2024/05/29(水)03:14
生田目関取昇進おめでとう ~大の里見事優勝 舞蹴廃業 悲喜こもごもに~
5月場所千秋楽
大の里の優勝争いの行方も気になるところではあるけれど、今日の一番の関心は、二子山部屋の生田目の勝敗
千秋楽の取り組みを前に、4勝2敗、十両への昇進の枠は2つか3つ
既に、東幕下11枚目の藤青雲(26=藤島部屋)が、昨年の学生横綱で幕下最下位格付け出しの草野(22=伊勢ケ浜部屋)との全勝対決を制して幕下優勝を決め、十両昇進を決めている
西幕下筆頭の嘉陽が勝ち越しを決め、これまた十両昇進を決めている
既に2枠の十両昇進が決まっている
有るか無きかの十両昇進3枠目!
はたして生田目は、どうなる⁉
十両最下位の西十四枚目の風賢央が7勝7敗
風賢央が負け越せば、十両昇進枠が一つ増える
つまり十両昇進枠3で生田目の昇進可能性が残る
何と千秋楽の取り組みは、この風賢央と生田目の直接対戦になった
生田目が勝てば、十両昇進が決まる
何とも粋な対戦を相撲協会編成は組むものである
素晴らしい!!
なお、十両取り組み4番目の天空海VS伯桜鵬も勝てば十両、負ければ幕下
関取になるか褌担ぎになるかの命がけの苛烈な取り組みになった
まさに厳しい勝負の世界
午前中はテニスの練習で汗を流し、いよいよ1時からは相撲中継に見入っていた
ドキドキしながら、まるで我が事のように心配しながら、取り組みを見ていた
勝った 生田目が勝った
これで3枠目の十両昇進枠ができ、生田目が見事それを勝ち取ることができた
本当によかった
会場には初めて母親も応援に来ていたようである
タイから嫁いできた母親は様々苦労もしながら生田目を育ててきたのだろう
施設に預けなければいけなかった子どもの頃を思い起こし、その感動たるや私などの想像を遥かに超えているのだろう
一方、今日の大相撲の話題は、間違いなく大の里である
私も大の里に期待するところ大であり、既に大横綱への期待も膨らんでいる
ブログ888 ~話は大相撲に展開(笑)~
観戦に来た父親の対戦前の祈るような合掌する姿や優勝の瞬間の涙する姿など、見ているだけで感動が伝わってくる
すっかり午後の5時間は相撲観戦に過ごした
久しぶりに相撲を見つくしたような感じであるが、感動の半日であった
素晴らしきかな勝負の世界である
因みに十両昇進をほぼ決めた生田目の先輩の舞蹴が今場所限りで引退を表明したのは、昨日の対戦を終えた後である
対戦後の花道を引き揚げる舞蹴に一束の花束
花道には師匠の雅山が立ち、そっと右手を差し出し、舞蹴の肩を抱く
その瞬間の切ないことといったら言葉にならない
精いっぱい戦い勝負の世界を去る者の寂寥と安堵と矜持がそこにある
三段目西十六枚目 2勝5敗
舞蹴の5月夏場所の最終成績である
勝てない者は去るしかない
つくづく勝負の世界は厳しいのだと感じるばかりである
志半ばで去りゆく舞蹴の分まで、生田目には頑張ってもらいたい
勝負徒然
人生それぞれ
舞蹴の第二の人生に幸多からんことを祈りつつ