司法書士 新たな旅立ち

2004/10/22(金)22:34

事務所の中で、光と影。会社組織の限界。

 今日は、多重債務のお客さんもあまり来なくて、ちょっと暇でした。反面、登記事務担当の人は忙しそうでうらやましかったです。  多重債務者の中には、仕事をしていて平日に事務所に来られない人が多い。  特に、個人再生の場合は、仕事をしていて定期的な収入があることが認可の要件になっているので、仕事をほっぽりだして事務所に来いとは言えない。  司法書士の事務所では、法務局、銀行相手の仕事が多いので土日が休みのところが多い。  が、多重債務の人は平日に休みが取れないので、どうしても連絡が疎遠になってしまう。  会社組織で、自分の都合だけで事務所を開けることが難しい場合に、限界を感じることがある。  そもそも登記と破産を同じ事務所でやることに抵抗を覚えることもしばしばだ。  不動産の売買をやっている隣で、破産の相談をしているのはどうみても、奇妙。人生の、勝ち組、負け組みが同じ場所でまったく違う話をしているのだから。  その辺で、自分の中で、気が引けてしまって、こそこそと仕事をやるようになっている。別に悪いことをしているわけでもないのに。もう少しデリカシーを持って、多重債務者の人がいやな思いをしないように誠実に対応しないといけないなあと思いつつ、事務所のみんなには遠慮してしまう自分なのです。

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