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読んだ本(その他・海外)

2007/07/28
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「ウースター家の掟」に続く長編である,

P.G.ウッドハウスの「ジーヴスと朝のよろこび」(Joy in the Morning<Jeeves in the Morning>,1947)

を読んだ。

「それゆけ、ジーヴス(1925)」に登場し,新しく雇ったジーヴスの大手柄の結果としてバーティーが無事婚約を解消することができたフローレンス・クレイが再登場する。

そのときの日記(→こちらから)に,「フランスに行ってしまって本書では名前しか登場しないフローレンスの父は,のちのちとんでもない設定で再登場する。」と書いたのだが,本書でその「とんでもない設定」が明らかになる。

ということで,それについて書いていきますので,明らかになる設定を知りたくない方はここでおやめください(笑)

ある朝「たまご! たまご!」と叫んでフランスに行ってしまったとされるフローレンスの父は,ウォープルスドン伯爵でイギリスの海運王として登場する。

しかも,なんとあのアガサ伯母の再婚相手でもある(元の夫で株屋のスペンサー・グレグソン氏がどうなったかは不明。再婚の前に「長らく未亡人」だったとあるが,その割に息子のトーマスの年はあまり変わっていそうにない,笑)!!

フローレンスとアガサがいるということで,スティープル・バンプレイはバーティーにとってけっして近づきたくない場所である。

ところが,近くの川に絶好の釣り場がありジーヴスは行きたくてたまらない。

ウォープルスドン卿からアメリカの海運王J・チチェスター・クラムと秘密裏に会う方法の相談を受けたジーヴス(かつて卿に仕えていた)は,バンプレイ・ホール近くのコテージをウォープルスドン卿がバーティーに貸し,そこで秘密の会合を開くように勧め,結局バーティーはスティープル・バンプレイに行くことに。

そこで,バーティーが引っ掻き回し,ジーヴスの知恵でうまくまとまるのはおもに,

1 バーティーの幼なじみのノビー・ホップウッドとバーティーの学友で小説家のボコ・フィルトワースの結婚の許可をノビーの後見人のパーシー伯父から得ること,

2 スティルトン・チーズライトとフローレンスの婚約を確かなものにすること,

3 パーシー伯父とJ・チチェスター・クラムの会合を成功させること。

1 パーシー伯父が小説家をまともな仕事と認めないことに加え,ボコが「変人」であるため,バーティーも組んでいろいろやってみるものの,結婚の許可は遠のくばかり。
最後には,アガサ伯母の影をちらつかせたジーヴスの「騙し」で無理やり許可を得る。

2 自分が読ませた本のせいで,伯父の援助で国会議員になるより田舎の平巡査から出世しようとするスティルトンにフローレンスは不満。
バーティーが,自分の書いた本を買い,スピノザを読み,誕生日に高価なブローチをプレゼント(実がアガサ伯母からのもの)してくれたと勘違いしたフローレンスはバーティーとの結婚を宣言。
治安判事でもあるパーシー伯父の巡査である自分に対する横暴な振る舞いに怒ったスティルトンが警官を辞める決心をして,フローレンスと仲直りする。

3 コテージでの会合は,バーティーが着いたとたんに「1日1善」のエドウィンがコテージを燃やしてしまったため不可能に。
バンプレイ・ホールの園芸小屋で会おうとするが,チチェスター・クラムをスティルトンが泥棒と間違えて小屋に閉じ込めてしまったため失敗。
隣町の仮装舞踏会で,シンドバッドに扮したパーシー伯父は証聖王エドワードに扮したクラム氏と会談できて大満足。

アガサ伯母は息子のトーマスのおたふく風邪の看病のため,最初から最後まで出てこない。
しかし,その存在感の強さといったら!!!(笑)
彼女がバーティーに託したブレスレットのせいで彼はフローレンスとの再婚約(「あとがき」によるとこのパターンは今後もあるらしい,笑)を余儀なくされ,バンプレイ・ホールに飾られたアガサの写真にはバーティーだけでなくパーシー伯父もおびえていることがわかり,「アガサが帰った」というジーヴスの嘘によって,パーシー伯父はノビーの結婚を許してしまう。

何はともかく,その嘘がばれないうちにスティープル・バンプレイを逃げ出したバーティーとジーヴスの行動は正解!!
そこでやっと「よろこびの朝」を迎えることができたわけだ。

国書刊行会版についての日記はそれぞれ,「比類なきジーヴス」(1923)「それゆけ、ジーヴス」(1925)「よしきた、ジーヴス」(1934)「ウースター家の掟」(1938)からどうぞ。

