パチンコ回想録1~5(その1)1982年3月8日 運命のその日幼いころから勉強が苦手で、高校もやっとのこと入学。 そんな自分でしたが、どーしても大学に行きたい!という思いになり、 大学進学を目指しておりました。 1浪していたこの頃、世間では「フィーバーブーム」炸裂中で、 バケツに満タンになったとか、心臓発作を起した人がいたとか、 パチンコに縁遠かった私でも「パチンコのデジタル化」は知っていました。 浪人生が3月になっても受験・・・。 国公立2次試験を除けばこのころは「桜咲く」の時期であろうに、 私はいまだもってディーパック?(当時流行ったリック)を当時流行っていたよう に、だらしなく左肩にかけ、某大学の2期試験(2次ではない、あくまでも2期試験) 会場からため息つきながら出てきました。「ダメだな・・」 最初からこの大学を受ければそれほどでもないのですが、 2次となれば定員50名に対し5000名の受験生がトライするのですから、 狭き門でしょう。 かなりうなだれて中央線某駅に到着。 駅前から軽快な音楽と 「いらっしゃいませ~いらっしゃいませ~奥へ中へとお入りくだ さいませ~~」というアナウンスに引かれ、 駅前のパチ屋に吸いこまれました。(笑)。 たしか、「大三元」という3連式のチューリップ台でした。 1000円遊んで、持玉木っ端微塵!(念の為、こっぱみじん)。師匠!これ書いてみたかったんです。(嬉涙) 楽しかったかどうだったか、正直記憶にありませんが、 始めたばかりのタバコも吸いたかったのでどちらかと言うと、 タバコ吸いに入ったようなものでした。 高校時代は別として(あくまでも別)、この頃の自分は初めての大きな目標の為、不思議な位真剣でした。 アレだけ勉強嫌いな自分が・・。回りも天地異変が起きるぞなどと囁いていたな~。 好きなものを自ら制限。趣味の釣り、友達付き合いから、恋愛まで、全てを捨てていました。 今思えばおこがましいことだな~~なんて思いますよ。 さて、時間は16時になりました。最終乗り継ぎの私鉄駅。各駅停車に乗る寸前に、 後ろから肩を叩く人が。全てこれが運命だったのでしょう。 この友人のせいにはしておりませんが、この日、この時間、この場面。 もし、これが無ければ、この時のきっかけは絶対に無かったでしょう。(まあ、イズレはパチンコにのめりこんでいただろうが・・) この友人も私と同じスタイル(あいつの方がカッコイイかぁ)。 そう、こやつも何処らかの2期試験の帰りだったのです。 お互い「2浪決定だな~」なんて話から、この友人、「ちょっと付き合えよ!、200円が5000円になるぞぉ!」。ナヌゥ?5000円!!。 当然ワケもわからずその話に乗りました。 ついた場所は地元駅徒歩5分のS球殿。 「あとで詳しく教えるからこの台やりな」と指示が入ったのはマルホンのプーマと言う台。「開放台」とあったので、恐らくそう指示したのでしょう。 この台、後年は1発台で世間を沸かせ、各メーカーからも同仕様の台は沢山ありました。 天下に穴があり、その穴に入るとセンターチューリップが逆さか→上向きになり、チューリップ下のケースに導く道が出来、「パンク」するまで続くというもの。 当然ルールなんか解りませんが、200円投資して、間もなく、台が「赤く発光」なんだかテカテカ綺麗になり、玉は出る出る。 丁度1箱(800発)になったころ、例の友人は「千両箱」と書かれた木箱に沢山玉を入れ、カウンターに向かっています。 そして、「今度はお前の番だ」といい、私の箱を持って何やら青っぽいマルホンの台へ。指令が出ます「とにかく弱く打て!、ここに入れたらフツーに打つ」。 打ってすぐにその左チャッカーに入賞。何やらインベーダーゲームのUFO出現の音みたいな音がすると、友人Sは「少し強く!」と叫びます。 センターの大きなチューリップが開き30秒位でしょうか・・・。 既に800発持っていた自分に友人がもう一箱用意してくれます。 この頃の箱は「青箱」と呼ぶ小箱で800~1000発入るものです。 $箱は木製で(今のスロット木箱)約3000発入りました。 チューリップが時間切れで閉じると、友人は玉を下ろそうとします。「移動だ!」???????????。 しかも「あと3台でイケルな?」と意味不明の言葉。次にまた指示された台へ・・・。今度は「メイいっぱい強く打て!」??? 全くわかりませ~~~ん。 右に先ほど狙った左チャッカーと同じものが付いていてそれを狙うということです。 本当に間もなく、チャッカーに入り、また30秒のチューリップが開きます。 これも役が閉じると「移動!」の指示が・・・。 パチンコって忙しいんだなぁ。(笑) 次の台を指示され、同じ動作をしたあと、友人は「千両箱」を持ってきて「さあ、帰るぞ!」 