring」なのだが,日本語タイトルもけっこう気に入っている。

「旅」といえば,ボロミアの行き(裂け谷まで)の旅にも注目しておきたい。
出発が07/04で,フロドたちより約2か月半早く,到着はちょっとあと(10/24)。
この間単独行でもあり,モルドールの注目をあまりひいていなかったとはいえ,単なる「傲慢で欲深い男」ではない勇気が感じられる。
これを書いている途中で,Faramirさんの日記に「ボロミアは優しい」と書いてあるのを見て思い出した。
雪山からの退却で,道をつくったりホビットを背負ったりするところはよかったなあ。

指輪物語に関するその他の日記は,フリーページの指輪物語メモ(指輪物語関連日記一覧)からごらんください。

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Last updated  2005/11/11 12:34:09 PM


2005/11/03
図書館でたまたま目についたので読んでみたのだが,おもしろかった。

ダイアン・デュアンの「魔法使いになる方法」

は,富士見ファンタジーノベルズの1冊。

本が好きで,お勉強も天体も好きで,そうなると学校で浮いてしまいいじめられる女の子ニータが,魔法使いになるための試練を受けるという,ある意味で単純な話なのだが,同じくウィザードになりかけのキットとともに呼び出してしまうのがフレッドと名づけたホワイト・ホールという設定が楽しかった。

いじめの件は例によって後半に解決するのだが,ニータが「やり返さない」ことをまったく理解できない父親の姿が,いかにも「アメリカ」的だった。

ミステリ以外の海外作品についての日記は,フリーページ 読了本(海外) (その他)からごらんください。

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Last updated  2007/01/20 12:48:20 AM
2005/11/02
その2(→日記はこちら)では,フロドたちの旅の大まかな流れをまとめてみた。

トールキンの「指輪物語」

今回は,風見が丘でアラゴルンがホビットに語る話についての補足。

アモン・スール
「風見が丘に大きな物見の塔が建てられ,この丘はアモン・スールと呼ばれた。それは焼き払われ,こぼたれた」とアラゴルンは語る(p190)が,塔が破壊されたのは,「その1」の塚山と塚人で書いた1409年のこと。
塔を守っていたのは,そのときに滅ぼされたカルドランであり,破壊したのはアングマールの魔王と彼に協力したルダウア国(北方で3つに分かれた国の1つ)の勢力である。
そのルダウア国もすでになく,その石の城壁や塔の名残をトロルの石の像を見る前の一行が目にすることになる(p227)。

ティヌヴィエル
アラゴルンが語った詩(p205~)は,エルフのルシエン(・ティヌヴィエル)と,人間(エダイン)のベレンの恋の歌。
彼らの話は,本を読んでもらうとして,最後にさらっと語られるように,彼らの孫エルウィングがエアレンディル(半エルフ)の妻となり,第1紀(→指輪戦争の背景(1)参照)のシリマリルをめぐる戦いに決着をもたらすことになる。

第2紀の最初に,ほとんどのエルフが西に帰るのだが,ギル=ガラド,ガラドリエルなど帰らないエルフもいた(ギルドールもその1人)。
また,エアレンディルとエルウィングには2人の息子がいて,彼らには,死する人間として生きるか,不死のエルフとして生きるかの選択をする機会が与えられた。
兄のエルロスは人間として生きることを選び,西の島でヌーメノール王朝の始祖となる。
弟はエルフとして生きることを選び,ミドル・アース(中つ国)に残るのだが,彼については,「旅の仲間 下」でのお楽しみ……。

ギル=ガラド
風見が丘で「ギル=ガラドというのはだれですか」とメリーが聞いたときに,サムが歌い始めるのだが(p191),それについてアラゴルンが「『ギル=ガラドの没落』と呼ばれる歌物語の一部」といっているが,「没落」はおかしい!!