P・G・ウッドハウス選集(1)「ジーヴズの事件簿」の日記は,→こちらからどうぞ。

ジーヴズは執事? 従僕?の日記は,→こちらから,
「ジーヴズオムレツを作る」の日記は,→こちらからご覧下さい。

「エムズワース卿の受難録」の日記は,→こちらからどうぞ。

登場人物と関連ホームページをフリーページのウッドハウスメモ(ジーヴズシリーズ)に簡単にまとめてありますので,ごらんください。
ウッドハウスの他作品についての日記は,フリーページ 読了本(海外) (ウッドハウス)からごらんください。


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Last updated  2007/07/28 03:15:51 AM
2007/07/12

レックス・スタウトの「苦いオードブル」(Bad for Business,1940)

を読んだ。

レックス・スタウトの作品のネロ・ウルフ以外の探偵として,「手袋の中の手」(日記は→こちらから)にはドル(シオドリンダ)・ボナーが登場したが,今回登場するのはテカムス・フォックス。

ドル・ボナーは本作でもちょっとだけ登場するが,シルヴィア・ラフレーと共同経営する探偵事務所は好調なようで,ヒロインのエイミー・ダンカンはそこの調査員として働いている。

事件の舞台はエイミーの伯父アーサー・ティングリーが経営する瓶詰めオードブルの会社。

大手食品会社からの買収話,会社の製品にキニーネが混ぜられる事件,怪しげな経済思想組織にのめりこむ経営者の養子などの複雑な事情を抱えた中で,アーサー・ティングリーが殺され,エイミーが疑われるような状況になる。

彼女を助けるナイト役を務め,事件の真相を突き止めるのがフォックス探偵だが,ネロ・ウルフと違い,女性に優しく,警察との関係も良好で,なかなかかっこよい。

犯人はすぐにわかってしまったのだが,エイミーの心を射止めるのが彼ではなく,食品会社のやり手の副社長レナード・クリフだったというのも微笑まくて,楽しく読めた。

ちなみに,あまり出番はなかったがスキナーはネロ・ウルフのシリーズにも登場する地方検事,ドルとレナードが話をしているのをエイミーが見た「ラスターマンズ」はウルフお気に入りの店である。


レックス・スタウトの他作品についての日記は,フリーページ 読了本(海外) (レックス・スタウト)からごらんください。

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Last updated  2007/07/12 08:15:21 PM
2007/06/30
ジーヴスものの長編第1作である,

P.G.ウッドハウスの「サンキュー、ジーヴス」(Thank You, Jeeves,1934)

を読んだ。

「でかした」でも書いたが,日本語版の刊行順と出版順がかなり食い違うので改めて整理しておく。

ジーヴスものは(連作)短編集の「比類なきジーヴス」,「それゆけ、ジーヴス」,「でかした、ジーヴス」と続き,その後長編が書かれていく。
本作の「サンキュー、ジーヴス」は長編の最初の作品であり,既に日本語訳されている「よしきた、ジーヴス」,「ウースター家の掟」に先行するものだ。
ただし,「よしきた」や「掟」に直接つながる話ではないので,順序に関係なく読むことができる。

本作でびっくりしたのは,「1 ジーヴス辞表を提出する」から始まることである。
なんと,ジーヴスがバーティーの従僕(執事)であることを辞めてしまうのだ!!
既にその後の作品を読んでいるので,「元の鞘におさまる」ことは知っているのだが(笑),案の定最後は「22 ジーヴス就職を申し込む」となって一件落着!!

ジーヴズがバーティーを見限った理由はバンジョレレ(バンジョーとウクレレのあいのこ)演奏に対するバーティーのこだわりだが,ジーヴスの意図とかかわらず,新しい従僕ブリンクレイの「快挙(怪挙)」によりバンジョレレが灰燼に帰してしまうところがおもしろかった。

バーティーのオックスフォードの学友であるチャフネル男爵(チャッフィー)に仕えることになったジーヴスがバーティーのもとに戻ったのはチャッフィーが結婚するからであり,それはまた,ジーヴスがバーティーの恋路に常に大岩を置くゆえんでもある(笑)

今回の主役はバーティーの宿敵であるサー・ロデリック・グロソップだろう。
顔を黒くしたどうしの両人の和解の場面が本作あるいはシリーズを通じてのクライマックスの1つといってもいいだろう。

娘オノリアの婚約者であったバーティーを「キ印」と思い(バーティーについてはこの判断が実は最も正しいのではないかという気もする,笑)込んでいるグロソップ医師は,アメリカでバーティーが婚約したポーリーン・ストーカーの父を説得し,たちまち破談にしてしまう。

