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京極夏彦

2005/07/29
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カテゴリ:京極夏彦
何回かに分けて,

京極夏彦の「百鬼夜行-陰」と多田克己の「百鬼解読」

に出てくる妖怪を扱ってみたいと思う。

京極夏彦の「百鬼夜行(陰)」は「姑獲鳥の夏」を始めとする彼の長編のサイドストーリー(番外編なのか長編の一部なのか手元に長編がないのが不明-誰かがコメントで教えてください-)。
全10夜(話)の各掌編の前に「画図百鬼夜行シリーズ」をかいた江戸時代の「妖怪博物絵師」鳥山石燕の絵と文がある。
また,小さい方形の扉絵は京極夏彦自身によるものである。

多田克巳の「百鬼解読」は,日々のあぶく(kiyu25さん)の日記を見て読みたくなった本。
妖怪の誕生,鳥山石燕についての記述から始まり,42の妖怪についての解説文があり,各解説の後ろに京極夏彦描く妖怪のイラストがある。毛筆と思われる妖怪名の横にある印を「御祓済」と読むことは,kiyu25さんの日記を読んで気づいた。

京極・多田(多々良先生のモデルといわれる)が友人で,講談社ノベルス(なんでズじゃない?!)からの発行も2か月しか違わないとあって,両者は密接にリンクしている。

ということで,今回は,両方の本をからめながら書いてみることにする。

「百鬼夜行」は「妖怪小説」ということで,謎解きの要素はあまりないが,今回は結論の部分を含めて書いてしまうつもりなので,ネタバレが嫌な場合は,読むのをここで中止してください。

「妖怪尽くし」というサイトでたくさんのイラストを見つけました。リンクフリーなので,それぞれの妖怪のイラストへのリンクを貼っておきましたのでそちらもお楽しみください。


小袖(こそで)の手

石燕の画はきれいな着物から,細い手がにょっと伸びている様が不気味。碁盤といい鶴亀の燭台といい,ぜいたくな品がそばに置いてあることがわびしさ,むなしさを誘う。
「解読」によると,死んだ遊女の無念が小袖から手を出させたという。

「夜行」扉絵は箪笥から2つの手が出ている。左手が人を招くようにしているのに対し,右手が引きだしをそっとつかんでいるのが,妖怪の内気さを表しているようにも思える。

昭和27年8月31日夕暮れ,杉浦隆夫が大声を上げて家を飛び出すまでの話である。
子どもの手におびえた元教師の杉浦は,妻に去られ,隣家を覗くようになる。首をしめられるところを見られた隣家の娘柚木加奈子は,杉浦失踪の半月前駅のホームから突き落とされて死んだらしい。
立ち直りかけたと思っていた所に,加奈子の死を知らされ,決定的な打撃を受けてしまうところに怖さがあった。

京極イラストの小袖の手は,華やかな着物を着て両手を伸ばし,まるで踊っているかのようである。
妖怪尽くしの「小袖の手」(イラスト)
06/09/01の日記(「魍魎の匣」のサイドストーリーとして),06/09/01の日記(「絡新婦の理」のサイドストーリーとして)

文車妖妃(ふぐるまようび)

石燕の絵には長い手紙をつかむ妖妃と,手紙そのものが化けた小妖怪がかかれている。
「解読」によると,妖妃は情熱で胸をいっぱいに膨らませ,胸部が玉手箱となってついにはちきれたとのこと。
しかし,この妖妃は実に強そうである。したたかなおばさんというイメージをもつのは自分だけだろうか?

「夜行」扉絵は髪を振り乱しかけてはいるが,きりっとした妖。手紙に速達印を押してあるのが笑えるが,京極本人の怯えを表しているのだろうか?

