敗戦記念日・・・
終戦記念日・・・否、敗戦記念日です。僕らの世代は親や祖父母から戦争の話をよく聞かされたものです。オヤジは満州での勇猛果敢な働きを熱く語っていました。でもその後で、ふと遠くを見るような眼つきになり、暗く悲しい表情に変わるのです。死んでいった戦友の話をするときなどは、顔をグチャグチャにして泣いていたのを覚えています。『独立歩兵隊』という機関銃部隊だったそうです。...「蜘蛛の子を散らすように撃ちまくる」などとも言っていましたが、敗戦色が濃くなる頃には銃弾がなくなり、《ただの鉄の塊》だったようです。天皇陛下からの預かりものですから捨ててしまうわけにもいかず、数名で抱えて歩いたそうです。終戦・・・否、敗戦から74年 ・・・そんな父ももうこの世には無く、世の中から戦争体験者がどんどんいなくなっているいます。『戦争は間違いなく風化している 』それが一番怖いこと ・・・。国があの戦争に向かっていく流れを止められなかったばかりか 、煽ったのはマスコミであり、それに乗せられた国民だったことを忘れてはいけないのです。一旦流れができてしまえば誰も止められない ・・・。今また『国民を守るため』と称して、突き進もうとする(否、自分自身は進まないで後ろの方で見ている立場なのだが・・・)政治家がいる。大切な青春の想い出が《戦争》でしかなかったオヤジのような若者を作ってはいけない。《反戦》や《反核》を熱く語る大人たちを、冷たい視線で眺め「なに熱くなってんの・・・ウザイ!」などと平気で言う若者を作ってはいけない。以前、若いシンガーに「《反戦歌》じゃなく、《平和の歌》を唄いましょうよ」と言われた。「ざけんじゃねえ!俺の唄うのは《反戦歌》だ!」と言ってやりたかったが・・・。「僕たちは銃の代わりにギターを持つのだ!」