OFF ZONE 別館

2007/03/12(月)21:15

Ai デス・ガン 1 古より魂を込めて

CDあ行(31)

ん・・・・っと。この感想を書いている2007年3月は、何故か「役不足」と言う単語がひっかかる月ですねぇ・・。 私は、役不足と言うのは。その人の力の方が上で、役が下。だから、「君には役不足だよ」と言うのは、「君にとって、この役は君の力を十分に発揮出来ない役である」・・・と理解していました。つまりは、「君にはもっと上の役がふさわしい」・・・と言う意味になるのだと。 ところが、このドラマCDでは。ひよっ子のイオタ君に対して「おまえじゃ役不足だ」とレイジさんが言うのですが。これって、逆ですよね。イオタは後輩で、しかも敵ですら「ひよっこ」と呼んでいるくらいなのですから。 こういう、あら??あらら??と言う台詞があると、シナリオライターさん大丈夫かなぁ??と心配になってくるんですよね・・。それとも、役不足の意味って変わったのでしょうか??日本語も、昔には意図していなかった用法で転用されたり、今じゃあこっちが当たり前!なんて事があるみたいですから。私が知らないだけで、どこかで意味は変わってきているのでしょうか?? さて。このドラマCDを買ったのは。主役の二人に、森川さんと檜山さんコンビ。おまえら!の名コンビであり、彩雲国物語の双花菖蒲のお二人じゃあないですか!それに加えて、脇を固めているのが宮田さんに井上さん、本田さんと来れば。こりゃあ買うしかないでしょ(゜゜)\バキッ☆状態で。BLではないけど、とにかくコンビを組んだ二人の漢の熱きお話だとすれば、期待出来るじゃあないですか?で。お話の内容は全く知らないで買ったのですね。 一回目は、それなりに面白かったのですが。二回目は、うーんと・・状態でしたねぇ。まだ第一話と言うことでか、言葉の説明や状況説明が多いのですが。その説明のされ方が、あまり上手くない(゜゜)\バキッ☆。折角、冒頭で隕石によって月の破片が落ちてきて、地球が滅亡の危機に瀕した事。やっと210X年になって停滞の時期を迎えている事が語られていますが。「私は、一つの事件を思い出す」って、これは210X年のそのまた未来(例えば211X年とか)に居る井上さん演じるキャラクターが(生き延びて)回想しているわけ?? え?と思っていると、いきなり場面は吉野さん演じる悪役が、何かを仕掛けている。 その次のシーンが、二日酔いのレイジとヤシキ。ヤシキに含みのあるような言葉を言いながら、結局昨晩何があったのか言わないレイジ。・・・言わないつもりなら、最初からひっかかるような言い方をするなよ(゜゜)\バキッ☆と、思っているところに後輩のイオタ君登場。そこで、二人の休暇中に事件が起こった事。その画像を見せるシーンになり、お話はスピーディにスバルとレイジ達の戦いに突入していくので。その展開は、まぁテンポとしては悪くはない。 なのに、何故かもたついているんですね。突入した先で、弟・アオの最期を思い出して呆然としてしまうヤシキ。現場で、呆然とするな!このど阿呆が!!(あ、ごめんなさい。つい・・・)と思うくらいに、展開は悪くないのに何かすっきりしないんです。 しかも。この3人の構図が、TVドラマのあぶない刑事に似ているんですよね(古くてごめんなさいね)。舘さんと柴田さんの二人の先輩と仲村さん演じる後輩刑事の構図。 だからでしょうか?台詞もちょっと小粋っぽい軽口をはさみつつ展開されますが。その洒脱な雰囲気を出すための台詞が、逆にかんに障ってしまいましてね(^^;・・。ホストだとか、そういう話は今は良いから!!と、何か折角のレイジのキャラが空回りしてしまっている感じなんです。イオタ君を大事にしているのか、とことんバカにしているのか??折角のキャラクター設定が、全然生きてこない・・・。 また、レイジが囚われてしまって。モニターを見ながら、敵の狙いと正体を突き止めるシーンでは。そのいかにも!的な会話による説明がうざったくてねぇ・・。 折角の第一話で。そういう説明が必要だとしても。冒頭にまとめて、アルテミスの事やデス・ガンの説明をしておけば良かったのに・・。レイジとヤシキのデス・ガンは特殊だから、最後の種明かしをするわけにはいかなかったにしても。魂を込めた弾だけが、彼らに有効であることくらいの説明は欲しかったかな?皆に馬鹿にされている感もあるイオタ君も、そのデス・ガンを扱えるから捜査一課の一員のはずなのに。とりあえず、個人の魂の容量や大きさで、その威力が違う事くらいは説明があるとなぁ・・。 だけど。ヤシキが口づけをして銀の銃から撃った弾が、レイジの金の銃のシリンダーに入って・・・。そこから、どうして撃てるのかなぁ?特殊だから、暴発はしないと思うけど(大笑)。それに、スバルと同時にヤシキが撃っているのなら、シリンダーに吸い込まれている時間分、不利じゃない??その間に、スバルの弾もレイジかヤシキに届いているでしょ??と言うか・・その前に。この対決シーンでのレイジの位置って、どのくらい離れているの??ぐるぐる巻きに縛られて、ヤシキとイオタの二人とレイジの間には、不死となった人々(ゾンビみたいな物だと解釈していますが)が居たわけで。レイジは、囚われている時にエクストラと名乗る人物に刺されていますし。そうなると、レイジとヤシキの間にスバルは居る事になりそうですが・・。この時の4人の(エクストラは、すぐに居なくなっているので)位置や距離感が、今ひとつ分からなくて・・。しくしく・・。 声優さん達は、熱演されていましたよぉ。もう、本当にプロの技を見せていただきました。 ナレーション兼任の井上さんは。課長さんの台詞の後にすぐナレーションが入っている所で、ちょっと「この課長さんは何をいきなり・・」と思うシーンもありましたが。ナレーション部分は総じて渋く低く決めて下さいました。 本田さんは、色気のある女性が素敵でした。エクストラがムジカさんの名前を知っていた・・ところを見ると。彼女もただ者ではなさそうなので。今後の活躍に期待します。 新人のイオタ君は、皆のいじられキャラ。ちょっと訛りある?と言う感じで、ワタワタしたりふくれたり。すぐに騙されたりが、宮田さんお上手でした。最後のトラックでは、早口言葉のような「キョクトウトッキョキョカキョク」を何度も何度もおっしゃっていて。聞く度に「噛まないかな?大丈夫?連呼しているよね」と何故か私の方がドキドキしました。 悪役の吉野さんは。私、何故かこのトーンの吉野さんの声、好きです(大笑)。ESCAPEやSaint Beastよりもこちらの方が好みかも(大笑)。 森川さんは、あまり感情の起伏のない役で。その冷静なトーンが、クールで良かったです(^-^)。 最初にキャラのイラストを見た時。実は森川さんと檜山さんの役を逆に見ていまして(゜゜)\バキッ☆。熱血・森川さんにクールな檜山さん・・良いねぇ・・と思っていたのですが。やっぱり叫ぶ役は、檜山さんの熱血ボイスに似合っていました(大笑)。デス・ガンを発射した時の「いっっけええええ!!!」の渾身の叫びは、檜山さんならでは!と思っておりました。熱いくせに軽い。本当に微妙なさじ加減が、実にお見事でした。 レイジとヤシキの二人のクール&ホットな会話は、まだ1巻ではちょっとちぐはぐなシーンで使われていたように思いますので。今後に期待したいと思っています。

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