昭和25年の晩秋,10センチ程の小さな女(実在しない)から一通の恋文をもらった私(久遠寺涼子,25)が弾けて消えるまでの話である。
小さい時から病弱で外に出ることのなかった私は,双子のようによく似た妹(梗子)を好きで,かつ恨み,憧れるが妹の結婚そして医師見習内藤の言動を機に(あるいはもっと前,少女が女性になったときに)バランスが崩れる。
「私」によってかかれた形で,事実関係が読めない部分がもどかしくも不気味である。

京極イラストの妖妃は口元を開け,横目使いでどこか愛嬌がある。手紙を読むよりも,とっとと男のもとに行きたいという雰囲気さえ感じられる。石燕画が中国の妃を思わせるとすれば,こちらはちょっと下品な日本の姫を思わせる。
妖怪尽くしの「文車妖妃」(イラスト)
06/08/29の日記(「姑獲鳥の夏」サイドストーリーとして)


なお,全体のもととなる鳥山石燕の「画図百鬼夜行全画集」について,のぽねこミステリ館(のぽねこさん)が記事を書いていらっしゃるので,ぜひ,そちらもごらんください。

その2その3その4に続きます。

時代,場所,登場人物などをフリーページの京極夏彦メモ(百鬼夜行-陰)に簡単にまとめてありますので,ごらんください。
京極夏彦の他作品についての日記は,フリーページ 読了本(日本) (京極夏彦)からごらんください。



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Last updated  2007/01/18 06:06:53 PM
2005/05/16
カテゴリ:京極夏彦
ひとつを切り離し,九十九庵の一白翁となった百介。変わったのかなと思ったが,結局昔のままの百介だった。

京極夏彦の「後巷説百物語」

は,舞台を明治9~10年(年号推定は東京警視庁→内務省東京警視局の組織変更などによる)に移し,隠居して一白翁と称する百介が4人の若者(うち2人は因縁深い北林藩出身)にあやかしの話を語る形をとっている(「続」で出なかった「巷説」の「柳女」と「帷子辻」もうまくおさまっている)。

あやかしがらみの事件を解決して,不思議巡査と呼ばれるようになるのが,元同心見習の矢作剣之進。
しかし,彼は「妖怪遣い」ではない。百介の話を,今(明治)にあてはめてものごとをまとめていく(その点に関しては,百介に「又市の遣り方と同じ」と言わせているが)だけ。
しかも,百介は彼らに語る話から意図的に「仕掛け」の部分を欠落させている。

洋行帰りの倉田正馬と無骨な道場主渋谷惣兵衛は,とりあえずあやかしを否定する立場をとっている。

あやかしに惹かれつつ,百介の話の「仕掛け」に気づき,最後には自分から仕掛けることになるのが,元北林藩士の笹村与次郎。
彼は,「山男」の事件で北林藩の「怪異」が小右衛門によるものだと教えられ,「五位の光」では,又市による狂言仕掛けのすべてを聞いてなおかつそれを剣之進たちに語らない。
そして,最後の「風の神」では,百介の遠縁の娘小夜を使って青鷺と(意想外の)幽霊を現出させるのだ。
彼と小夜の存在がこの時代以降もあやかし遣いが続いていきそうな予感をさせるのだが,「小夜」については,本を読んでくださいな。

そして,百介は,若者たちに話を聞かせるものの,それによってものごとを治めるのは彼らに任せる。また,1回だけ又市に「仕掛け」を依頼したことを明かすものの,「見る」立場から「仕掛ける側」にまわることがなく,最後は「解き明かし」を聞くこともなかった。
最初に「昔のままの百介だった」と書いたのはこのことだ。

この5人(小夜を含む)がどうなっていくのか気になるところだが,百介がかかわらなかった事件(「五位の光」のあとの大きな仕事)についても,まだ語られていない。
後者については,やし太郎さんによると,現在連載中の「前巷説百物語」で明らかになりそうなので,楽しみだ。

