晩酌生活

ご覧いただきありがとうございます。

学生を卒業して社会人になるとき、土木や建築構造物の設計を志望した方の多くは『仮設構造物』についてあまり認識していないと思います。少なくとも私はそうでした。

ただ、ものを作るにはその重量をすべて基礎（即ち地盤）に支持して安定させる必要があり、また、重いクレーンなどの重機を作る場所に設置する必要もあり、そのためには、一時的に地盤を掘る際に土砂崩れ防止の壁や仮設の構造物を造成するヤード（広場）必要があります。

今回は『仮設構造物』の『鋼矢板』をご紹介。

■仮設構造物
建設工事期間中など，通常6ヵ月ないし1年程度の短期間だけ存続するものとして建設される構造物をいう。足場，遣形，板囲い，仮宿舎などがその例である。これに対し，継続的に使用する構造物を本設構造物，あるいは恒久構造物という。

■鋼矢板
鋼矢板とは、山留壁の1つです。山留壁は、土が崩れるのを防ぐ目的があります。鋼材による板です。鋼矢板は、平形状、Ｕ形やハット形状などがあります。平形状よりも、Ｕ形やハット形の方が強い（断面性能が高い）です。
鋼矢板は、１枚幅が400～900ｍｍ程度です。よって、根切りした長さ分の土圧を受けるために、何枚も鋼矢板を繋ぎあわせます。
Ｕ形鋼矢板は2型～3型、4型～5型、広幅の2型～4型があります。規格を後述しましたが、型式に応じて有効幅が400、500、600に変わります

詳細は他サイトにゆだねるとして。
『鋼矢板リース』

■川の中の作業で大活躍↓
川の中に構造物をつくるときは、水の浸入を抑制し、ドライでの施工に大活躍。
下の写真は右の構造物（橋台）が完成し、鋼矢板を撤去しているところです。



■マンションの土台の土留め壁として大活躍の鋼矢板
水は鋼矢板の継ぎ手（握手している部分）から漏れてきてますので、水色のポンプアップで
排水します。


以上、簡単ですが、土木技術の一部のご紹介でした。

晩酌生活ご覧いただきありがとうございました。

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