Living with Favorites

2008/03/20(木)17:55

土佐料理の…

美味しいもの(31)

ひょんなことから、友人と土佐料理のお店に行くことになりました。 何故「土佐料理」になったかと言うと、 友人は鰹を、私は鯨を食べたいという条件に合致したという、 ただそれだけだったのですか(笑) 最近の事件報道などを見て、 逆に、久々に鯨が食べたいという気持ちが触発されました。 子供の頃の学校給食で「鯨の竜田揚げ」といえば、定番メニューでした。 あの時は大してありがたいとも、特別美味しいという思い入れもなく、 ごく普通の日常の献立という認識しかありませんでしたが、 今思いますに、あまり嬉しくなかった主な原因は、 鯨の竜田揚げにパンという組み合わせの悪さなんじゃないかと(^_^;) 時代がバレますが、私が小学生だった頃、住んでいた地域では まだご飯給食は導入されていなかったのです。 …あっ。もしかしたらマヨネーズかなんかが加わっていたら パンとの相性も上がったかもしれませんね。 閑話休題。 もはや市場に出回る数も少なく、高価になった現在では 滅多に口にする機会はなくなりましたが、 そうなると、たまに食べたくなるものです。 国際的な批判が高まる中、日本国内でも 「鯨肉?なくても困らないし、別にいいかな~」 という意見も多くなっているようですが、私にはやはり、懐かしい味です。 で、鰹派の友人と譲りあい、 鯨の刺身と、鰹の揚げ物やたたきのサラダなどを肴に 土佐の栗焼酎、『ダバダ火振』を飲みながら味わって参りました。 久々の鯨の刺身は美味しかったです。 赤見肉の食感は、さくら肉(馬)にも似ていて鉄分豊富です。 …馬肉で思い出しました。 20年程前、台湾に仕事で行った時に「香肉」("シャンロー"と読みます)という 看板を掲げた屋台をよく見かけました。 精力がつくと一部の人に好まれているという、犬の肉料理を出す屋台でした。   ※現在では台湾で犬を食肉目的に屠殺すること、販売することは禁じられているそうです。 これは、誰もがというよりは「もの好きの人が食べる」類のものでしたが、 とはいえ、当時台湾では市場でカエルが氷の上に仰向けに並べられているのが普通でしたし、 そもそも中国料理といえば、あらゆるものを食材にするということで知られています。 その台湾人に、日本人が馬肉を食べるという話になると、 信じられないという顔をされました。 馬肉も日本人全員が食べるわけではありませんけれども。 外国人には理解のできない食文化というのはどこの国にもあります。 自分が同じことをしないのもできないのも勝手ですが、 他国や環境に深刻かつ実質的な被害を及ぼしたりするなどのことがなければ、 その国の人にまで止めさせようとするのは傲慢なことです。 食文化は、その国や地域、民族によって独特なものなのですから、 自分の基準だけですべてを評価するのは、ただの独善的な行為と言わざるを得ません。 捕鯨にしても、絶滅種を捕獲しないとか、乱獲しないとか 一定の基準を守って行っているのに対して、とやかく言うのはどうでしょう。 反対派は様々な理由をつけているようですが、 どれも説得力がない気がします。 人間はいろんな動物の命をいただいて生きているわけですから、 この種はよくてこの種はダメというような線引き自体に矛盾があります。 夫々の主観でしかないからです。 また、養殖したものでないから、というのもおかしいと思います。 人間が育てた命と、野生の命と、命の重さに変わりはあるんでしょうか。 命を奪うという野蛮な行為にはどちらも変わりないのでは。 と考えて行くと、捕鯨に対する過激な反対運動をしている人たちは、 さぞかし厳格なベジタリアンに違いありません。 熱く語ってしまいましたが、 他人に惑わされずに、自分の判断で、食べるものも判断していきたいと。 日本人の全てが常食しているわけではありませんが、 鯨肉を食べる文化もこんなことのために、なくなって欲しくないと、 そんなことを思いながら、飲んだ晩でした。  行ったのは土佐藩横浜店。  オヤジ率高めでしたが、料理は美味しく落ち着ける店でした。 さしみ用鯨肉(ミンク鯨)100g 楽天で扱っている鯨肉はこちらで。たくさんあります。→鯨肉を探す

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