数か月後ロンドンで彼ら(ポーリーンと父と弟とグロソップ)を見かけていづらさを感じていたバーティーは,バンジョレレの演奏が迷惑だということでフラットからの退去を迫られ,ジーヴスの辞表も受け取り,男爵位と地所だけを受け継いで金のないチャッフィーのサマーセットシャーのコッテージで暮らすことにする(ロンドンの住居を売ってはいない)。

バーティーが平和に過ごすチャフネル・レジスに,その地所を買おうとするアメリカの大富豪(ポーリーンの父)がやってきて,おまけにジーヴスまでついてきて……

というところから話は進んでいくのだが,ジーヴスは全ての展開を見通していたような気がする。
と書きながらも,バーティーの新しい従僕の破天荒ぶりは計算外だったようで,ここらへんがウッドハウスの「うまさ」なんだろうな(笑)

「ウッドハウス・スペシャル」というシリーズも出そうなのだが,そうなると,「ジーヴスの事件簿」をもうちょっと読みやすくした翻訳で読みたい。最初のうちは「国書刊行会版」のほうが読みやすいとコメントなどで書いていたが,ここまで続くと「文春」系のきちんとした翻訳が読みたくなってくる。
って,ワガママだろうか……??(笑)


国書刊行会版についての日記はそれぞれ,「比類なきジーヴス」「よしきた、ジーヴス」「それゆけ、ジーヴス」からどうぞ。

P・G・ウッドハウス選集(1)「ジーヴズの事件簿」の日記は,→こちらからどうぞ。

ジーヴズは執事? 従僕?の日記は,→こちらから,
「ジーヴズオムレツを作る」の日記は,→こちらからご覧下さい。

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Last updated  2007/06/30 01:00:23 AM
2007/06/19

P.G.ウッドハウスの「でかした、ジーヴス!」(Very Good, Jeeves!,1930)

について,その1(→こちらから)の続きです。


6 ちょっぴりの芸術
ダリア伯母との地中海クルーズ旅行をキャンセルして画家のグラディス・ペンドルベリーの気をひこうとするバーティ。彼女が自動車ではねた競争相手のルーシャス・ピムを自宅で世話することになり,ピムの姉夫婦まで登場する騒ぎとなり,バーティはパリに逃げ出す。
ロンドンに帰ると,ジーヴスが嫌っていたバーティの肖像画がピムの兄のスープの宣伝に使われていてロンドンにもパリにもいられず,結局クルーズ旅行に参加することに。


7 ジーヴスとクレメンティーナ嬢
アガサ伯母の親友ミス・メイプルトンが経営する女子校の近くのビングレイ・オン・シーでゴルフトーナメントに参加したバーティは,ボビー・ウィッカム,彼女の従姉妹のクレメンティーナと食事・映画をともにし,クレメンティーナを女子校に秘密裏に送り返そうとし,巡査に捕まるがジーヴスに救われる。
バーティは,夏にボビーと南仏のアンティーブに出かけることとジーヴスが嫌うゴルフ用ズボンを断念。


8 愛はこれを浄化す
ジーヴスの休暇中,バーティはダリア叔母のウースターシャーの家で過ごす。
来客のアントルーサー(ダリアの父の友人)がボンゾ(ダリアの息子)とトーマス(アガサの息子)に行儀競争で5ポンドの賞金を出すことにし,ダリアは料理人のアナトールを,客のレディ・スネッティシャム(ジェーン)は台所メイドを賭けてその競争にのる。バンガーでエビ獲りをしていたところを呼び戻されたジーヴスの知恵で金髪巻き毛のセバスチャン・ムーン(シッピーの婚約者の弟)を呼び,最後の最後に逆転勝利。ジーヴスは多くの報酬を得て再び休暇に行く。
男の子は賞金よりもグレタ・ガルボやクララ・ボウが好きという話。


9 ビンゴ夫人の学友
伯父のウィルバーフォースが死んで,莫大な収入とノリッジの邸宅を得たビンゴのもとに滞在するバーティ。
ハロゲートで療養するジョージ伯父のため一時ノリッジを離れたバーティが戻ると,ロージー(M・バンクス)の学友ローラ・パイクのせいでリトル家の食生活がほとんど菜食主義に一変。
ラーケンハム・レース(競馬)に出かけ,昼食を食べ損ねた女性陣のお茶の時間を大幅に遅らそうと,バーティが運転する車のガソリンをジーヴスが抜いておく。
とまってしまった車中でロージーと喧嘩をしたローラが家に帰り一件落着。


