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テーマ:TVで観た映画(4015)
カテゴリ:映画鑑賞
息子に自殺されてから、喧嘩がちとなり、25年間仮面夫婦だったハロルドとモーリーン。ある日、ハロルドは昔の同僚女性クイーニーがホスピスにいることを知り、何かをしなければという思いから、手紙を書いた。
手紙を出す前に寄ったスーパーで「薬ではなく信じる心が大切だ。」と店員の女の子に言われ、800km離れた彼女のもとに歩き出す。私が行くまで生きていてくれ、とメッセージを送って。 最初は「馬鹿げている、いつか帰ってくるわ。」と高を括っていたモーリーン。しかし、いつまで経っても帰ってこないハロルドを追って車で会いに行く。 カフェで語り合う2人 ハロルドが言う。 私はこれまで何もせずに生きてきた。 今ようやく何かしてる やり遂げたいんだ モーリーンが答える 自分の居場所が見つからないの あなたが巡礼の旅をしてるのは分かる 私はあなたみたいに無私の心になれない 一緒に歩かないかと誘うハロルドに、モーリーンは何も支度なしには無理、と断る。 また、一人旅を続けるハロルド。 もうホスピスは間近となったのに、突然不安な気持ちになりモーリーンに「君が正しかった。帰るよ。」と電話をする。しかし、モーリーンは意外な事実を告げる。 「クイーニーは息子が亡くなったあと、町を去る前に会いに来てくれた。自分を責めないで、と伝えてくれと。私は、あなただけ慰めを得るのが赦せずにそれを伝えなかった。」 また、歩き出すハロルド。 そしてついにホスピスにたどり着き、クイーニーと対面する。しかし、クイーニーはすでに昏睡状態で言葉を交わすことはなかった。 無力を感じたハロルド。迎えに来てくれたモーリーンに言う。 私はバカだった。歩けば死に行く人を救えると。息子すら救えなかったのに。 あなたは世界に飛び出した。ただひたすらに信じて。たどり着けるかもわからないのに歩き続けた。奇跡でしかないわ。愛してるわハロルド。それに気づかせてくれた。 家に帰ろう、とつなぎ合う二人の手がアップになりfin, 許しを請うことはできても、許されるとは限らない。 モーリーンは息子の自殺を止められなかったハロルドを責めた。モーリーンに許してもらえないハロルドは、罪に問われたいと破壊行為に出たが、クイーニーに救われた。しかし、そのためにはクイーニーは町を追われた。それもハロルドの心の傷となった。 ハロルドはモーリーンに許されることで、クイーニーにも許してもらえたと思うことができた。 難しいのだ、許し許されることは。 ![]() ハロルド・フライのまさかの旅立ち (講談社文庫) [ レイチェル・ジョイス ] お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2025.04.14 16:37:36
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