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あれこれ備忘録 ホスピス医のこころを支えるもの

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粗忽のたかびー

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2024.08.05
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カテゴリ:映画鑑賞


ソフィーマルソー Sophie Marceau 映画 写真 輸入品 8x10インチサイズ 約20.3x25.4cm.


映画.comから引用

フランスの名匠フランソワ・オゾンが、「スイミング・プール」の脚本家エマニュエル・ベルンエイムの自伝的小説を基に、安楽死を望む父親に翻弄される娘の葛藤を描いた人間ドラマ。

ユーモアと好奇心にあふれ、生きることを愛してきた85歳の男性アンドレ。脳卒中で倒れ身体の自由がきかなくなった彼は、その現実を受け入れられず安楽死を望むように。人生を終わらせるのを手伝ってほしいと頼まれた娘エマニュエルは、父の気が変わることを願いながらも、合法的な安楽死を支援するスイスの協会に連絡する。父はリハビリによって徐々に回復し、生きる喜びを取り戻したように見えたが……。

ソフィー・マルソーがエマニュエル役で主演を務め、「私のように美しい娘」のアンドレ・デュソリエが父アンドレ、「さざなみ」のシャーロット・ランプリングが母クロード、「17歳」のジェラルディン・ペラスが妹パスカルを演じた。2021年・第74回カンヌ国際映画祭コンペティション部門出品。

感想
「終わらせてくれ」と訴える父アンドレに、返す言葉のないエマニュエル。担当医師は「私にも看護師にも言っています。よくある反応なので抗鬱剤の量を増やします。励ましが必要です。ご心配なく、生きる力が戻りますよ」と父親の気持ちを真摯に受け止めてはくれない。
「失望させるな、こんな状態にするな、この姿はもう私ではない!」と泣く父アンドレをみて、エマニュエルは安楽死(スイスは自殺幇助)させてあげようと決意。

ホスピス以外の病棟では、よく見かける光景なのだと思われる。それは人種、国籍、宗教を超えた普遍的な反応なのだ。自立、自律ができなくなると、人は生きていたくなくなるのだ、それがメッセージの一つ。

それともう一つ。
いくらかかると尋ねるアンドレ、一万ユーロと答えるエマニュエル。さらに「お金が無い者はどうする?」「死を待つのよ。」
合法的に安全に自殺するにはお金がいる、ということもメッセージなのかな?
脚本家の自伝というのだから、「地獄の沙汰も金次第!」という社会へのアンチテーゼかも。

私の評価は☆☆☆☆★であります








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Last updated  2024.08.05 03:32:04
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