伯父の死 ~それぞれの人生 幸せだったんだろうと思う~
おふくろの弟さんが今日永眠した 9人ほどの兄弟の末っ子で、おふくろに言わせれば、随分甘えっ子に育ったらしい 残念ながら能力は一人前とは言い難く、社会性や常識に欠けるところもあった 私の一番の思い出は、お正月のお年玉 当時、千円のお年玉を当たり前に貰っていた頃、その伯父のお年玉は10円玉 決然と、お年玉をやるぞと10円玉をぐいと出してくれた彼の誇りに満ち溢れた、自信満々の笑顔は忘れられない。 今でも微笑ましく思い出すことが出来る。 その後もそれに類することは枚挙に暇なく、私にとっては異例の行動をする彼を奇異な存在として少し遠ざけながら接してきた。 今日、何くれと彼の世話をしてきてくれた本家筋の従兄に誘われて彼の家に行ったのであるが、独創的な彼の家の飾りに、少々驚きつつも、世間体を気にしない、世間の常識とは少し違っている彼の世界感に触れた気がした。 これまで抱いていた彼の印象が少し変わったような錯覚に陥ったが、一方、彼のこれまでの行動を象徴するもののようにも思われた。 正直、世間的には出来損ないの伯父であるけれど、ある意味私など思いも及ばない、私の想像の外にある世界を決然として、自由人として、生きていた気宇な存在であったのかもしれない。 社会的に成功しなくとも、世間に認められず尊敬されることがなくとも、自分の思いのままに正直に生きていた人間の凄味を感じさせられたような気がしている。 明日はお通夜 明後日は葬儀 葬式だけは一人前にと口癖に言っていた彼のための最後のイベントを行う 彼にとってきっと幸せな人生だったのだろうと信じつつ 祈りとともに 出来る限りの尊厳の念を抱きつつ 彼の人生の最終章を成し上げようと思っている礼服 メンズ フォーマルスーツ スリム 濃染加工 深みブラック 喪服 2ツボタン シングル 冠婚葬祭 葬式 結婚式 法事 法要 セレモニー オシャレ パーティ 送料無料 濃黒