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カテゴリ:二つの文化の狭間に生きて……
例年でしたらもう今頃は帰国準備に入っている頃なのですが……。 春と秋のお彼岸には両親のお墓の掃除に帰っていますので。 それと今イギリスは期限半年のビジタービザで滞在していますから、半年毎にイギリスを出ないといけないのです。前は、ちょっと1週間アイルランドに行ってきたら、とか言っていたのですが……。昨年テロ以後イギリスの入国審査も非常に厳しくなっているし、ドンドン不法入国防止のために新しい法律が施行されて行くし、まあ日本に帰った方がましか、と言うところで半年毎に行ったり来たり……。 ところが前回の帰国は5月末から6月初旬にかけての非常に変則的時期に……。 で、その理由は 歯 痛! ! 虫歯じゃないですよ、念のため……。単に歯痛です。 それが始まったのは5月23日の事。(あんまりひどかったので日記にきっちり記述が残っています。で正確日付がわかる……) この時は鎮痛剤、使用して一時痛みが止まったんです。もともと肩が凝ると結構歯痛の来る人なので……、ああいつものとおり、と言う理解でした。 ところが三日後、それが猛烈強力になって戻ってきたのです。おかしい。で、熱を測って見ると少し上がっている。体がなんとなくだるい。これはおかしい……と。頬は腫れている。コンコンと歯を個別に叩いてみると一つに明らかに響く痛みが……。小さい時にかぶせた歯の中で再び虫歯……。 その可能性が高い?ではなぜに熱が……。 ここでイギリス医療事情について若干ご理解を……。 イギリスは基本的に医療費無料の国です。NHS(National Health System またはService)と言う制度の下では……。でも日本と同じ制度の下で無料と考える事は出来ません。例えばこの街には大きな病院はひとつしかありません。そしてその病院に即行ける訳でないのです。まず、彼らはGPと言う家庭医をシステムとしてもっています。で、まずそのGPに予約を入れて、GPの診察を受けて、GPが必要と診断した場合にのみ、病院に行く予約を入れる事が出来ます。でも、この段階でGPは70%ぐらいの患者を自分の診療だけで充分と判断するそうです。ですから時間のロスはまず相当に起きます。そして病院にいけるかどうかも分かりません,自分が病院に行きたいと言う気持ちだけでは無理なのです。 病院に行っても、例えばインターネットでこういう新しい治療法が自分の病気に効くらしいから試してもらえないだろうか、と言っても、適応がなければほとんどしてもらえません。そして他の病院に行く選択はほとんどありません。それを交わすには自由診療を使用するしかありません。その費用 CT一枚でざっと20万円。 でも必要があるとみなせられる時には個室の部屋代などと言う仕組みはありません。癌で病院にかかっていても、もう治療のすべがないので、急に症状変化出た場合以外は来る必要はないよ、といわれる事もあります。変わりにホスピスナースとかマクミランナースとかに連絡を取ってもらえるわけです。 若しこのホスピスナース、マクミランナースに情報ご希望あれば、これについても書きますが、とにかく専門的すぎる情報なので、ここはこれでお許し下さい。 で、歯科医についてどうかと言うと、最近の医療制度の改正に歯科医腹を立ててNHSの登録を拒否しているのです。で、自由診療。その費用……歯科医によってピンきり。一般にかぶせるのだけで10万円。一本ですよ、たった一本かぶせてもらうのに10万円! ! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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