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2007/09/08
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カテゴリ:外国映画
昨晩は、地上波で「the EYE (アイ)」をやっていたので観た。
予備知識も何もない状態で視聴。

香港のとある大病院。
2歳の頃に失明したマンは、その病院で角膜移植の手術を受けた。
18年ぶりに戻る視力に喜びと不安を感じる彼女だったが、術後の経過もよかった。
彼女は脳腫瘍で入院している少女インインと親しくなり、励まされながらリハビリを行なう毎日を送っていた。
そんなある日マンが目を覚ますと、同じ病室の隣のベッドで寝ていたおばあさんを黒い人影が連れ出すのを目撃してしまう。
いつまで経ってもおばあさんが病室に戻らないのをいぶかしんだマンは、病室から廊下へ出てみる。
廊下の先におばあさんのような人影を見るが、視力がまだ回復していないマンには、はっきりとわからない。
おばあさんは、彼女の近くに現れては消えを繰り返した末、突然気配が消えてしまった。
翌朝、マンはおばあさんが死んだことを知る。
看護士に前夜の面会者のことを話すが、面会時間を過ぎている時間帯に面会者がお見舞いに来る訳がないと取り合ってもらえない。
その一方で、マンの退院が繰り上がった。
フライトアテンダントを務める姉がマンの退院予定日にフライトの予定が入っていて都合がつかないというのだ。
急遽退院させられたマンは、姉に心理療法士のローの元へ連れて行かれる。
「なぜ心理療法士のところへ通院する必要があるのか」と問うマンに彼は「触覚でものを識別する世界に生きてきたマンを、視覚でものを識別する世界に適応させるためだ」と説明するのだった。
徐々に視力のある生活に慣れていくマン。
しかし、それに伴って、時折不可解な人物や出来事に遭遇するようになっていった…


最初、ホラーだとは知らずに観始めた。
病院での怪異にゾクッとしたものの、よくある病院を舞台とした怪談ものなのかと思い始めたところで、突然主人公は退院することになって、物語は一気に舞台を広げてしまう。
この辺の緩急の付け方が実にうまい。
人によっては、怖い場面と怖い場面の間の“”が退屈に感じられるかもしれない。
だが、この“”が大事なのだ。
ホッとする“”を挟むことで次の怖い場面がより怖く感じさせるのである。
怖い場面を息つく間もなく続けたら、先の怖い場面よりもっと怖い場面を用意しなければならず、たちまち怖い場面のインフレーションが発生してしまう。
そうならないための工夫である。
この辺り、ハリウッド製のホラーともJホラーとも違ってて興味深い。
物語的な繋がりはないが、シリーズとして「2」と「3」が作られている。
興味のある人は、これらも併せて鑑賞するといいかもしれない。


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Last updated  2007/09/08 04:12:35 PM
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