切実な願い
前にも書いたかもしれないが、いちいち確認するのほどの時間はないのであしからず。ここ何年かほとんどの長時間ドラマ、それも推理ものを見てて思うことがある。ラストまでいかないうちに真犯人がわかってしまうのだ。無論、倒置法のミステリーではない。ごく普通の2時間ミステリーで、である。しかも主要登場人物が出揃った辺りでわかってしまう。これは作劇や配役に原因があるのではないかと思っていた。だが、どうやらそれだけではないようだ。古今東西のミステリーに関して造詣が深いことも関係しているのかもしれない。また仕事柄、引き出しを多くする関係でその手のものをたくさん見ていることも無関係ではないだろう。それゆえ無茶を承知であえて製作者に望みたい。どうかラストまでわからない真犯人を用意して欲しい。切実な願いである。