リナの想像力 vs ママの想像力

リナが黙々と作っていた。 テーブルだろうか…? お部屋だろうか…? リナの世界に集中している時は、そっと観ている。 私も集中している時は邪魔されたくないし気が散るのは嫌だ。 『ママぁ～、見てぇ♪』 完成に心踊りママに見せてくれたモノは 『ママぁ～、見てぇ♪ ダブルベッドぉ♪ヾ(o´∀｀o)ﾉ』 ダ、ダブル、ダブルブルベッド(;ﾟдﾟ)!!!!! 凄い耐震性能だわ(;ﾟдﾟ)💦 ベッドだから、これはお姫様の天蓋付きのダブルベッドね? 『あのね、この子が寝るベッドなの( ´艸｀)ｳﾌ♡』 ちゃんと後ろ姿が出来ているじゃない(o´∀｀o) この子の手はこれから作るの? 『あぁ…もう面倒だから手が無いけど、あるって設定なの(*´∀`*)』 あるって設定なんかぃ(;ﾟдﾟ)!! 『この子、リナの妹って設定ね(*´∀`*)』 気に入るとなんでも妹にしてしまう。 あんたは何人の妹がいるんだ(-ω-;) ジャンルに垣根は無い。 幼稚園の年長さんの時、大人も驚く、担任も驚いた光る泥団子。 ピッカピカの泥団子をリナは妹にすると言い、 そのピッカピカの泥団子に『ハゲピカツルマル子』と名付けた。 なんちゅうネーミングセンスやねん(;ﾟдﾟ) 担任に事情を話すと ツルツルゥピカピカァってイメージが愛おしくなったんですねと リナの気持ちを瞬時に共感し共有してしまうから 「可愛い妹だねリナちゃん。じゃ、連れて来たツルマル子ちゃん、ここの棚にね」 と、リナの気持ちに寄り添う担任、 持って来たではなく、連れ来たと言う担任よ、 あっぱれ(;ﾟдﾟ)!! そんなこんなで妹は数え切れない。 リナがその女の子を作ったのは、 自分が着てみたいワンピースをデザインして着せたんだそうで イメージはアイカツ!の紫吹蘭ちゃんなんだそう。 『あのね、こうやって寝ると素敵でしょ(*´∀`人)♡』 天蓋付きダブルベッドじゃないんかい(;ﾟдﾟ)?!!! 女の子を乗せるアンタの衝撃でベッドの脚が外れたがな(;ﾟдﾟ)!!! 女の子、笑ってるよ…ずっと笑顔でいられるように祈るわ(;ﾟдﾟ)💧 すんごいトキメキの中でキラキラしたリナの想像の中、 ママには こんな風な…いけにえの祭壇に見えてしまうのは ママにはもうトキメキの眼鏡がないんだわね(-ω-;) 『あとね、この子に御飯も作ってあげたの(*´∀`*)♡』 一生懸命丁寧に刻んだお食事なんだって。 魔法のトキメキ眼鏡を持つリナには、 ディズニープリンセスの世界のように見えているのだ。 素敵な食器に最高のご馳走。 ママには 見た瞬間、餌かよ(;ﾟдﾟ)(;ﾟдﾟ)(;ﾟдﾟ)!!!! 汚れてしまったもうピュアなトキメキ眼鏡がない自分の目を呪う。 でも、ちゃんとそんなママの見え方はひた隠し、 一緒の目線まで意識を下ろし、家族ゴッコをしたわ。 結構すぐに子供の自分が引き出せるので、 遊ぶことは苦ではない。 が、結構、持続力が無い。 毎回私はアフレコ役を強制的にされる。 『ママこの子の声やってね』 はいはい(￣∇￣) わかってるわぃ。 「なんだかこのベッド、ぐらぐらして酔うわぁ」と毒を吐くが、 『あらまぁ、じゃあ酔い止めのお薬はいどうぞ』と飲まされる。 「ゴクゴク、ああ美味しいわ、もっとちょうだい」 『さあどうぞ、どんどん召し上がれ♡』 「ゴクゴク、おかわり」 『はいどうぞ』 「ブワッ」 『あら、ゲロ大丈夫？拭き拭き。さあどうぞ召し上がれ♡』 「ブワッ(笑)」 『はいはい拭き拭き』 「ブワッ(笑)」 『もぉ(▼皿▼)ママちゃんとやってよね(▼皿▼)💢』 怒られた。 ゴッコ遊びは３分するとママはピンコンピンコンと ウルトラママタイマーが発動するの。 すると、ブワッと鳴るんだよ、リナさん。