巷説百物語についての記事は→こちらです。
続巷説百物語についての記事は→こちらです。

ところで,京極堂シリーズ大好き!(http://plaza.rakuten.co.jp/thm/182223/g1005/)というテーマがありますので,よろしければご利用ください。

各話の舞台,登場人物とあやかしは,フリーページの京極夏彦メモ(百物語シリーズ)に簡単にまとめてありますので,ごらんください。
シリーズ最初にあるリンク用のインデックスは時系列に並べてあります。

京極夏彦の他作品についての日記は,フリーページ 読了本(日本) (京極夏彦)からごらんください。


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Last updated  2007/01/13 10:57:44 PM
2005/05/07
カテゴリ:京極夏彦
続編が元の本の様相を一変させる。そんなこともあるのだと感じたのが,

京極夏彦の「続巷説百物語」

だった。

「続」の6話中5話は,時系列的には「巷説百物語」(日記は→こちら)の1話1話の間にはさまり,それぞれの前後の話もからめとって,登場人物それぞれの事情,時代背景などを明らかにする。

「いつのまにか巻き込まれていた」と思っていた百介が,兄の事件のことで自分から又市を訪ねていったことがわかり,曖昧に語られていた治平やおぎんの過去も明かされる。
天明の飢饉を手がかりに,舞台が化政の終わりから天保のはじめくらいに設定されていることも確定し,そのことによって,もともとミステリ仕立ての短編集であったものが,長編時代小説にしっかりと組み込まれてしまったのだ(ということで,前回ミステリに分類した「巷説百物語」を時代小説に変更することになった)。

「続」になってガラッと変わったこともある。
「巷説百物語」では,妖怪遣いの又市たちの仕掛け話が7本並んでいた。
これらすべて誰かから依頼された仕掛けである。多い少ないは別として金主がいた。要するに他人のための仕事である。

ところが,「続」になると,金主がいない仕掛けがほとんどになる。「狐者異」「船幽霊」では,仕掛けに対する仕掛け返しの趣きもある。
これは自分たちの戦い。そして,その戦いは本の中では語られない「背後に豪く大きな黒幕」をおいた「裏の世界のやっかいな揉め事」,「江戸と上方の間」の「大きな抗争」へと集束していくのだ。

治平や上方の十文字狸が死んだこの抗争について,読みたかったなあ。
しかし,山岡百介が仲間から外されてしまったことで,読者は抗争の詳細を知ることができない。
ここらへんの気持ち,○○館の白凪さんがうまく書いていらっしゃいます。

そういえば,又市については,結局何も明かされなかった。
目晦ましの姿であったはずの御行の弔い装束を解けなくなったのが,御燈の小右衛門が江戸を離れたころ。
それはまた,又市が治平と出会ったときのことで,治平は「みんな死ンじまう」という又市の言葉を聞いている。

その又市に百介が最後に会ったとき,彼は「八咫の烏」と名のり,黒装束だった。

抗争を経て「けり」がついたということなのか,それとも新たな闇の中に入ったということなのか。

めいっぱい余韻を残したまま,次の「後巷説百物語」を読むことにしよう(日記はこちら)。

ところで,京極堂シリーズ大好き!(http://plaza.rakuten.co.jp/thm/182223/g1005/)というテーマがありますので,よろしければご利用ください。

各話の舞台,登場人物とあやかしは,フリーページの京極夏彦メモ(百物語シリーズ)に簡単にまとめてありますので,ごらんください。
シリーズ最初にあるリンク用のインデックスは時系列に並べてあります。
京極夏彦の他作品についての日記は,フリーページ 読了本(日本) (京極夏彦)からごらんください。


第2話「狐者異」は最近WOWOWでドラマ化されているようです。詳しくは,-blue screen life-(sunny16さん)の記事をごらんください。
背表紙ふぇちの独白(ayafkさん)には,京極作品全体から見た位置付けとともに,アニメの情報も載っています。

次の日記も読ませていただきました。
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Last updated  2007/01/13 10:45:29 PM
2005/05/01
カテゴリ:京極夏彦
その2に続き,

京極夏彦の「百器徒然袋ー風」

の周辺事項と気づいたことなどを書いていこうと思う。

警視庁は東京だけではなかった!!

