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2008/09/14
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カテゴリ:ゲーム
 
先日の「Memories Off ~それから~」は、残る2キャラも終了した。
ゲームの性質上、あまり内容のバレる記事は好ましくないと思うので、かいつまんで書く。

メインヒロインの陵いのりシナリオが思った以上に重い。
シリアスかつかなりハードな展開を覚悟していたのだが、それ以上に憂鬱な展開であった。
感情移入してプレイすればするほどにトラウマ寸前へ達する危険性がある。
いや、感受性の強い人が主人公に感情移入してプレイしたら、間違いなくトラウマになってしまうだろう。
それぐらい重苦しい展開が用意されていたのだ。
その原因は、前作の「想い出にかわる君 ~Memories Off~」にも登場する飛田扉ことトビーがまた余計なことをするからだったりするのだが…
この部分が一番の不満で、彼の行動が今ひとつはっきりしないのだ。
死んだ少女が好きだったというには幼い年齢であったろうし、入院している主人公とヒロインに対してトビーは入院していない訳で、主人公とヒロインの間の事情など知る由もないはずなのだ。
つまりトビーが知り得ないことで勝手に腹を立て主人公とヒロインに仇成すのは、どう好意的に解釈してもシナリオの不備以外の何物でもない。
そう考えると、彼の行動が理不尽に思えるのも仕方ないだろう。
しかも時系列的には前作より後の話なので、何で今頃になって行動したのかも不自然である。
都合よく前作で嫌われ者になってしまったキャラクターがいるので、これ幸いと本作でも悪者にしてしまった、そんな印象を受ける。
せっかく前作で不器用だけど本当は悪い奴じゃないというのを描いたのが、これでは台無しではないだろうか。
無計画にキャラクターを消費しているみたいで不愉快に思った。

それとは対照的に力丸紗代里シナリオは、青春してるなぁといった感じでこそばゆい印象を持った。
たまにこういうのも悪くない。
そう思わせるシナリオであった。

総じてシナリオの当たりはずれが大きい気がする。
完成度の高いシナリオと低いシナリオが入り混じっているのである。
攻略可能なキャラクターの数だけシナリオを用意する訳だから大変なのはわかる。
しかし、これだけシナリオに差があると、もう少しクオリティコントロールを求めたくなる。
クオリティコントロールは決して絵柄やシステムだけではないのだ。
どのシナリオも同じレベルで完成していることを求められるのである。
差がないように作るのも忘れてはいけない。

そういう意味では、決して手放しで誉められる作品と言えないかもしれない。
だが、それを差し引いても心に訴える作品ではある。
 





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Last updated  2008/09/14 11:52:34 PM
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