10 ジョージ伯父さんの小春日和
アガサ伯母の命で,クラブの若いウェイトレスのローダ・プラットと結婚しようとするジョージ伯父を止めようとするバーティ。
ローダの伯母が昔恋仲だったクリテリオンのバーメイのモーディ・ウィルバーフォースだとわかり,ジョージはモーディと結婚。
普段はギリギリまで自分の思いつきにこだわるバーティが,敵であるアガサ伯母を前に最初から全面的にジーヴスの計画でいったのがおもしろかった。


11 タッピーの試練
アンジェラと喧嘩別れをし,ハンプシャー州のアッパー・ブリーチングで犬が大好きなダルグリーシュ嬢に夢中になっているタッピー・グロソップをダリア叔母の頼みでアンジェラのもとに戻すために,バーティーはサー・レジナルド・ウィザースプーンの邸宅に行く。
ジーヴスのたくらみで結局アンジェラから見てもらえなかったが,村対抗のラグビーで「大活躍」したタッピーもなかなかよかった。


国書刊行会版についての日記はそれぞれ,「比類なきジーヴス」(1923)「それゆけ、ジーヴス」(1925)「よしきた、ジーヴス」(1934)「ウースター家の掟」(1938)からどうぞ。

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Last updated  2007/06/19 08:23:31 PM

P.G.ウッドハウスの「でかした、ジーヴス!」(Very Good, Jeeves!,1930)

を読んだ。

日本語版の刊行順と原作の出版順がかなり食い違うのでちょっと整理しておくと,本作は「比類なきジーヴス(1923)」,「それゆけ、ジーヴス(1925)」に続く実質3作目(先行する「My Man Jeeves(1919)」はほとんどの作品が「それゆけ」に再収録されている)の「ジーヴスもの」であり,ジーヴスを集めた(連作)短編集としても3作目かつ最後のものでもある(実際には「 ジーヴズオムレツを作る」の日記のネタにしたような「オムニバス」が刊行されている)。

これ以降,「サンキュー(1934)」,「よしきた(1934)」,「掟(1938)」,「ジーヴスと朝のよろこび(1947)」の順で長編が書かれていくことになる。

「ジーヴズの事件簿」は日本独自の編集なので,本作の1,3話と「比類なき」,「それゆけ」のそれぞれ一部が収録されている。

マンネリが基本ともいえる作風でもあり,これまでに「全体的感想」は書き尽くしてしまった気もするので,早速まとめに入る。


1 ジーヴスと迫りくる運命(「ジーヴズと白鳥の湖」(事件簿のタイトル)
アガサ伯母の田舎の屋敷に呼び出されたバーティだが,そこには流行作家である妻ロージーがアメリカに行っている間の生活費を賭けで無くした親友のビンゴ(リチャード)がいる。
伯母の息子トーマスのいたずらをジーヴズの機転でバーティのせいにして,ビンゴは家庭教師の職を失わずにすみ,バーティは大臣フィルマー氏の秘書にならずにすんだ。


2 シッピーの劣等コンプレックス
「それゆけ(7 刑の代替はこれを認めない)」に登場したシッピーがグウェンドレン・ムーンと婚約(式の予定は6月1日)する話。
ムーン嬢の気をひくため,ジーヴスはシッピーの頭をゴルフクラブで殴り,バーティが気にいっていた花瓶を破壊し,バーティはシッピーの昔の校長ウォーターベリー氏を追い払うために自分が仕掛けた小麦粉をかぶる。


3 ジーヴスとクリスマス気分(「ジーヴズと降誕祭気分」(事件簿のタイトル)
モンテ・カルロ行きを中止してクリスマスをレディ・ウィッカムの屋敷で過ごすことにしたバーティだが,サー・ロデリック・グロソップと甥のタッピー(ドローンズでプールに落とされた恨みがバーティから消えない)も同時に滞在。
ジーヴズがサー・ロデリックの部屋が変わったことを教えなかったため,湯たんぽ穴あけ騒動でサー・ロデリックがカンカン。
結局モンテ・カルロに逃げることになるが,バーティはサー・ロデリックの娘オノリアとの結婚をまぬがれ,意中の人ミス・ロバータ・ウィッカムのきまぐれで軽薄な性格もわかる。


4 ジーヴスと歌また歌
ダリア叔母の娘アンジェラを袖にしたタッピー・グロソップとオペラ歌手志望のコーラ・ベリンジャーの仲をビーフィー・ビンガム(「それゆけ」に登場するよりも前か?)が主宰する青年クラブの歌の会で壊し(「サニーボーイ」の連続),タッピーをアンジェラのもとに戻す。


