現代の驚異 「巨大な駐車場」
The History Channelで見た1時間番組。現代の驚異 「巨大な駐車場」MODERN MARVELS<内容>全米を走り回るトラック野郎は約300万人。アメリカの流通を支える彼らは長時間を運転席で過ごす。そんな疲れた戦士たちを癒すオアシスは…?「巨大な駐車場」なのですな。いわゆる「トラック・ストップ」。レストラン、洗濯場、シャワー、歯科医院、美容室、映画館など、トラッカーのための娯楽施設が揃っている場所。もちろん愛車の部品や電飾が売っているストア、給油、洗車、整備場なども完備されている。連邦法では「トラッカーは11時間運転したら、疲れた眼を10時間以上休ませねばいけない」とのことなので、こういう施設はハイウェイ沿いにたくさんあるそうで。毎日5000人以上のトラッカーを迎えているアイオワ州にある「アイオワ80(エイティ)」は、世界最大のトラック・ストップ。面積は平均的なトラック・ストップの約4倍…というより、ディズニー・ランドの2.5倍といった方がわかりやすいわな。この「アイオワ80」の他に「TA」など大手トラック・ストップを番組では紹介していた。実際のトラッカーや施設のクルーなどによる施設やトラックの説明や、CGによる解説が中心。他にトラック輸送と交通網開発の関係、トラック・ストップの歴史、新しいディーゼル燃料(バイオ系)の開発やロードセルといわれるトラックの重量計量器についても。ちなみに最新のロードセルは、爆弾や放射性物質も発見するとか…。物騒ですなぁ。クリスマス・ツリーなみに愛車を電飾で飾ったり(ホントは禁止されているそうだけどね)、クロームメッキのパーツを取り付けるトラッカーが多いそうで。アメリカのトラック野郎は光り物が好きなようだな。トラック・ストップ内のパーツ・ストアを、ウキウキした様子でうろつくトラッカーが微笑ましかった。施設内で食事や買い物を終えると、トラッカーたちは出発まで自分のトラック内で過ごす事が多いそうだ。そのため大規模トラック・ストップでは、トラックのアイドリングによる騒音、大気汚染、燃料消費などを抑えるため、電力や冷暖房の供給システム「アイドル・エア(IDLE AIRE)」を備えているとか。…トラック内でゴロゴロしながらパソコンやってるトラッカーも多いんだねぇ、最近は。ちょっと意外だったわ。一度家を出ると数ヶ月は家に戻ってこられないそうなので、トラックが自分の部屋・家みたいな感覚なんだろうね。なので、運転席後部にシャワー&トイレ、キッチン、ダイニングを備えた、トレーラー・ハウスみたいなユニットも最近は売られているそうな。しかし値段は7万ドル…さすがに高い。最近ではトラッカー以外の、乗用車による旅行者もトラック・ストップを利用することが多くなってるそうな。そのため名称を「トラベル・センター」に変える施設も出てきているとのこと。一般の利用者が増え、しかもトラッカー人口もどんどん増えているそうだから、こういう施設はこの先もっと充実していくんだろうなぁ。