第2話「雲外鏡」の中で,榎木津に勝負を挑んでくる霊感探偵は,大阪警視庁の虎田警部の紹介状を持っていると自称する。
ところで,現在警視庁というと東京だけで,大阪は大阪府警なのだが,戦後の一時期「大阪警視庁」は実際に存在した。昭和22年~29年のことで,これを題材にした芦辺拓の「時の誘拐」は非常におもしろい。一読をオススメする。

ダジャレ

ちなみに,第2話の霊感探偵は,神無月鏡太郎と自称するが,
「鏡太郎」←「鏡(かがみ)+太郎」←「加々美太郎」
このダジャレは「京極」ではなくあくまでも「加々美」のセンスということにしておきましょう。

能面について

第3話で,待古庵や京極堂ほどの知識は必要ないだろうが,今川が,「能面は老人の尉,それから男面,女面,それから鬼面の4つに大別することのが普通なのです」といっている部分は,能楽への誘い -能面-を見るとある程度理解できる。

また,今川は「口が分かれていた」かどうかをしきりに気にするが,口が分かれているとは,京都博物館資料(画像一覧3)の「作品研究」にある「尉面 伊東史朗」の「図4 尉面(福井・個人蔵)」と「図5 尉面(福井・個人蔵 裏)」のように,下唇を含むあごの部分と,それより上の部分がひもでつながれた状態をいうのだろう。

追儺

宮中行事の追儺が民間に広まって,節分→豆まきとなるのだが,榎木津のいう「オニ苛め」は長田神社古式追儺式に近いのではないかと思われる。
少なくとも,ここに「裃装束の下僕の頭」は登場しない。
面もそれらしいし,また,オニが複数であることも,榎木津好みの行事を思わせる。

ということは……,本島俊夫君,招待されて大喜びしているみたいだけれど,当日は益田,関口らとともに鬼の面をかぶらされ,鬼の着ぐるみをつけさせられてそうとう苛められそう。

大いに笑っている場合ではないと思うよ。

最後に解答未完成の問題

第2話で本島を拉致した人物が,榎木津探偵の手足となって働く人材としてあげた人々の姓名はわかりますか。わかる部分は灰色で横に書きますが,この一冊しか手元にないので,抜けも多くあります。→kiyu25さんわたしのブログ(starman12khbさん)のご協力もあって埋まりました。

カストリ上がりのアングラトップ屋  鳥口守彦
科学雑誌の記者  中禅寺敦子
東京警視庁捜査一課の刑事  青木文蔵
所轄署の刑事  木場修太郎
派出所の警官  河原崎松蔵
監察医     里村紘市
骨董屋     今川雅澄
小説家     関口巽
如何わしい貿易商  司喜久男
映画屋    川島新造
学者      多々良勝五郎
僧侶      沼上蓮次
古本屋    中禅寺秋彦

ところで,京極堂シリーズ大好き!というテーマがありますので,よろしければご利用ください。

時代・場所,登場人物をフリーページの京極夏彦メモ(百器徒然袋)に簡単にまとめてありますので,参照してください。
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時の誘拐     百器徒然袋ー風
時の誘拐     百器徒然袋ー風
芦辺拓     京極夏彦






Last updated  2006/03/14 10:31:08 PM
2005/04/30
カテゴリ:京極夏彦
その1はちょっと真っ向からの感想だったが,今回は