5 犬のマッキントッシュの事件
母の脚本を売り込むためにアメリカ人の劇場経営者ブルーメンフィールド父子にロバータ(ボビー)・ウィッカムがあげてしまったマッキントッシュ(バーティがアガサ伯母から預った犬)を取り戻す話。
ジーヴスがマッキントッシュと買ってきた犬をすりかえて無事落着。

字数オーバーのため以降はその2に続きます。


国書刊行会版についての日記はそれぞれ,「比類なきジーヴス」(1923)「それゆけ、ジーヴス」(1925)「よしきた、ジーヴス」(1934)「ウースター家の掟」(1938)からどうぞ。

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Last updated  2007/06/19 08:24:58 PM
2006/11/14
日々のあぶく(kiyu25さん)の記事を読んで,自分の記憶がぐちゃぐちゃであることに気づき,

ミヒャエル・エンデの「はてしない物語」

を読んだ。

映画「ネバーエンディング・ストーリー」と,英語版「Never Ending Story」とのどちらも中途半端な記憶が入り混じって「ぐちゃぐちゃ」になっていたようだ。

今回読み終わって,英語版を読んだときにあまり好印象をもたなかったことを思い出した。
「理屈っぽい」というか寓意に過ぎる感じがしたことと,バスチアンと「幼ごころの君」という「主役」のうち2人を最後まで好きになれなかったことが原因だったと思うし,今回もそうだった(アトレーユは気にいっている,笑)

「寓意に過ぎる」というのは,「ファンタジー(あるいは本)を守ろう!!」みたいなものが,あからさまに出すぎているということ。

ただ,日本語版で残念だったのは,その「寓意」のための工夫としておかれた各章の最初にある挿画(この部分は「出すぎとは思わなかった」)が単なる「絵」でしかなかったこと。

これでは,なぜ26章構成になっているのか全くわからない。英語版(ドイツ語は読めません,笑)では,最初の章の出だしが
「LL the beasts ……」
となる。
最初の挿画に大きく「A」の文字が書かれ,「All the beasts(すべての動物)」となるわけで,それがB~Zまで続いていくことになるのだが,日本語版からそれをわかることはできない(翻訳の不備を言っているわけではありませんよ,笑)

12章の「さすらい山の古老」では,幼ごころの君のために「文字の階段」が出てくるのだが,これが「カタカナと漢字」では,イマイチピンとこない。
また,23章でアルファベットのサイコロで言葉を作ろうとする場面があるが,唐突感は否めない。ここでは,「階段」との統一をはかって,「カタカナ」サイコロを転がして欲しかった。

ところで,今回もっとも驚いたのが「幸いの竜」の名前。kiyu25さんの日記で読んだ「フッフール」は全くの「初耳」だった(これが,読んでみようと思ったいちばんのきっかけかもしれない)。
この竜,映画(の少なくとも日本語版)では「ファルコン」。また,英語版では「Falkor」。
「フッフール」がもっとも原書に近いのだろう。

ところでところで,ネバーエンディング・ストーリー( Wikipedia)によると,この作品を映画化するときに,作者は「監督は黒澤明、役者はドイツ人、幼ごころの君は日本の和服少女、ファルコンは中国の龍(「麒麟」だと思う)」との要望を出していたらしい。

裁判にまでなったようだが,作者の意向が通っていたら映画の「ファルコン」の姿はかなり違ったものになっていたようだ。
ただ,あのグロテスクなファルコンや,物語の世界の住人が現実の世界に来てしまうというおばかな設定(たぶん「3」)も嫌いではない(というか,原作より好きだったかもしれない,笑)。

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Last updated  2006/11/14 12:55:11 AM
2006/04/27
またまた,いろいろな騒動に巻き込まれるバーティー,ということは………

P.G.ウッドハウスの「ウースター家の掟」
(The Code of the Woosters,1938)

を読んだ。

語り手である「僕」がまとめているように,今回は,ガッシーとマデライン,そのパパであるサー・バセット,マデラインの従姉妹スティッフィーとスティンカー牧師,18世紀のウシ型クリーマー,そしてガッシーが落とした茶色の手帳に関わる事件である。

そして,その裏には世界一周旅行に行きたいジーブスと行きたくないバーティーの勝負の見えた(笑)暗闘もある。

よくもまあ,悪いほうへ悪いほうへと行くものだという感じで事件は展開していくのだが,いちばんの強敵はサー・ワトキン・バセットとその友人で,客としてグロースターシャーのトトレイ・タワーズに滞在しているロデリック・スポード。

