2006/02/20(月)21:43
アルフォンス・ミュシャ(Alphonse Mucha)
チェコスロバキア生まれで、アール・ヌーヴォーを代表する画家。
アルフォンス・ミュシャ(Alphonse Mucha)が大好きだ。
突然何かと言うと、昨日カミュのブランデーを見て、やっぱり良いなぁと再認識したから。
美しい女性と花を形作る柔らかな曲線と言い、ポスターと言う所謂広告媒体なのに、派手な色を抑えた優しい色彩と言い・・・
ミュシャが世間に広く認められたのは、同名の舞台の宣伝ポスター「ジスモンダ」だ。
その後もポスター、挿絵に止まらず、室内装飾や宝飾品、舞台衣装や切手、紙幣のデザインまで手がける。
ミュシャと言えば「ポスター画家」と言うイメージが強いかと思われるが、実は「グラフィック・デザイナー」なのだ。
そんなミュシャだが、晩年は時代に翻弄される祖国チェコスロバキアに戻り、無償で「スラブ叙事詩」と言うスラブ民族の歴史を描く。
これは最大6m×8m、20枚にも及ぶ壮大な連作だが、ミュシャらしくない点が一点。
アール・ヌーヴォー様式ではなく、古く伝統的な手法で描かれたこの絵は、最もミュシャらしくなく、最もミュシャが描きたかった絵なのだろうと思う。
TVやネットでしか見たことは無いが、それでも心に響くものがあるのだ。
でも、ミュシャのミュシャらしい絵のほうが好きだけど。
「四季」とか「四つの花」とかの連作は見ているだけで何かムズガユイ気持ちになるw
心が何かで満たされる感じがするのだ。
機会があれば見てみてはいかがだろうか。