よ~く考えよう、お金は大事だよ♪
ヤフーのニュースで見ましたけど、どっかのご老人がコンビニに包丁を持って「パン喰わせろやゴルァ!」と押し入り、ゲットしたパン2個を店先に座り込んで食べていたところご用になったそうですね。あれって捕まることを前提に犯行に及んだんだろうな。世間の皆さんはきっと「バカじゃなかろうか?」と言うんでしょうけど、ボクはあながちそうとは言えない記憶があるんです。もう5年ほど前のことですが、いろんな意味でスランプに落ち込み、仕事も手に着かない日々が続いていた時期がありました。今にして思うと一種の病気みたいなもんだったんでしょう。当然働きませんからお金は入ってきません、て言うか出て行くばかりです。そのうち家賃滞納も大家の堪忍袋の限界を超え、あらゆる支払が滞り、電話が鳴っても玄関のチャイムが鳴っても知らんぷりの日々がやってきました。まず最初に電気が止まりました、続いてガス。その3ヶ月後には水道が止まりました。朝早くから駅前の広場に出かけて一日「ぼぉ~っ」と過ごし、夜も更けた頃コソコソと家に帰り寝る。不思議と食べ物だけはその時々で何とかなってたりしましたけど、ダメ人間を絵に描いたようなオッサンでしたね。そんな中でも頭では「何とかしなくっちゃ」ともがき苦しんでいる訳です。でも金策に走ろうにもお金が全くないので「徒歩」で行くしかありません。まぁサラ金も貸しませんね。おまけにプライドだけは富士山より高いので、友人知人に「お金かしてちょ♪」とは口が裂けても言えない性格です。そんな時人間って、犯罪を真剣に検討するんですよ。「今この時間に手っ取り早く現金を手にするにはどーしたら良い?ひったくりか、空き巣か、置き引きもあるな・・」などなど。そして捕まったら捕まったでいいじゃん、衣食住は不自由しないし。なんて本気で考えるようになるんです。ま、それだけボクが弱い人間なんだと言う証拠なんですけどね。今にして考えても、実行にこそ移さなかったけど頭の中ではその寸前まで行っていました。やんなかった理由はカンタンでして、実行に移す勇気と度胸が無かったんです。考えに考えた結果「働いたほうが良さそうだ」と言う結論に落ち着きました。不思議なものでして、人間の脳味噌ってそれまでは出来ない理由ばかり考えていたのに、吹っ切れたとたんに出来る方法を探しに走るんですね。タクシー会社に行って事情を話し「日当日払いのバイトで使ってくれ、ついでに勤務は午後5時から翌朝までにしてくれ」なんて虫の良い事を頼み込み、なんとか採用されました。毎晩タクシーで日銭を1万円ほど稼ぎ、朝方6時頃帰宅して2時間ほど寝る。それから訪問販売に出かける生活を半年ほど続けましたら、経済事情は元に戻っていました。あの経験で一つだけ判ったんです。ボクのようにジプシーセールスやる人間や、志を立てて小さいながらも起業した人は手持ちのお金を枯らしてはいけません。とたんに将来に夢や展望が持てなくなり、日々目先のことしか考えられなくなります。そして無気力になり自分を見失います。お金があるうちに次のお金が入ってくるための仕事をしなくちゃいけないです。せっぱ詰まってから行動するタイプの人がいますが、直したほうが良いです。もし今、お金に詰まっていたら、タクシーの深夜バイトなど何でも良いから日銭が稼げるバイトを探すべきです。ん?「です」ばっかしです(笑)とか良いながら先月は仕事が出来なかったもんで、今月ピーンチです。このまま働かなかったら1ヶ月で干上がってしまい、しまいには年末にコンビニで「パンよこせゴルァ!」になっちゃいますですね。そうならないようにお仕事しなくっちゃです。