サー・ワトキンは,ボートレースの夜に警官のヘルメットをとろうとしたバーティーに5ポンドの罰金を科した人物であり,その顛末は, それゆけ、ジーヴス(P.G.ウッドハウス)-その2-の「7 刑の代替はこれを認めない」をごらんください。

今回は,地元の巡査のヘルメットを盗んだというぬれぎぬというか,自分から水を浴びた罪でバーティーが逮捕されるところまで行ってしまうのだが,これすべて,
「汝,友を落胆させるべからず」
「汝,女性の求愛を拒絶するなかれ」
という,「ウースター家の掟」のよってもたらしたものである。

逮捕されたのち,事態は急転直下解決に向かい,ついにはウシ型クリーマーまで無事奪還することができるのが,ここで見逃せなかったのが,ダリア叔母さん。
彼の放免と引き換えに大事な大事なコックのアナトールをサー・バセットに譲ろうとまでしたの心意気には思わず涙(までは出なかったが,笑)。
「ワレ壜を食い破り有刺鉄線を素肌にまとっている」アガサ伯母さんだったら,そうはしなかっただろうなあ。

今回のジーヴスは,出し惜しみをしていたのか,前半はあまりたよりにならなかったが,スティッフィーの婚約をサー・バセットに認めさせたことと,強敵ロデリック・スポードの弱点を見つけたことで大功績。

それにしても,「ユーラリー」の秘密のオチはおもしろかった。ジュニア・ガニュメデスクラブの面目躍如といったところか……。

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Last updated  2007/01/15 12:35:05 AM
2006/04/01
その3に続いて,

P.G.ウッドハウスの「エムズワース卿の受難録」

について。
長々と書きましたが,今回が最終です(笑)

セールスマンの誕生(Birth of Salesman,1950)
フレディが結婚して3年。
姪(名前も誰の娘かも不明)の結婚式のためにアメリカのフレディの家に滞在することになったロード・エムズワースは,フレディへの対抗意識からオムレツ作りに挑戦するが失敗し,偶然に訪れた女性のかわりに豪華版スポーツ百科事典の売り込みに成功。

悩みの種であり「一家伝来の呪い」とさえ思えたフレディに対抗意識を燃やしてしまう伯爵がなんともいえずカワイイのですよ。
しかも,前後の事情(これは本をお読みください)はどうあれセールスにあっさり成功してしまうところがなんともいえずおもしろかった。


伯爵救出作戦(Sticky Wicket at Blandings,1966)
ドッグジョイ拡販のため,フレディはブランディングズ城に滞在。

結婚前のフレディの「理想の人」である,小柄で小粋,黒ぶちの片眼鏡をかけたギャリー叔父(生涯独身,オナラブル・ギャラハッド・スリープウッド,伯爵の弟でジュリア・フィッシュとジョージアナ・アルスターの間)も滞在中だった。

ドッグジョイ売込みのためにリヴィエラに行った妻アギーのアルザス犬をマーリング・ホールのヴァレリー・ファンショーにあげてしまったことが騒動の始まり。

その犬をとり戻そうとマーリング・ホールに行った伯爵は泥棒と間違えてつかまり,執事のビーチが助けに行く。
年だということでビーチを辞めさせたがっていたレイディ・クレランスも事情を聞いてしぶしぶあきらめたが,影で糸をひいていたのは,ギャリー。

しかし,いつまでたってもビーチの勤続年数は18年で変わらないなあ(笑)


フレディの航海日記(Life with Freddie,1966)
イギリスでのセールスに一定の成果をあげて3週間後にアメリカに帰るフレディだが,ピンクニー・ストアー・チェーンへの販促に失敗したのが心残り。
社主のアーノルド・ピンクニーが友人ジャドソン・フィップスの姉と結婚する予定と知り,それを突破口にしようとする。

弁護士をして,「ただの街の遊び人」から「生き馬の目を抜くマディソン街でも有数の強力セールスマン」に変わったといわしめたフレディが,アーノルド・ピンクニー,彼の秘書ダイナ・ビドル,彼の甥ジョー・カーディナル,彼の婚約者の弟ジャドソン,彼の娘アーリーンが乗ったアメリカ行きの船に同乗し,「甥と秘書の恋」を成就させ,ドッグジョイの売り込みに成功し,娘の希望であるダイエットも承知させる。

そのためにジャドソンの姉の宝石の通関手続きに関してアーノルドに圧力をかける必要はあったのだが……

それにしても,フレディはほんとにたくましくなった。「アメリカの水」が合ったことを強調したいんだろうなあ。


天翔けるフレッド叔父さん(特別収録)
(Uncle Fred Flits By,1935<Young Man in Spats,1936)

