精神の防波堤
総じてイマイチな一日。疲れが溜まってるせいかもしれない。軽く受け流すような言葉を聞きとがめてしまったり、深い意味のない言葉を必要以上に深刻に捉えてしまったり…以前なら間違いなく沈み込んでいたことだろう。だが、今回は違う。沈んでない訳ではないが、決して深く沈んだ訳ではない。それどころか、少し離れた位置から今の自分を冷ややかに見つめる自分自身を知覚しているのだ。何か自分のことなのに他人事のような感覚であるが、客観的に見ているのとは違う。物書きとして文章で表現できないのを認めるのは極めて不本意なのだが、感覚が二重に感じられるのだ。ひとつは普段の自分の意識。もうひとつは、それと重なりながらも外部から自分を感じてる意識。これは意識が肉体から乖離しかかっているためだろうか?何とも不思議な感じである。いずれにしても「つらい」とか「悲しい」とかいった感情はない。それゆえ、沈まずにいられるのだ。もしかしたら、これから変化して沈むのかもしれない。だが、今はそうなる前に手を打てる気がする。不用意に深く考えず、とっとと寝るに限る。睡眠こそ最大の防御策となりうるのだ。