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カテゴリ:テレビ
日本テレビ系列で放映したの「ウイルスパニック2006夏“街は感染した!”」を見た。
どこかで見たことのある地名、既視感のあるストーリー。 私は、これを知っている! …といっても、断じてデ・ジャヴなんかではない。 このドラマを小説で読んだ記憶があるのだ。 そう思うや否や、すぐ書斎へと足を運び、書架から一冊の本を取り出す。 篠田節子の「夏の災厄」だ。 どうやら、この小説をドラマ化したようだ。 急速に宅地化が進む埼玉県の昭川市。 同市は、近年東京から関東医大の付属病院を誘致したことによって、急速なニュータウン開発が進んでいた。 堂元房代は、この昭川市で看護師をしていた。 小学生の一人息子・潤とこの町に引っ越してきて7年目となる。 彼女は、昼は市の保健センター、夜は夜間休日診療所で働いているシングルマザーだ。 ある日、彼女の働く夜間休日診療所に急患が運び込まれる。 高熱や全身の麻痺に加えて、光に対する視覚過敏、嗅覚異状などの症状が見られた。 その夜の担当医の鵜川医師は、いったんこの患者を熱中症と診断しかけたが、熱中症の症状としてはおかしな点があることから、関東医大付属病院への移送を指示するのだった。 しかし、その患者は翌日に死亡してしまう。 また、似たような症状で別の患者が死亡し、更にふたり同じような症状の患者が発生する。 房代は、同僚の看護師・中村和子と感染症の可能性を疑っていた。 保健センターの同僚・小西を通じて医大病院側に死因を確認するものの、同病院の回答は「呼吸不全」と死因にもならないような回答をしてきただけであった。 そんな中、房代の診療所に同じ症状の患者が新たに運び込まれる。 衰弱の激しい患者への応急処置として点滴を行なうも、診療中に突然暴れ出し、和子は患者に行った点滴の針を誤って自分の指に刺してしまう。 一方、医大病院側は、一連の患者に対する抗原検査で日本脳炎ウィルスが検出されたと発表するのだが… 人物設定は、かなりアレンジされ、今風になっている。 もちろんストーリーも2時間に収める関係で、少しばかり端折ってしまい、やや駆け足な印象を与えるのはやむを得ないところか。 とはいえ、物語の大筋は小説のままなので、緊迫感溢れる展開はかなり楽しめること請け合い。 物語の結末が小説とは少し違うので、小説を読んだ人も充分楽しめるだろう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006/06/28 05:42:53 PM
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