京極夏彦の「百器徒然袋ー風」

の周辺事項,特に「時」について気づいたことなどを書いていこうと思う。

本島を中心としたタイムテーブル
今回本島,益田両君をおろおろさせた事件だが,詳しく検討しなおしてみると,非常に短い期間にできごとが凝縮されていることがわかる。

昭和28(1953)年

11/15(日) 近藤と招き猫について賭け。

11/22(日) 豪徳寺,セツと会う。
11/23(月) 薔薇十字探偵社訪問,会社休み。
11/24(火) 京極堂訪問,会社早退。美津子襲われる。
11/25(水) 沼上を円山町に案内し,中禅寺と大橋の小池邸に。榎津が片桐を確保。
11/26(木) 会社から高円寺に呼び出され,事件解決。
11/27(金)
11/28(土)
11/29(日)
11/30(月)
12/01(火) 薔薇十字探偵社を出て,小川町のビルに拉致される。その後神無月から探偵社に挑戦状。
12/02(水) 京極堂訪問。そこに青木が訪れる。
12/03(木) 警視庁出頭→薔薇十字探偵社→神無月と事件現場→京極堂。
12/04(金) 朝,交番勤務警官に連れられ現場へ。神無月と榎木津の対決。榎木津の一方的勝利。
12/05(土)
12/06(日)
12/07(月)
12/08(火) 益田,浮気調査の依頼を受ける。
12/09(水) 益田,目黒へ。
12/10(木) 益田,目黒・池袋へ。
12/11(金) 益田,池袋へ。
12/12(土) 薔薇十字社に行かないことを決意(本島)。午前中,近藤の文化住宅に空巣侵入。夕方から夜,片付け。
12/13(日)
12/14(月) 待古庵に行き,午後薔薇十字探偵社に。青木来訪。益田と京極堂訪問。榎木津乱入(?)。夜,近藤の所にあった荷物を待古庵に運ぶ。
12/15(火) 会社で働く振り。帽子と招き猫を待古庵の今川に渡す。
12/16(水)
12/17(木) 新聞に怪盗猫招きの記事。
12/18(金) 会社の電話に益田から呼び出し。荷物を担がされて羽田邸へ。「あんなの」も登場して事件に決着。
12/19(土)
12/20(日)
12/21(月) 京極堂訪問。榎木津からの手紙(追儺への招待状)を受け取る。

時代・場所,登場人物をフリーページの京極夏彦メモ(百器徒然袋)に簡単にまとめてありますので,参照してください。

なお,「昭和28年」は,他作品との関係でご存知の方も多いでしょうが,手元に本がないため,本書第1話などから推定しました。

昭和18年夏,美津子の母倒れる。それから10年後。
美津子の父泰三,昭和4年死亡(美津子5歳)。その4年後に売られ(9歳)てから20年後。

裏づけとなる社会事情としては,世田谷区の「米ヨコセ区民大会(昭和21年5月12日)」の7年後。「怪猫有馬御殿」の封切(昭和28年12月29日)などがある。

年月日と曜日の照合もパソコンで調べたが,ぴったり合っています。

ちなみに,榎木津が9月に見たというのは,怪談佐賀屋敷(「怪猫」ではなく,「怪談」ですがこれでしょう)で,物語時点で,怪猫有馬御殿は封切直前です。
また,沼上君推薦の戦前の「本所七不思議」は見つからず,怪談海女幽霊/怪談本所七不思議は,戦後1957年製作のものです。

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周辺事項について,その3に続きます。

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Last updated  2007/01/18 05:49:06 PM
2005/04/29
カテゴリ:京極夏彦
前作「百器徒然袋ー雨」を読んだのが今から5年前になるので,内容については何も覚えていない。記録を見ても内容を示す手がかりはなく,「普通の作家になってしまった。しかし,おもしろい。」とだけあった(再読して日記に書きましたので→こちらからどうぞ)。

今回,

京極夏彦の「百器徒然袋ー風」

を読んで改めて感じたのだが,たしかに(って自分の覚え書きに納得してどないするんだという気もするが),「百器」のシリーズは作者京極夏彦にしては珍しく,「ふつうのミステリ」に部類分けされる作品だと思った。

