2006/11/02(木)18:52
武術とコンピューター社会・・・答えだけが好き
いまやコンピューターなくしては考えられない社会です。
でも、以前にも読み書きそろばんで書きましたが、手放しで浸りきってはいけません。
ある本にこうかかれていました。
人間がある働きをする時にプロセスをどうするかが必要で大切です。ところが今はみんなそれをコンピューターに任せ、プロセスはブラックボックスとなり『私が欲しいのは答えだけです』という社会になってきているという内容でした。
私たちの稽古にもそんな状況が見え隠れしています。
今は何でも答えてくれる先生が良い先生で、感覚的な言葉で訳が解らず「違う!よく見ろこうだ!」というのは悪い先生なのでしょう。
でも、武術は外から答えを貰っても意味がないのです。師の一挙手一投足を見取るのが稽古です。それをせずして訊けば教えてくれると思ってはいけません。武術はそんなに簡単には動けるものではないのです。そのために先生は見せてくれるのです。
心有る皆さんの賛同を得ましたが、私も手でこうやって「スーっと」、「違う、スーだよ」とか云います。でもやはり解っても解らなくても「スー」は「スー」なんです。言葉を多くすればするほど違ったものになってしまうのです。それも表現力不足と言われてしまうのかも知れませんね。件のような方々にはすこぶる評判が悪いのでしょうね、きっと。(^.^)