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勿忘草~戯曲集~

勿忘草~戯曲集~

ティアーズマーク 


ティアーズマーク


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登場人物

玲子 主婦 43歳 A型 
健夫 サラリーマン 47歳 B型

琴美 大学生 21歳 O型

健三 無職 72歳 B型

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ココより先はネタばれの可能性もあるので終わった後に読むことをお薦めします。





上演時間は約90分くらいであろうと思います。
ただ演出によっては、間にもう1つくらいのエピソードを絡めるのも面白いかと思います。
ただ、あまりあからさまなエピソードは後半の展開に差し障るので注意をした方が良いでしょう。
私も、玲子の物忘れネタを絡めようかとも思いましたが、やめました。役者がある程度表現力のある場合は、コレで十分だと思います。その代わりシーンにちょっと時間を割けば完璧でしょう。

劇場ですが、あまり広すぎると、動きが少ないので、持て余してしまうと考えられます。300CAPが限界でしょうか?

上演希望の際は、ご連絡下さい。
舞台にあわせてカスタマイズ致します。


<裏話>
この話の構想が固まった時は、久々に小躍りをしたくなるくらいの気持ちだった。

前半はシチュエーションコメディに徹し、中後半へと繋がるエピソードのフリ、そして後半へ向けた言葉を織り込む。中盤で健三の老人性痴呆を印象づける。ここは実際ちょっと薄かったかなと思っていたりしますが、やりたいことはそういうことです。そしてクライマックスに向けて、玲子のエピソードが始まる。このストーリーの肝になるのは琴美の存在だと思っています。琴美は役割的に家族のクッションとなり、時に本音を引き出す。そんな琴美のキャラクターが一番難しかったかもしれない。
一番悩んだのは時間的な尺でした。玲子が若年性痴呆だと明らかになって、その後をどの位にまとめるのか。病気とどのように立ち向かうのか?こういうテーマであったならば、前半のコメディは全く必要ない。いらないシーンになってしまう。しかし、私がやりたかったのは病気になった時にどういう風に対処するのか?ではなく、普段どういう風に生きていくのか?を見せたかった。不器用で口数の少ない健夫、しかしその実一番家族の在り方を深く考えている。だからこそ玲子が病気になってもブレない。仕事を辞めるという結論にも迷いが無い。そのためにも前半のエピソードは捨てられなかった。普段健夫は家族とのコミュニケーションをほとんど持っていないと印象づける為に。
別に、この話で私は泣いて欲しいと思っている訳ではない。笑って欲しい訳ではない。ちょっと、身近な人の顔を思い出して欲しいと思っただけなのだ。


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