わけも解らず、カウンターに行き、「ライター石とボールペン」に替え、徒歩で2分の換金所へ。 当時は今みたく、ホールに両替所が隣接しておらず、まさにヤミ取引のような雰囲気が漂っていました。なんだか大人になった雰囲気←アホッ!(爆) 投資200円、換金5250円、プラス5050円。 この5050円が、どんなに高いものに付き、どんなに人生に影響したことだろうか・・・。 知る由もありません。 ここで補足。 何で友人は移動を指示したか?・・・攻略法なんです。 で、ここでその攻略法を説明。 台名「兎と亀」マルホン、ALL15(この店は15)、電役機になるのかな? ルールは、下に信号機のような3つのランプが付く表示があります。 入賞チャッカーは3箇所。 左入賞=左ランプ点灯+センターチューリップ5秒OPEN 右入賞=右ランプ点灯+センターチューリップ5秒OPEN 中入賞=中ランプ点灯+センターチュリップ10秒OPEN そして、このランプが3つ点灯すると「大当」で、BIGなチューリップが30秒開く。 つまり、友人が指示した台は「テンパイ」台で、付いていないチャッカーに入賞させて当りを取り、蟹歩きをするというハイエナ打法だったのです。 当時は移動は当然にOKでしたし、一般台が主流でしたので、こういう方法が取れました。 「本日登場した機種」 ★プーマ(マルホン)、ALL13 センターチューリップ入賞でセンターケースに入り易くなる。 センターチューリップ入賞(パンク)迄継続。 ★兎と亀(マルホン)、ALL13、15. 詳細は上記参照。バージョン多数あり。後半は「海賊基盤」が出まわり、1発台 が東京や埼玉に存在。 ---------------------------------------------------------------------- (その2)1982年3月末日 代々木ゼミナール ・・・というわけで(どういうわけよ?)2浪決定。(大爆) 友人2名より予備校の申し込みに誘われ代ゼミへ。 とりあえず、この年も、「本科」に参加せず、英語と苦手の国語のみ。 申し込み終了後「さ~行くか!」と誘われ、予備校近くのパチ屋へ。 いきなり先日「攻略法」からの入門だったので、 パチンコに攻略はツキモノという先入観が立ってしまった。 そのパチ屋に先日の「兎と亀」があるか?一通り見まわすが、ナシ。 既に友人HとH2は慣れた手つきで打ち始めている。 タバコ臭い店内、何気に演歌が似合う雰囲気、パンチパーマの店員、 何よりも「ドス」の効いた声でのアナウンス・・・。 どれを取っても不思議な世界でした。 HとH2は三共の「キングスター」でボチボチ出しています。 私は、先日打った「チーター」でイキナリ大当たり。 パチンコって遊べるんだな~・・・。 結局は、タバコ数箱とお菓子に交換。 友人2名はソコソコ換金。なので、たかる。(笑) 2回目の浪人初日がこーなんだから、このあとは良いわけはありません。 友人Hも「初日からコレだもんな・・・これで1年通すんでは?」 その一言が本当になろうとは。 さて、友人の打ったキングスターはとても印象的でした。 早いハネの動きに対し、玉の入り方もダイナミック。 見てて面白いと思ったのはV入賞の瞬間。 奥に吸いこまれるようにして入賞し、一拍置いてから大当たり動作。 新鮮でした。 この時点では「こんなことしていないで、俺は頑張るんだ!」 そう思っていたけど。数ヶ月後には別人のような自分がありました。(汗) 「本日登場の機種」 キングスター(三共)、ハネモノALL13 初代は10カウントナシ、V継続は8Rまで。 最後の開閉でV入賞すれば、「リターン」と呼びW。 チャッカー1で0.3秒のハネ開閉1回 チャッカー2で0.5秒のハネ開閉2回 役モノ中央のレール?のようなものにうまく乗るとVゾーンへ 後半の殆どのバージョンは10カウント機。 10カウントであることを、意外に知らない人が多い。 つづく ---------------------------------------------------------------------- <その3>1982年6月末日 初めてのフィーバー この頃はまだ、「依存症」に迄は至っておりませんでした。(笑) だけど、週1位で、「兎と亀」を息抜にはしておりました。 予算1000円以内、目標1000発。つまり1~2Kプラスになり、気分が落ち着けばという程度のものです。 友人数名がこの頃、「兎と亀」で稼いでいた為、誰も打っていない日や遅い時間のみ。 あまり早い時間だと、まだ「テンパイ台」が無いため、夕方か閉店間際がチャンスです。 勉強に気が入らない時にはもってこいのリラックスタイムでした。 その程度のパチンコでしたが、私にも初めてセブン台を出す日が来ました。 マルホンの「ビクトリー」というセブン台。 