上で書いたように,第2紀の最初に西に帰らなかったギル=ガラドは第2紀を通じてミドル・アースのエルフの王だった。そして,第2紀の最後の戦いで,エレンディル(エルロスの裔)とともにサウロンを倒し,また,2人とも倒されたのだ(上1のp116あたりには指輪との関係もかかれている)。「没落」はしていない!!
ということで,歌物語「The Fall of Gil-galad」は「ギル=ガラドの(戦)死」にしてほしいなあ。

これで「旅の仲間 上」に関するたわごとはおしまいです。

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Last updated  2005/11/02 07:56:27 PM
2005/10/30
テーマ:お勧めの本(5045)
トム・ボンバディルと別れた(→その1)あと,フロドたちはブリーの宿屋に泊まり,そこから裂け谷に向かう。

トールキンの「指輪物語」

今回は,旅日記として読む「上2」について。

今回,フロドたちの行動だけを見れば,3018/09/26の朝に堀窪の家を出発してから,10/20に裂け谷の手前の川の浅瀬を渡るまでの,ひたすらの逃避行。

しかし,文庫版に地図がない(上1の地図はホビット庄中心)ため,どこをどう進んでいるのかまったくわからない。
これでは,地図と写真がない旅行案内を読んでいるようなものだ。
ということで,「旅の仲間 下1」の地図と照らし合わせながら読むのがオススメ。

文字が小さくて,わかりにくくはあるのだが,全体の行程を分けて整理しておくと,読んでいて安心感がある。

09/26~09/29 古森→ブリー
古森でうろつき,森外れのトム・ボンバディルの家に。塚山丘陵で迷走してトムに助けられ,街道に出てブリーに。

09/30~10/06 ブリー→風見が丘(これ以降徒歩の旅になる)
チェトの森を北に行き,沼沢地を東に渡って,風見丘陵のふもとを南下し,北から風見が丘に(ここでフロドが襲われる)。

10/7~10/13 →風見が丘→果野橋
風見が丘付近で街道を渡り,街道の南側を回りこんで東に向かう。にびしろ川にかかる果野橋の手前まで。

10/14~10/18 果野橋→ブルイネンの浅瀬
橋を渡るために,街道に出て,橋を渡ってから,北に迂回。途中トロルの山を通り過ぎてから,再び街道に出て,エルフのグロールフィンデルと合流する。あとは,街道を進む。

さらに細かく知りたい場合は,1日ごとの彼らの道程が詳細な地図(著者オリジナル)とともにのせられている,「指輪物語フロドの旅」という本もあります。

その3(→日記はこちら)に続きます。

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Last updated  2005/11/06 02:54:08 PM
2005/10/29
文庫版の2冊目を読み終わった(→指輪物語-旅の仲間 上1-の日記はこちらから)。

トールキンの「指輪物語」

今回は3018/09/26に古森に入ってから,09/29に彼と別れて街道に出るまで。

トム・ボンバディル
朝早く古森に入った4人は,柳の古木につかまって困っているところをトム・ボンバディルに助けられ,その日の夜と翌日を彼の家で過ごすことになる。

ここは「旅の仲間」の中で好きな場面の1つなのだが,残念ながら映画「ロード・オブ・ザ・リング」では省略されていた。

内容は本を読んでいただくとして,注目すべきは,彼が「指輪」の影響を受けないただひとりの人物であること(実はもうひとりエントの「木の髭」もそうだと思われるが,彼の場合指輪と接近する機会がなかった)。

「トム・ボンバディルの冒険」(未読です)という短編が「農夫ジャイルズの冒険」の中に収録されているので,興味があればどうぞ。

塚山と塚人
トム・ボンバディルがしてくれた話に出てきて,彼の家から出発したフロドたちが実際につかまって殺されそうになる塚山だが,そこは,3つに分かれた北方の王国の1つカルドランの都があった所。
彼らが閉じ込められた塚は,「1409年(1600年程前)の戦いで討ち死にした,カルドランの最後の君主の墓であるといわれている(追補編)」のだが,この戦いの相手が,実は現在フロドたちを追っている黒の乗手の1人だった。
そのくだりは,「アングマールの国でカルン・ドゥームの魔王との戦いに敗れたのです」と書かれているが,この部分は「アングマールの国の(in the Land of Angmar)カルン・ドゥームの魔王」としたほうがよいだろう。
「旅の仲間 下1」の地図の上(北)をみるとどちらの地名も見つかると思うが,そこを拠点とした魔王(指輪をはめた元人間の1人)が,カルドランまで攻めてきたわけで,最後の君主がアングマールに攻め込んで敗れたわけではない。

また,「最後の君主の墓」というだけで,トム・ボンバディルから追いはらわれた塚人は,その後に住み着いた悪霊である可能性が大きい。

フロドの夢
トム・ボンバディルの力のせいか,フロドは最初の晩に不思議な夢を見るが,この夢に登場したのはガンダルフのような気がする。
また,塚人から助けられたのちにホビットたちが見た幻の最後の1人はアラゴルンなのかもしれない。

