2007/06/02

麿の酩酊事件簿 月に酔(高田崇史)

カテゴリ:高田崇史
麿の酩酊事件簿シリーズの2作目,

高田崇史の「麿の酩酊事件簿 月に酔」(2003)

を読んだ。

「花に舞」(日記は→こちらから)とほぼ同じパターンで,酔っていったん正体を失った勧修寺文麿が,復活後は人格も飲みっぷりも変わって事件の謎を解き,同時に自分が思う相手を失うという話。

文麿がいったん酔いつぶれるまでに必要なアルコールの量が章によってかなりばらつきがあったり,文麿の人格変化にまわりの人間(特に七海)が気づかないのはニブすぎるなど,けっこう適当な面もあるが,,「KCDX Kiss」から出版された高田紫欄原作のコミック「麿の酩酊事件簿」をノベライズしたものとのことなので,お気楽に読めばよいわけで,いちいち目くじらを立てなければそれなりに楽しい。

コミック原作者の高田紫欄は,謝辞の他の部分の人名は「~氏」となっているにもかかわらず引用紹介に敬称をつけていないなどのことから,高田崇史本人と考えられる。
「高田紫欄(しいら)」を「高田らしい」のアナグラムではないかと書いてあるブログを目にしたが,当たっているいないは別として慧眼だと思う。

また,強い酒を飲みながらの文麿による推理の部分は,材料が少ないという制約はあるもののそれなりにしっかりしている。

1章 診察権を忘れずに
公武病院から退院した直後。相手は整形外科医の日比野早苗。
大原七海と早苗を張り合うが,神奈川県警の遠山遥も加えた4人の席で,遠山が抱える事件解決のヒントを与え,早苗にアドバイスをするが後頭部を椅子に打ちつけて再入院(笑)
早苗は救急のチームに入ることに

2章 ニイハオ,中国語翻訳
秋。相手は中国語教師の桜井優里だが,実は大原七海の同居人
殺人事件の被疑者の証言の翻訳の誤りを指摘し,遠山を助けるが優里は中国の恋人のもとへ

3章 轆轤は回る
大原七海が住み込みで勧修寺家で働くことに。
相手は文麿が5歳まで勧修寺家でお手伝いをしていたハルの娘で陶芸家の茜沢奈津季。
奈津季の師のアトリエで美術商が殺された事件の真相を明らかにするが,奈津季は益子の男性のもとに

4章 湯煙の向こう側
まつゑ,文麿,大原,七海は箱根の「邂逅(たまさか)」に。遠山も仲間とたまたま箱根に行き,合流する。
相手は旅館の女将の妹真崎翠。
翠のストーカーだった男が死んだ事件で文麿は翠が真相に気づいている筈というにとどめるが,結局翠は自首した湯殿係の尾形を待つことに


高田崇史の他作品はについての日記は,フリーページ 読了本(日本) (高田崇史)からごらんください。

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Last updated  2007/06/02 08:15:14 PM
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