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アメリカに初めて来たちょうど2年半前、
正直、不安と絶望の中にいました。 当時、僕が在籍していたCommunity Collegeのカウンセラーに、 UCバークレーに編入したいという話を持ちかけたとき、 カウンセラーは、半分笑いながら、 「あなたの英語力じゃ、 UCバークレーに編入するなんて、3年以上かかるわよ。 ごく一部の成績優秀者しか編入できないんだから。 だから、あなたは、語学学校に1年くらい通って、 まずは、英語力をつけることを考えるべきね」 そのカウンセリングの後、 かなり凹んだことを、今でも鮮明に記憶しています。 でも、あの時は、英語の辞書片手に会話してたわけだし、 カウンセラーがそういうのも、ある意味納得できるんですけどね。 でも、その後の僕は、 決して下を向いて暗いまま生きていたわけではなく、 むしろ、上を向いて、アメリカで楽しくやってこれました。 それはなぜか?? ”たかが英語”と、完璧に開き直ることができたからです。 よくよく考えたら、 英語を話せることはそんなにすごい事なんでしょうか。 アメリカでは、 学校が終わった後、誰と遊ぶかに夢中になっている小学生から、 クラブで女の子を引っかけることに命をかけている輩から、 歩行者に、一日中金を乞うているホームレスまで、 ありとあらゆる人が、全員英語を完璧にしゃべっているわけです。 彼らは、たまたま、母国語が英語という環境に生まれ、 その環境で育った。 そして、偶然にも、その言語が、 世界中で最も話されている言語だった。 だから、英語が完璧に話せるんです。 そして、僕が生まれた日本という国では、 日本語という言語だけで、 自分が言いたいことや伝えたいことを完璧に表現する事ができて、 日本という国で生きている間は、 英語を話すという必然性に迫られる事は、全くなかった。 だから、英語が上手く話せないんです。 たったそれだけのことなんです。 でも、英語が母国語でない人の多くは、 特に、英語が上手く話せないという事にコンプレックスを持っている人は、 (日本人にすごく多いと思うんですけど・・・) (英語が話せない)=(自分に能力がない)と錯覚してしまい、 ついつい自分に対する自信もなくしてしまうんですね。 これは、絶対に正しくない思考方式です。 なぜなら、英語は、 あなたの事やあなたが思っていることを表現するための 「道具」にすぎないからです。 当然、「道具」は上手く使えるにこしたことはありませんが、 それ(この場合、英語)と、あなたの持っている能力には、 なんの相互関係もありません。 実際、あなたは、 完璧に使いこなす事が出来る”日本語”という「道具」を、 既に持ち合わせているのですから。 残念ながら、アメリカでは、 なかなかそれを使う機会に巡り合わないかもしれませんが。 忘れてはならない事は、「たかが英語と開き直る志向」 自分自身に対する自信を失ったら、 絶対にアメリカではやっていけないだろうし、 それは、アメリカだけに限ったことではないでしょうね。 あなたを支える根幹となる、あなた自身に対する自信を、 たかが英語が上手くしゃべれないというだけで失ってしまうのは、 あまりにもったいない事ですよね。 そして、アメリカ留学を成功させるためには、 今述べたこの強い志向のもとに、言うまでもなく、 「されど英語」と必死で努力を積み重ねないとダメなわけです。 逆説的ではありますが、 アメリカでは、英語が上手くしゃべれないという事が、 様々な面でdisadvantageになるということは、 紛れもない事実なわけですから。 「されど英語と努力する姿勢」は、 アメリカで成功するためには、絶対に必須です。 しかし、今日伝えたかった事は、 この姿勢は、あくまで、 「たかが英語と開き直る志向」の基に成り立つべきだと言う事です。 これを忘れてしまうと、 英語が上手くなることが目的化してしまったり、 本来あるべき自分の姿を見失ったりしてしまいがちですので。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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