その2(→日記はこちら)に続きます。

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Last updated  2005/10/29 10:15:39 AM
2005/10/27
ビルボの誕生祝い(→その2)のあと,時は流れ……

トールキンの「指輪物語」

今回は,「フロドたちの旅立ち(3018/09/23)」について。

指輪の秘密を知ったガンダルフが最後の確認のためにフロドのもとを訪れるのが,出発の年(3018年)の4月。

ページ数が少ないので見落としがちだが,ビルボの盛大な誕生祝いから,すでに17年がたっている。

フロドは50歳,メリーは36歳,ピピンは28歳,サムは38歳になる年である。
ピピンがいちばん若く未成年なのだが,指輪の影響で「持ちのよいひと」になったフロドも,成人した33歳のときとほぼ同じ外見をしていると考えられる。
映画「ロード・オブ・ザ・リング」でフロドがおじさんっぽくなかったのは,本と矛盾しているわけではなさそうだ。

その間ガンダルフはアラゴルンの協力を得てゴクリを探すのだが,その顛末はガンダルフからフロドに語られる。

アラゴルンの母が死んだのも,谷間の国の王が変わったのもこの間のできごとである。

谷間の国(「ホビットの冒険」参照)については,ゴクリが立ち寄った先として言及されているほか,ビルボの誕生祝いで子供たちが鳴らした,「谷」のマークがついたクラッカーの仕入先でもある。ドワーフと人間の交流がある町として知られるので,楽器が仕込まれたクラッカーはドワーフがつくったものと考えてよいだろう。

いったんフロドのもとを離れたガンダルフだが,出発の予定日になっても現れない。その事情は「旅の仲間 下1」で語られるので,とりあえず「フロドとサムとピピンの旅(メリーは先に行って待っている)」ということになるが,巻末までページ数はあるのに,日数は短い。

誕生日の翌日(09/23)の夜に出発して,堀窪の家に着いたのが,09/25の夜。

途中でエルフと出会う場面が感動的なのだが,このギルドールというエルフは1か所に定住しないで,あちこちを移動しているエルフらしい。上のエルフ(High Elf)とあるので,第2紀(→指輪戦争の背景(1)参照)の最初に西の地に戻らなかったエルフの1人と考えられる。

今後の「指輪物語」の中では言及の中でだけ登場することが多いが,最後の最後にフロド,ビルボ,ガンダルフ,ガラドリエルたちと,西への航海に出ることになる。

さて,次は「上2」(日記はこちら)を読もうっと!!

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Last updated  2005/10/27 12:31:50 PM
2005/10/26
前回(→日記はこちら)さらっと流しすぎた気がするので,少し調べてみた。

トールキンの「指輪物語」

今回は,「ビルボ・バギンズ氏の誕生祝い(3001/09/22)」について。

メリーとピピンの年齢
ビルボ111歳,フロド33歳は書かれているので当然だが,「追補編」の資料などから,メリーは19歳,ピピンは11歳と考えられる(誕生月が過ぎていると仮定)。彼らは,「気楽な20歳代」にも達していない「お子様」として参加していたわけだ。

ローリイ・ブランディバック老人
ビルボが演説を終えて消えた直後に,嫁のエスメラルダに「どうも臭いぞ!」といい,大声でフロドを呼んでぶどう酒を運ばせる人物だが,ここにフロド,メリー,ピピンを結ぶ鍵が!!

嫁のエスメラルダというのはメリーの母親。であり,彼女の兄がピピンの父親。その関係で2人はいとこになる。
また,ローリイ老人は(当然)メリーの祖父になるのだが,彼の妹がフロドの母親プリムラなので,フロドにとっては伯父ということになる。
それなら,フロドに色々指図するのも当然か!

