自己中心的シネマ談

2007/09/24(月)22:17

【パヒューム】ある人殺しの物語

洋画 は行(36)

      パリの魚市場で人知れず産み落とされた命。 18世紀 パリは、活気と悪臭に満ちていた。 ジャン=バティスト・グルヌイユ。 産声で母親を絞首台へ送った赤ん坊はそう名付けられた。 人類に2人といない才能が誕生したことなど、 人々は知る由もなかった。 故に 人々を震撼させる事件があることなど 知る由もない。。 彼は、脅えた少女の悲鳴を塞ごうとして、 誤って死に至らしめてしまう。 悲劇の始まり。。 天国の香りを創るため、香水店への弟子入りし 落ち目の香水調合師バルディーニ(ダスティン・ホフマン)に 弟子にしてくれと頼みこむ。 計量カップも使わず、己の鼻の記憶だけで、 バルディーニが盗もうとして出来なかった流行の香水を 作って見せるグルヌイユの才能に、バルディーニは呆然とする。 この世に2つとない香水創りが始まる。 究極の香水は果たして出来上がるのか!?      『香水 ある人殺しの物語』パトリック・ジュースキント/文春文庫 ¥733- 1985年に発表されるやドイツで15週間ランキング1位 日本を含む45カ国語で翻訳され全世界で1 500万部を売りあげた驚異の大ベストセラーになった小説。 数年前 友人に薦められて読んだ事があるのですが なんとも奇妙な気持ちになったのを思い出します。 香りというのは 不思議なもので ある香りを嗅ぐだけで そのときの状況が脳裏に蘇ってくるものです。 体臭そのものがないグルヌイユが求めたのは 究極の香水・・ それを求め彷徨い歩くグルヌイユ。 なんといっても主人公グルヌイユを演じた ベン・ウィショーが印象的です! 久しぶりの「ダスティン・ホフマン」の 演技も見ものでした。 最後のシーンは、目を覆いたくなるような エロチックなシーンだったのですが 皆さん釘付けになって観てました。。 アレを数分間見れるとは。。^^; 申し訳なかったのですが 私は、そんな皆の表情を冷静に見てしまいました。 う~~ん・・そんなに観たかったか!?(笑) 世にも奇妙な物語のような 観終わった後 しばらく呆然としてしまう 一風変わった映画です。 ぜひ一度 ご鑑賞ください! 公式HPはコチラ。。

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