表紙に「探偵小説」と打ってあるが,「薔薇十字探偵」に惑わされてはいけない。
榎木津礼二郎は他人に見えないものが見えてしまう,「神」である。したがって,われわれ一般人は,彼の視線でものをみることはできない。

ならば,物語の「筋」から,榎木津元海軍将校を外してしまえばよい。そうすると,

五徳猫…「戸籍の詐取による人の入れ替え」と「被害者と加害者の入れ替え」
雲外鏡…「小道具を使った騙り」と「似た状況を作ることによる犯行現場のすり替え」
面霊気…「冤罪を仕掛ける罠」と「その罠を上回り仕掛け返す罠」

という,「探偵小説(推理までいかないかもしれないが)」おなじみのパターンが見えてくる。

神・榎木津が「見える」部分は,京極堂・中禅寺が「わかる」という形で(2話目では敦子が必要な下調べまでしている),あるいは助手・益田が動くという形で代替でき,物事の進行は薔薇十字探偵がいなくてもつじつまが合うようになっている。

では,このシリーズに榎木津礼二郎がいらないかというと,もちろんそんなことはない。
「榎木津を外せば同じ筋運びでごくごくあたりまえのミステリができあがる」というだけのことであって,このシリーズは彼で始まり,彼がかき回し,彼で終わる,彼のためのものなのである。

とまあ,あたりまえの結論になってしまったが,思わず笑いが声に出てしまう部分も多かった。

おもしろかったの臨場感は,夢追い人の寝屋(so-menさん)の記事で味わってください。
榎木津ファンは,cascadeさんの記事へ!
officer104さんの榎木津,京極堂へのそれぞれ一言には納得させられました。
一方,「私はこの榎木津とまったく知り合いになりたくないです。」というswarrowtailさんに共感してしまう自分でもあります。(名,迷)探偵ってだいたいそうかもしれませんが…。

最後に今回気づいたことを1つ。

各話のサブタイトルはしりとりになっていたんだ!!

薔薇十字探偵の慨然/―薔薇十字探偵の然疑/―薔薇十字探偵の疑惑

慨然→然疑→疑惑

そこで-雨-をみると,やはり,

憂鬱→鬱憤→憤慨

と,しりとりになっている。すると,次は「惑溺」あたりから始まるのだろうか?

その2では,この作品の「時」やその他の周辺事項について書いてみた。

時代・場所,登場人物をフリーページの京極夏彦メモ(百器徒然袋)に簡単にまとめてありますので,ごらんください。

「京極氏の友人でもある多田克己氏(京極堂シリーズ・多々良勝五郎のモデルでもある)の妖怪解説書」について日々のあぶく(kiyu25さん)の記事がとても興味深いので,そちらもごらんください(その後「百鬼解読」を読みました。記事は→こちらをごらん下さい)。

ところで,京極堂シリーズ大好き!というテーマがありますので,よろしければご利用ください。

次の日記も読ませていただきました。
いろんなあしあと(serenn04さん)  Daily Life with my son(maru012さん)
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カラスの我楽多(瀧飛 烏さん)  未来の予定~ラビ的(みっつ君さん)


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Last updated  2007/01/18 05:37:35 PM
2005/04/18
カテゴリ:京極夏彦
その1で書いたように,

京極夏彦の「巷説百物語」

は犯罪小説,それも,いい切ってしまえば,

集団詐欺師たちの作戦遂行物語

である。
「詐欺師集団」の主犯格は又市,それをお銀と治平が手伝い,第1話でたまたま一緒になった百介もいつのまにか巻き込まれているといった形。

「詐欺」を辞書で引くと「故意にうそを言って他人をだまし損をさせること。また、その人。法律では、人をだまして錯誤におとしいれる行為をいう。(国語大辞典(新装版)小学館 )」
とある。なかなかぴったりの言葉ではないか!!