この2人については,「追補編」での表記が本編と異なっているが,これはちょっと?? きちんとそろえてもらわないと,別人ではないかと気になってしまう(英語版でRoryと確認しました)。

その他のパーティ参加者やプレゼントの貰い手もチェックしてみたが,1人を除き追補編の「家系表」から見つかった。

見つからなかったのは,借りた本を返さないとからかわれる「袴帯家のヒューゴ」なのだが,ビルボとフロドが嫌いなサックビル=バギンズのロベリアの出身が袴帯家。つまり,兄弟かそれに近い親戚なのだろう。性格からして,似ていそうだし……

ところで,「~家」としてカタカナと日本語を混ぜるのはやめてほしかった。足高家,兎穴家……とあるが,名前とあわせると,オド・足高,ミロ・兎穴など不思議なことになる。オド・プラウドフット,ミロ・バロウズなどのほうが落ち着きそうだ。

旅に出るときの名前としてガンダルフがフロドに与える名前も同様。「山の下フロド」や「フロド・山の下」ではおさまりが悪い。やはり「フロド・アンダーヒル」のほうがよいと思うがなあ……。

あるホームページで,「足高家のサンチョ青年(オド老人の孫)」(プレゼントを配った日に食糧貯蔵室に穴を掘り始めるのを見つけたフロドが取っ組み合いをする相手)の訳は,「サンチョ坊や」のほうがよいのではないか,という記述を見かけた。そこの記述にもあるように,「家系表」によるとサンチョはピピンと同い年生まれの11歳。伝説を信じて穴を掘ろうとしても,まあ許される年齢だ。
また,そのホームページ(のちほど改めて紹介します)によると,2004年版から,家系表にボフィン家とボルジャー家が加わったそうで,だからどうしたではあるのだが,興味深い。

その3(→日記はこちら)に続きます。

ところで,かなり前にこの話の背景についてまとめたことがあります。よろしかったら,指輪戦争の背景(1)を覗いてみてください。

指輪物語に関するその他の日記は,フリーページの指輪物語メモ(指輪物語関連日記一覧)からごらんください。

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Last updated  2005/10/26 06:19:50 PM
2005/10/24
文庫版の1冊目を読み終わった

トールキンの「指輪物語」

なのだが,このブログでの感想文がどう展開していくかはまったく不明。

というか,迷走していくしかないような気がしている。

映画も終わったことだし,ネタバレについては,ミステリの日記と違い,あまり考慮していない場合がありますのでその点はご了承ください。

「思ったよりすらすら読めた」というのが最初の印象。

この版(瀬田貞二・田中明子訳)を読むのは,実は,初めてなのだ(旧版,英語版,「シリマリルの物語」とか「終わらざりし物語」とかは読んでいる)。

「すらすら」読めた理由の1つには「軽かった」ということがある。 最初に出版されたものは厚くて重くて寝っころがりながら読むには適していなかったからなあ(笑)
ただ,悪い面では文庫版の地図はひどく読みにくい。そのせいで,地図を追うことをしなくなり,それによって読み方が「すらすら」というより「すうすう」になってしまったところもある。

映画を見て,本を買ってみて,途中でやめてしまう!!
こんな人が多いだろうなあとは思う。

なにしろ,序章の部分はわけがわからないし,「旅」という割には,出発するまでやたら時間がかかるし……

この巻でキャラクター的に光っていたのは「サム」ではないかなあ。
最後のほうで,「われわれの情報収集者」としてメリーから紹介される場面はおもしろかった。

だが,このサムが序章に出てくる「赤表紙本」を伝える西境の髪吉家の(最初の夫婦のお嫁さんのほうの)父親であるなんて,さりげなく書かれてはいるが,この時点では誰も気づかないだろう(さっそくネタばらしをしてしまったが,ご容赦ください,これからもネタばらしは続きます)なあ。

「その2」(→日記はこちら)に続きます。

次の日記も読ませていただきました。
Faramirさん


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Last updated  2005/11/06 02:33:18 PM
2005/09/22
かなり迷ったのだけれど,書いておかないと日本語版を読む頃には内容を完全に忘れてしまっている可能性が大きいので,

J.K.ローリングの「Harry Potter and the Half-Blood Price」

を読み終わった感想を書くことにした(タイトルは勝手に日本語訳したもので,書名ではありません)

なるべく,ネタバレにはしないつもりですが,もっとも賢い対処の仕方は,読まずに流すことです。

だって,感想で,たとえば,

「なぜハーマイオニーとジニーが心中!!?? そんなバカな!」

と書くだけでも,完全にネタバレになってしまいます(もちろん,上の記述はウソで,心中なんてしませんし,それを思わせるシチュエーションもありません,スペース稼ぎです。)

で,今回書きたかったことの1つはタイトルの一部にある「Half-Blood」にからめて,英国人(J.K.ローリング個人だけかもしれないが)は,いまだにヒトラーへの恨みを忘れていないんだなあってこと。