「フレディの航海日記」で,ダイナ・ビドルにジョー・カーディナルが求愛した方法「イッケナム方式」を考案したのが,第5代イッケナム伯爵(フレデリック・アルタマウト・コーンウォリス・トゥイッスルトン)で,フレディ・スリープウッドの友人ポンゴ・トゥイッスルトンの叔父である。

フレッド叔父さんはときどきロンドンのボンゴのもとにきて「羽目を外す」のだが,今回は郊外のミッチング・ヒルに行って,雨宿りで入り込んだ見知らぬ家をさんざんかき回した話。

特別編の前書きにもあるように,イッケナム式求愛法の活用で,レイディ・コンスタンスはアメリカの大金持ちと再婚してブランディングズ城から離れることになる。
エムズワース伯爵にとっては,大恩人といえるだろう(笑)

ブランディングズ城にきたフレディおじさんの話も読みたいなあ。

その1その2その3もお読みください。

P・G・ウッドハウス選集(1)「ジーヴズの事件簿」の日記は,→こちらからどうぞ。

国書刊行会版についての日記はそれぞれ,「比類なきジーヴス」「よしきた、ジーヴス」「それゆけ、ジーヴス」からどうぞ。

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ウッドハウスの他作品についての日記は,フリーページ 読了本(海外) (ウッドハウス)からごらんください。

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Last updated  2006/04/01 04:47:23 PM
その2に続いて,

P.G.ウッドハウスの「エムズワース卿の受難録」

について。

伯爵とガールフレンド(Lord Emsworth and the Girl Friend,1928)
8月の公休日は,年に1度の,ロード・エムズワースが大嫌い,レイディ・コンスタンスがおおはりきりの日。

ロード・エムズワースは,庭園を村の人々に公開し,ロンドンから子供たちを招待し,村の庭を審査し,お茶のテントに付き合い,演説までしなくてはならない。

庭の審査のため村に出かけた伯爵は,「髪をひっつめて,流行外れの短いお下げに編んだ」12,3歳の少女に出会う。
ブランディングズ城の庭園で少女に再会した伯爵は,庭師のアンガス・マカリスターに強気でものをいうことができ,コンスタンスを前にしても,断固演説を断ることができた。

ガール・フレンドが与える力は強い。伯爵は彼女を「自分と同年代の人間であるような気」がしているのだから,なおさらだ(笑)

すべてがおもしろい中で,この話は特にお気に入り。

ブランディングズ城を襲う無法の嵐(The Crime Wave at Blandings,1937)
ロード・エムズワースの孫ジョージ(ロード・ボズムの次男)がブランディングズにきている。

また,有能であったが,伯爵にとっては辞めてもらってうれしかった元秘書のルパート・バクスターも,イギリス中をオートバイ旅行する途中だといって立ち寄っていた。

デヴォンシャーで知り合ったジョージ・アバクロンビーと結婚するため,彼にブランディングズ城の土地管理の職をほしいという姪のジェイン(「猛烈な女」レイディ・シャーロットの娘)も滞在しているが,この結婚にはレイディ・コンスタンスが大反対。

ここらへんで,妹や甥,姪,孫まで出てきて人名で混乱してくる(笑)
「受難録」で登場するクレランス・スリープウッドの妹をList of P. G. Wodehouse characters - Wikipediaで整理すると,上から,
コンスタンス(・キーブル),ジュリア(・フィッシュ),ジョージアナ(・アルスター),シャーロット(姓は不明)の4人と(何番目の妹かわからない)ジェイン(「豚,よォほほほほーいー」のアンジェラの母)である。
この話のジェインは,コンスタンスやジュリアよりも「猛烈な女」シャーロットの娘で,アンジェラの母とは同名だが別人(当然か,笑)。
同じ名前といえば,今回ブランディングズ城にきているジョージは父親と同じ名前である(元豚係もジョージだった,「龍退治のジョージ」はやはり人気があるんだ,笑)。

バクスターをジョージの家庭教師にしようというコンスタンスの思惑と,ジョージがもっていた空気銃が騒動を引き起こすが,ジェインは土地管理の職を手に入れ,バクスターは城を出て行く。
その後ビーチが辞職を願い出るが,それも無事解決!!

