写真展
ひさしぶりに写真展へ足を運ぶ。撮られる側より撮る側でいたい私としては、1枚1枚の写真を「どうやって撮ったのだろう」というところから見始める。おそらくは、こうやって撮ったのだろうと当たりをつけてから、写真自体が何を訴えようとして撮られたものか鑑賞に入る。無論、その順番は時として逆になることもある。最初に写真の訴える何かを感じ取って鑑賞した後、どうやって撮ったのか分析するのだ。どちらにしても圧倒的な情報量を1枚の写真から受け取るのは間違いない。それが何十枚も展示されている数だけ繰り返されるのだ。右脳も左脳もフルに活用する訳で、激しく消耗するのは言うまでもない。だが、こういうカタチで心に栄養を与えるのは、文筆業を生業とする人間には欠くことのできない体験なのだ。そういった意味では大変有意義な時間を過ごすことができた。