彼らはだます相手から金は取らない。そのかわり,命は平気で取る。

金は依頼主からもらうのだが,この依頼主がさまざま。百姓の父っつぁん,引き込みから足を洗おうとする女,ときには(間接的ではあるが)大名の依頼を受けることもあるし,仲間内の小悪党からの依頼もある。

だましの仕掛けに使うのが,「妖怪話」で,それをどのように利用し,最後にどのような決着をつけるかが面白いところなのだが,これは,本を読んでもらうしかない。

「妖怪話」にひかれ,いつのまにか仲間のようになっているのが,「百物語」を集めている考物の百介。
ところで,この百介の強みはなんといっても京橋に住んでいること。
江戸時代,定まった住まいをもつということは,保証人がいるということであり,「信用」できるということでもある(上の3人に比べてだが…)。
怪しげな3人に百介が加わることで,彼らの作り出す話に真実味が加わり,最後の鈴の音ともに,スパッと決着がつくのだ。

最後に,この本の基調となっているであろう又市の言葉を引いておく。

「煙に巻いて霞に眩まして,幻見せてよ,それで物事ァ丸く収まるンだ。」

これは,作者の創作態度にも通じるような気がするが,どうだろうか?

「続巷説百物語」の日記は→こちらから。

この本の各話の舞台,登場人物とあやかしをフリーページの京極夏彦メモ(百物語シリーズ)に簡単にまとめてありますので,ごらんください。
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京極夏彦






Last updated  2007/01/13 10:31:35 PM
2005/04/16
カテゴリ:京極夏彦
この本を,最初は時代小説に分類しようと思っていた。本の紹介にも,「妖怪時代小説」とあるし……。

京極夏彦の「巷説百物語」

を読み終わった。

しかし,読んでいくうちに,「時代小説ではない」という結論になった。あえて分類するとしたら,「ミステリ」だろう。「犯罪小説」といってもいい(と書いたが,「続巷説百物語」を読むうちにやはり時代小説であるとの結論に(単に,カテゴリ上の問題です))。

今回は,主要登場人物。

小股潜(くぐ)りの又市は口先三寸で世間を渡る小悪党。御行の格好をして登場し,鈴をりんとならして「御行奉為(したてまつる)」というと,一件落着となる。
「御行(乞食)」とは,行者の姿をして絵や札を配り,小銭をもらう物乞いのこと。

山猫廻しのおぎんは切れ長の目,垢抜けた,色の白い細面の女で,生業は傀儡師(人形遣い)。江戸紫の着物に草色の半纏がユニフォームのようだ。

事触れの治平は小柄で初老の男。「事触れ」は鹿島明神の御託宣と称するものをふれ歩く,やはり一種の物乞い。

以上3人は江戸の底辺をうろうろする小悪党たちだ。

そこに,山岡百介(ももすけ)という戯作者の卵が加わる。
妖怪の百物語を出版しようとの夢をもち,生活のために考物(かんがえもの)を作っている。
「考物」は辞書によると,「いろいろと考えて解答を出すように工夫してある謎もの。はんじもの。(国語大辞典(新装版)小学館 )」とあり,さらに「はんじもの」を調べると,「ある意味をそれとなく文字や絵などにして表し、人に判じ当てさせるもの」とあった。
さらにググってみると,児童文学資料研究No.67に明治期の児童小説の小説の解説があり,「内容は、おとぎばなし(西洋昔話)、理科読物、小説、地理読物、ポンチ、教訓噺、伝記、考物と、おおむね他の少年雑誌と大差ない」
とあり,おそらく「これなあに?」といった感じのものだろうと思われる。「なぞなぞ」のようなものかもしれないが確かではない。

その2に続きます。

ところで,京極堂シリーズ大好き!というテーマがありますので,よろしければご利用ください。

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Last updated  2007/01/13 10:26:01 PM
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