空気銃を撃ったのは,ジョージ→クレランス→コンスタンス→ビーチ→クレランスの準で,1回を除き相手はバクスターだった。

この話は,レイディ・コンスタンスが取り乱したこともあり,おおいに笑えた。

その1その2
その4もお読みください。

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PS
下の「D.D.のたわごと」さんからのトラバはスパムトラバではありません。
日記記事には関連しませんが今日の日付に関連したトラバです(微笑)


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Last updated  2006/04/01 12:32:58 AM
2006/03/27
その1に続いて,

P.G.ウッドハウスの「エムズワース卿の受難録」

についてのたわごと含みです(笑)

ガートルードのお相手(Company for Gertrude,1928)
フレディが犬用ビスケット拡販のためイギリスに戻ってくる。

売込みをもくろんで叔母のレイディ・ジョージーナ・アルスター(「女城主」コンスタンスの妹,それにしても,伯爵には兄弟姉妹が多い。「解題」によると彼は13人兄弟姉妹の第2子とのことである)を訪れるが売り込みは失敗し,「文無し男」と結婚させないため,娘のガートルードをブランディングズに行かせたと知らされた。

「文無し男」が友人で牧師のビーフィ(ビーファーズ)・ビンガムだと知ったフレディは彼をブランディングズに送り込み,紆余曲折(読んでおもしろいのはココ)があった後,ビーフィはマッチ・マッチンガムの寺領をもらえることになった。

途中,豚係のジョージ・シリル・ウェルビラヴドがマッチンガム・ホールのサー・グレゴリー・パースロウ=パースロウに引き抜かれるという事件が起きたが,ビーフィにマッチ・マッチンガムの寺領を与えたことは,伯爵にとってサー・グレゴリーへの意趣返しである。

このサー・グレゴリーは南瓜でも豚でも伯爵のライバルであり,彼の豚の名は「マッチンガムの誇り<「女王」との記述もある>(Wik)」。
彼は,「訳者付言」によると7代目の準男爵である。
また,Sebastian Beach - Wikipediaによると,その後彼は伯爵の執事ビーチの姪と結婚し,彼を「セバスチャン伯父さん」と呼ばなくてはいけなくなり,困ってしまうそうだ(笑)


あくなき挑戦者(The Go-Getter,1931)
前作に続く内容。

レイディ・アルスターもブランディングズに滞在するが,ルパート(ビーフィ)・ビンガム牧師が海運王の遺産継承人と知って喜ぶ彼女の思惑とは逆に,娘のガートルードが音楽家のオーロ・ワトキンズ(姉のレイディ・コンスタンス・キーブルが毎年夏に滞在させる芸術家の1人)に心を奪われてしまい,婚約者のルパートをないがしろにしているのが悩みの種。

フレディはビーフィの犬ボトムズを使って犬用ビスケットのドッグジョイを売り込もうとして騒動を起こすが,結果として,ルパートとガートルードは元のさやにおさまり,レイディ・アルスターはドッグジョイを2トン買ってくれた。

エムズワース伯爵にとっては疫病神であるフレディだが,貴族の子弟にしては非常によく頑張っていて,アメリカの実業家が能力を認めただけのことはある。
このフレディ,伯爵の次男なので(「訳者付言」によると,伯爵家の次男以下の男子は「ジ・オノラブル」を女子は「レイディ」をつけるとある),敬称をつけて呼ぶときは,
Hon. Freddie Threepwood(Wik)となるのだが,読みは「アン・フレディ・スリープウッド」でいいのかな?
アメリカでは,「Mr.」を使うのだろうか? それとも,営業用に「Hon.」を使うのだろうか? 興味あるところだ。
上の「?」実は「ヘ…」さんが教えてくれることをちょっと期待しているのだが,トラバするパタンでもないし,BBSでお願いするほどでもないし……(笑)

ちなみに,「訳者付言」で伯爵の長男は「ロード・苗字」となっていたが,これはおそらく勘違い。
東ブログブルク公国:英国貴族の称号(子息編)のコメントのdzlfoxさんによると,伯爵以上は2つ以上の爵位をもつことがふつうで,長男は2番目の称号を使うという。
クレランス・スリープウッドの場合,エムズワース伯爵とボズム(Bosham,読み方はカン)子爵の2つの爵位をもっている(Wik)ので,長男ジョージ・スリープウッドは「ボズム子爵」となる。
たしかに,英語版Wikipediaによると彼は,
「George Threepwood, Lord Bosham, Emsworth's eldest son and heir to the earldom(ロード・ボズム,エムズワースの長男で伯爵位の継承者)」となっている。

その1
その3その4もお読みください。

P・G・ウッドハウス選集(1)「ジーヴズの事件簿」の日記は,→こちらからどうぞ。

国書刊行会版についての日記はそれぞれ,「比類なきジーヴス」「よしきた、ジーヴス」「それゆけ、ジーヴス」からどうぞ。

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Last updated  2006/03/27 12:48:29 AM
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