ルーレットがあり、時計の6時がVになっていて、Vに止まると大当たり。 大当は10R継続、その他は全て3秒アタッカーが開く小当です。 その日は地元店S球殿新装17時開店。母と父は先に勝負。 後から私が行くと、既に2人とも持玉遊戯。 セブン台は1万発打ち止めで、母は豊丸の新台「バックファイヤー」で2回当、6000発強の持玉!! 私に500発ほど玉をくれ、その玉で「ビクトリー」に挑戦。 出てしまったんですよ。5分もしないうちに・・・ でもね・・・。Vゾーンに玉が入らないんですよ。 Vゾーンが細工してあって、入りにくく加工されてるんです。 で・・・2Rでパンク!!! 私らしいと言えばそれまでなんですが、初フィーバーがパンク! この頃の台は1回の当りで2500~3000発出ます。 2Rパンクなんて洒落になりません。(大涙) 頑張ってみましたが、21時の閉店時間。 投資はゼロ。だけど、1000発近くの精算だったと思います。 当時のセブン台は大当確率が1/500とも1/1000とも言われておりました。 しかし、ALL13であること。回る度にアタッカーが開くこと。チューリップが連動式であることなどなど。ものすご~く遊べました。 従い、当らなくても3000発位は出ることもあります。 射幸心をアオルという理由で徹底マークされ、その後の業界の流れに影響したわけですが、玉持ちに関しては抜群なモノがありました。 初めて大当たりを体験したけど、いまだに悔しい1日でありました。 「本日登場の機種」 ビクトリー(マルホン)ALL13、セブン機。確率不明。 24個だったと記憶しておりますが、コマがあり、「V」で止まると大当。 大当=30秒のアタッカーオープン、最大10R継続。約2500発。 小当=上記以外の位置で停止、3秒オープン。 天=左チューリップに連動 左と右チューリップは左右落し上チューリップに連動 両肩=左右チューリップに連動。 マルホンの台は大当たりするとあらゆるランプが点滅し、台枠ランプの非常にカラフルでした。当時台枠ランプを有する台は少なく、非常にハデでした。 ルーレット式は恐らくこの台が初めてでは?と思います。その後、西陣からターボRというルーレット式が登場致します。 ---------------------------------------------------------------------- その4パチンコに凝り出した頃の台 1982年、どんな台があったか・・・。書いてみます。 記憶での作成なので、誤りがあるかもしれません。ご指摘戴ければ幸いです。 写真があれば登載すると良いのでしょうが、そのようなものありませんし、そのような技術がありません。(爆) 種別は正規にあるのでしょうが、ドル式に4つのカテゴリーに致しました。 セブン台=「777」などで大当する「超特電機」。概ね、ALL13、10R継続。 ハネモノ=所謂ゼロ戦式のもの。玉持ち抜群。このころは10カウントなし。 権利モノ=丁度、この年の前後よりHITしました。Vに入賞後、8R継続かVに再度入賞迄権利あり。 平台=今回は1発台式の台をあげさせて頂きました。 「三共」 セブン台= フィーバー(ALL13、大当30秒×10R,その他10、5、3秒のオープン) ハネモノ= ギャラクシーダイバー(ALL13) 権利モノ= スペースバロン(天下、両脇、時々役モノの隙間から入賞、ヤクモノには穴が複数有り、ピンボールのように穴から穴へ渡る 平台= チーター(天下、両脇から入賞、センターチューリップOPEN,パンクまで継続) 「平和」 セブン台= ブラボー(ALL15、大当は333.777で30秒×10R、中当10秒、小当1秒) ハネモノ= ゼロタイガー(ALL13。ハネモノの元祖。大HIT) 権利モノ= バトルエース(ALL15、天、天両サイド、脇から入賞) 平台= エンジェル(ALL13、天脇、珠に天から、入賞。天使が万歳し、その脇の下が入り易くなる。) 「西陣」 セブン台= ターボR(ALL13、大当はルーレットの777と小デジ7、中、小当あり) ハネモノ= スペースジャガー(ALL13,本当に玩具のような役だが、性能抜群。その為、落しがキツイ) 権利モノ= エレックスタイフーン(ALL15,下に小さな風車のある役に入り、V入賞で権利獲得。ALL[15なので、凄いパワー) 平台= エレックスファイヤーバード(ALL13、平和のエンジェルに似た台) 「京楽」 セブン台= サンダッシュ(ALL13、777+7で大当、30秒×10R、中、小当あり) ハネモノ= スーパーワンダー(ALL13、V入賞は他社よりも入りやすい分、ゲージがきつい。名機) 権利モノ= コスモアルファ(ALL13、2/6の赤穴入賞で権利発生。