Dragonの日記

久しぶりの更新です。

仕事の方ですが、ようやく動き出したのは良いんですが、いきなり山場を迎えています。
今回の製品の難しいところは、LSI単体ではシステム全体の性能、品質が判らないこと。
顧客からは、ICだけじゃなくて、ICに入ってくる波形を生成する所から、途中の伝送系、さらにはIC内部での動作を理論的に表現した検証モデルの構築が求められてます。

そんな設計方法は部内の誰もやったことが無いので、色々な人に聴きまくって、何とかプログラムらしい格好になってきました。

MATLABという計算プログラムを使っているのですが、調べれば調べるほど強力なプログラミング言語で、やりたいことはほとんど組み込みの関数で用意されているのが驚き。

種々の事情で現在、私一人しか担当がいなくて、朝から晩までプログラミングに明け暮れているのですが、久しぶりにエンジニア魂が騒ぎます。

顧客には
「こんな検証系を考えてます」
「これで検討すると今の伝送系では、このパラメータがずれるとあっという間に品質が劣化しますよ」
「それを回避するのは、ここを今の2倍の周波数にすれば良いですよ」
というような説明をして、感心してもらえました。

おかげで、4月からドタバタして立ち消えになりそうだった今回の開発案件もようやく発注がもらえることになり、私の給料分くらいは確保出来そうです。

来週も打ち合わせがあり、さらなる提案をして、発注を本決まりにしたいところ。
それに向けて、色々なパラメータの組み合わせで最適解を求めているところで、山場を迎えています。

次は、理論式で求めた理想形が本当に実現できるか？という検討ですね。
ICに出来なかったら全て、絵に描いた餅なんで。

これから半年で回路設計からレイアウトまで終わらせなければならないから、相当ハードです。（まあ、開発期間がキチキチなのはいつものことですが）
来期からは他の案件に取られていた部下も戻してもらうよう交渉済みで、ようやく、本格的になってきました。