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カテゴリ:日本映画
CSで放映してたので「となり町戦争」を観た。 平凡なサラリーマン北原修路は、ある日何気なく見ていた町の広報紙で、自分の住む舞坂町が隣り町の森見町と開戦することを知った。 だが、開戦の日を迎えても町の様子は変わらない。 いつもと同じで戦争をしているような緊迫感もない。 何か悪い冗談かと思った北原だったが、町の広報紙には戦死者の数が載っていた。 それから数日後、北原へ突然電話がかかってきた。 電話の相手は“対森見町戦争推進室”の香西と名のる女性からであった。 彼女の話によると、北原が偵察員に選ばれたのだという。 もちろん辞退もできるが、その場合は複雑な書類提出の手続きが必要とのこと。 面倒な事務手続きを嫌った北原は、よくわからないままに偵察員を引き受けてしまうのだが… 日を追うように淡々と描かれる物語。 恐ろしく地味な描写の積み重ねから、徐々に戦争が見えてくる演出は、意外にも怖い。 冷静に考えれば荒唐無稽な絵空事でありながら、変にリアルと感じられるのは、この描写に起因するものと思われる。 それにも増して、原田知世の演技が素晴らしかった。 正直今まではそれほどよい女優とは思っていなかった。 しかし、この作品を観て、その考えは一変した。 こんなにも魅力的で素晴らしい女優だったのだ。 もちろん監督の演出やキャラクターの描き方も大きく作用しているのだろうが。 そういう意味でも、一見の価値ある作品である。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008/10/05 01:40:07 PM
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