止め打ちで攻略) 平台= すんません、思い出せません。あえて言えば「アトミック1」 「大一」 セブン台= アイドルセブン(ALL13、大当777+7、中当りなし、小当1秒) ハネモノ= 記憶にありません。何かありましたか?? 権利モノ= エースナイン(ALL13、3/9の赤穴で権利発生) 平台= これも記憶にありません。 「マルホン」 セブン台= ビクトリー(ALL13、表示上は1/24?だったけど、なかなかVに止まらない) ハネモノ= グラマン(ALL13、えっ?と思われた方も・・。三洋版とマルホンがありました。こちらの方が辛い) 権利モノ= ロータリー(ALL13、1/3の穴に入賞、権利発生。) 平台= プーマ(ALL13、天下入賞、センターチューリップOPEN) 「三洋」 セブン台= パニック(ALL13、所謂カニパニック。蠍?のヤクモノで、Vゾーンはヤクモノ以外のところにあり) ハネモノ= グラマン(ALL13、マルホンのよりVゾーンが広い) 権利モノ= 覚えていない(笑) 平台= ワンワン(ALL13、正式名称判らず。台にワンワンと書いてあったような・・。チーター型) 「その他」 セブン台= バックファイヤー(豊丸)、スーパーヒーロー(ニューギン) ハネモノ= 零戦(豊丸)、スクランブル(奥村) 権利モノ= スコーピオン(西陣)、バカチョンチューリップ(三共) こんなところでしょうか?? きっとパチンコ博物館に行けば目と耳で確認出来るでしょう! -------------------------------------------------------------------- その5 無気力 さすがに2浪もすると、机に向かっているのがイヤになります。 夏頃からなんだかやる気が失せ、気分転換のパチンコに足が向くようになりました。 この頃、事情があって引越しが連続してあり、大ゴミで机も捨てられ、尚更何もしたくない頃であります。そーいう理由に付け込み。(笑)。 ついには朝一番でホールに並ぶ自分の姿がありました。(爆) そーは言うものの受験シーズンはやって来ます。 先に受けた5校中4校は自信があったのだけど、ことごとく落ち、諦めと、方向性の失いつつある自分に、相当な嫌気がさしておりました。 最後の受験の某大学は難関。都の西北に位置するなんでドルが受験するんだよっ!というような名門。 もうそれが最後と発表待ち1つだけなので、完全に諦め状態。 なので、受験の前日は、「やる気出ない」を理由に、朝からホールへ。 西陣のターボXというセブン台。 スタートチャッカーは3つあり、アタッカーは4つのロケットでタックルを組んで役に入れるという仕組み。 3つあるスタートチャッカーも左は左の2つのロケットがL字になり、玉を導く。 中央は中央の2つのロケットが玉を拾う。しかも、チャッカーの下にチューリップがあり、回る度にチューリップも開く。右は右2つのロケットが逆Lになって玉を拾う。 中央入賞の場合はつまり、チャッカー入賞→回る→チューリップ開く→ハズレなら2つのロケットが3秒間玉を受ける・・・という仕組み。 1スタートで26球+拾い(平均2つ)で約50発の玉が期待できちゃうんです。 そんな台を朝から昼飯「ヌキ」で19時迄粘る。 そんなことしているんだから受かるわけは無い。 19時頃、店員がやってきて「打ち止め」札を。 3000発定量だけど、実際は2600発しかない。でも打ち止め。1回も当らないのに。 この台を打つときは大当は期待しません。それよりも、小当の3秒と中当の10秒(7以外の同数字3つ又は77×)で玉を増やす事しか考えません。 当時はチューリップがたくさん有ったし、ハズレでもアタッカーが開くので、釘が良いとソコソコ出たものです。 打ち止め時、かなりの疲労感と絶望感、寒かったことは今でもはっきり覚えています。確かに6K程の勝ちではあったけど、負けたような感覚だったな~。 後日、この台に攻略法があることを知ります。 しかし・・・。 <本日登場の機種> ターボX(西陣)。大当確率噂で1/500、ALL13 3つあるスタートチャッカーは右肩=A,Bのロケットでタックル。 中央=B,Cのロケットでタックル。 左=DとC(あえてC,Dではない)のロケットタックル。但し、このDCは玉を拾うことは難しい。単なるアクションみたいなもの。 天=ヘソ下チューリップに連動。 左右にチューリップ連動の入賞口あり。 ちなみに風車がメインのゲージには無く、全く意味の無い飾りの風車でした。 -------------------------------------------------------------- ジャンル別一覧
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