これは,読み終わって,「混血」を嫌うデス・イーター(死喰い人)たちに,ナチスとの共通点が「見えて」しまった,ということなのだ。

ヒトラーにはユダヤの血が混じり,それがゆえに徹底的にユダヤを虐待したといわれている。その姿が,マグルの父をもつヴォルデモート(容姿はこちらのほうが圧倒的によさそうだが)とダブってしまったのだ。

太平洋戦争末期に日本を空襲したのも,原爆を落としたのも,当事国はアメリカ合衆国だ。しかし,現在多くの日本人はそのことを気にせず,アメリカを愛してさえいるように見える。
もちろん,ここでいいたいのは,そのことがよいとか悪いとかではないし,あるいは「愛している」ようにみえるのは,単に「半属国の」媚だとか…について議論がしたいわけでもない。

そんなに日本人に比べ,ヴォルデモートとデス・イーターたちを「徹底的な悪」として描く筆者の姿に強烈な「ヒトラー嫌い」を感じてしまったということだ。

ハリーとヴォルデモートの直接対決は,今回なかったが,「予言」にあるように,どちらか一方が生き残る壮絶な戦いが次回,最終巻で繰り広げられるのだろう。そのためにいくつかのラブ・ロマンスの決着をつけてしまったともいえる。

ところで,タイトルにある「Half-Blood Price」だが,考えて考えて,結局最後に作者からネタあかしをされるまで,わからなかった。
わかってみたら,「なるほどねえ」,「そうだったか」と,それなりに伏線は貼ってあり,感心することしきりである。

前作「ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団」の記事は,こちら からごらんください。

また,ハリー・ポッター関係のリンクは,ハリポタメモにまとめてありますので,こちらもごらんください。

記事関連のオススメ日記
読書とジャンプ(むらきかずはさん)






Last updated  2007/01/15 02:20:01 AM
2005/08/27
エルフギフト(日記はこちら)を読み終えてから,この人の作品はもう少し追いかけてみようと思っていた。

ということで,今回はあえて「北欧神話っぽくないほう」を選んだのだが,

スーザン・プライスの「500年のトンネル」

上巻のかなりの部分まで読んだときに,「今回は失敗だったかな」と思った。

というのも,「エルフ・ギフト」で読んだときに感じた「スーザン・プライス」らしくないと思ったからだ。

ところが,……,とその前に簡単に紹介。話の枠組みは単純です。

21世紀の私企業FUPがタイムマシンを開発するが,予算などの制約で,行き先は16世紀のイングランドとスコットランドの境界地帯に限定。

21世紀から16世紀を搾取しようというたくらみだが,そこの住人というのが,イングランド,スコットランドどちらにも属さない好戦的氏族(歴史上もいたらしい)。
彼らにとって21世紀の人間は「エルフ」ということになっていて,「エルフ」たちはアスピリンを使って彼らを懐柔しようとする。

まあ,そこでごたごたがあったり,エルフと人間(16世紀)の恋があったりするわけだが,「らしくない」と思ったのは,妙におとなしかったからだ。

そして,途中で予想できてしまうように,16世紀の人間が大怪我をして,治療のため21世紀に連れて行かれるという展開になるのだが,そこからあとが,非常におもしろかった

風変わりな人間は出てくるは,人はポロポロ死ぬは……
「殺人」が多い作品が好きというわけではないのだが,この人の場合,サラッと殺す書き方がうまいのかなあ。

原題は「The Sterkarm Handshake(スターカーム族の握手)」なのだが,これがくせもの。
握手は手に武器を持っていないことを示す儀礼でもあるが,その氏族はすべて左利きで,右手で握手しながら左手に刀を隠し持つことができる。

16世紀のスターカームと契約を結んできた,FUPの重役がそのときの握手の意味を聞かされて憤るあたりから話が始まるのが,作品全体を象徴しているといえるだろう。

出版社からの紹介に「タイムトラベル・ファンタジー」とあるが,タイムマシンが実現している以外は,ファストフードと自動車の排気ガスがあふれるごくあたりまえの現在の21世紀である。
SFの先入観は捨てて,ふつうのファンタジーとして読んだほうが楽しめる。

スーザン・プライスの他作品についての日記は,フリーページ 読了本(海外) (スーザン・プライス)からごらんください。

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Last updated  2007/01/20 12:41:51 AM
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