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2007/05/27
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カテゴリ:本のしおり
これも読み出したら止まらなくて一気に再読してしまった。
初読の時は「ウイルス汚染機着陸不能!」というタイトルだけで内容が予想できてしまうところが勿体無いと思いつつ読み始めたのだが、その心配は杞憂に終わった。
確かにタイトル通りの状況は出てくるのだが、それは物語の半ばを過ぎてからだ。
そこへ至るまでの物語がジェットコースタームービーを見ているような展開なのである。

パレスチナの狂信的テロリストのひとりが細菌兵器の入った容器を体内に入れてホノルルへ持ち込もうとした。
が、そのテロリストの体内で細菌が漏れてしまい、彼は空港で死んでしまう。
変死した遺体は、ホノルルの検死官の元へ送られた。
検死官は、その遺体を解剖するが、細菌に感染してしまう。
一方、そのテロリストを追跡してきたイスラエルのエージェントは、その封鎖し、感染者の隔離を手配した。
その頃、ワシントンDCでは、対情報工作部のギフォード中将がイスラエル大使館の諜報部長と会っていた。
イスラエルからの情報によると、パレスチナの狂信的テロリストが合衆国へ細菌兵器を持ち込み、大規模なテロを企んでいると言うのだ。
さっそく中将は、調査に乗り出すのだが…


ほとんど全編見所といえるぐらいなので、あまり内容が書けない。
思わず映像で見たくなる、そんな小説である。
特にクライマックスのシーンは、絶対映像で見たくなること必至。
入手が難しいかもしれないが、ぜひ探し出して読んで欲しい。
思わず唸る作品だ。


ウイルス汚染機着陸不能!
リチャード・パリ― 著
内田昌之 訳
創元ノヴェルズ 刊
ISBN4-488-80111-0







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Last updated  2007/05/27 11:50:27 PM
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