廃墟島　～瓦礫地区～

剣道ですよ。剣道。まさか続けるとは思わなかったんですけどね。やっちまいましたよ。俺、剣道は好きです。やっててとっても気持ちいいし、なによりも達成感があること、これに限ります。
しかし、俺は正直、中学時代、傍から見たらただの「サボり部員」だっただろう、と自覚しています。それはなぜか。単純明快。顧問が嫌いだったからです。顧問「木木」。もう、高校入ったら確実にやらないだろう、そう思って部活を引退。垂ネームも部室に置き去りにしていたのです。
だが、高校の剣道を実際に見てみると、中学時代にいた自堕落野郎や手抜き野郎、そして、最低の顧問もいない。レベルははっきりいって低い。６人という少数部員のなかで、俺は最下位だが、正直な話、中学時代よりもずっと弱い先輩と同級生がいた。総体、いいとこ行かないだろうなぁ・・。とか思ったが、何より楽しむことが大切だ、と改めて思った瞬間だった。先輩は優しい、しかし、練習中はきちんとした的確なアドバイスをくれる。同級生もそうだ。






でもねぇ・・・なんだかんだ言っても・・・最下位だろ・・・？やっぱり周りの目が痛いんだよね・・・。孤立してるんだよね・・・俺・・・どうしようかな・・・いつまで俺の精神が持つかな・・・？段もってないのなんて俺だけだよ？俺なんて１級。初段じゃないよ？１級。級！笑い事じゃないよ・・・。はぁ・・・自分がいやになる・・・。