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テーマ:映画レビュー(889)
カテゴリ:映画レビュー
ジャッキー・チェン主演の「The Myth/神話」を見た。
ストーリー 考古学者のジャックは最近同じ夢ばかり見ていた。 自分が古代秦朝の大将軍になった夢だ。そこに現れる美しい女性のことが頭から離れないジャックだったが、この夢が何を意味しているのかは分からなかった。 今から2200年前、秦の始皇帝が初めて中国全土を統一した時代。皇帝の信頼厚い将軍モンイーは、隣国・朝鮮から迎える新たな妃、ユシュウ姫の警護を任される。最初はモンイーを警戒し心を開くことのなかったユシュウだったが、困難な旅が進むにしたがい次第にモンイーに対して許されぬ感情が芽生えていくのだった…。 中国/香港合作の武侠映画。ジャッキー・チェンは武侠物初主演だそうだ。 ジャッキー曰く「武侠物はまだまだシェアが狭いから、全編武侠と言う訳には行かなかった。だから、今回は半分現代劇なんだ。お客さんが楽しめるものを作るのが一番だから。」だそうだ。 ポリシーが無いと言うか、ポリシーの塊と言うか…。 流石ジャッキー。 内容はCGに稚拙な部分が多く見られる。 戦闘シーンの馬と人間の合成や、アクションシーンでのジャッキーの合成、いかにもCG臭い最後の空中兵馬傭とか…あれは萎える。特にアクションシーンでジャッキーが滝つぼに飛び込むシーンが合成だったのはがっかりだった。ジャッキーなのにCG合成かよ…って。 ストーリー展開も、夢(=前世の記憶)シーンと現代のシーンが交互に現れて、現代シーンは時系列に沿って流れているから良いものの、夢のシーンは現代のストーリーに当てはまる記憶が、何の脈絡も無く現れるので、正直分り難い。キャラクターは敵も味方も同じ鎧だから区別つきにくいし。まぁ裏切ったやつとか反乱を起こしたやつからさらに裏切ったやつとかが居るので、仕方ないのだが。 とにかくジャッキー主演映画にしては爽快感が少なかった。 爽快感と言えば、戦闘シーンが血生臭いのもジャッキーに合わない。ジャッキー映画は屍山血河を築いてはいけないと思うぞ。その点では、最後のクンフー対決(相手が使ってたのは陳氏太極拳か何かに見える)が一番良かったんじゃないだろうか。あ、それと、インドのネズミ捕り工場での戦いも。 それから、シリアスなシーンでも、ジャッキーの顔がアップになるとシリアス感が薄れるのがどうもダメだ。 ジャッキー=コミカルと言うシナプスが俺の中に形成されてるんだと思う。 しかし、映像はとても美しく出来ているし、ロケで撮られている部分は壮大で素晴らしいし、ワイヤーワークはマジでスゲーと思った。 不覚にも不老不死の薬をモンイー将軍が取り戻しに行くシーンの、配下武将達が将軍を慕って付いて来る所では泣きそうになった。男臭いシーンに弱いんだよ~。 あと、なんと言っても本編終了後のNGシーン。 これが無けりゃジャッキー映画じゃない!大陸的な大らかさを感じる事請け合い。 崖から落ちかけた馬車の撮影が、本当の崖で撮影されているのには驚いた。そこはCGで良いだろう…。 ユシュウ姫役のキム・ヒソンは韓国のアイドル女優らしいが、あんな撮影もOKなのは凄いと思う。顔も可愛いし、中国語もまともに喋ってたので、今後どんどん出てくるかも。 あと、インドで助けてくれた美女役のインド人マリカ・シェラワットはマジで美人。スタイル抜群。アクションもOKのハリウッド女優らしいので、こっちの今後も期待。 映画は中国で大ヒットらしいが、日本ではどうだろう? 俺はわりと面白かったと思うが… お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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