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ドリームナビゲーターの日々

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2007.03.31
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カテゴリ:本日の学び
1日目大失敗

2日目大成功


と極端な変化があったマネジャー研修も
3日目を迎えた。


2回開催したことにより、全体のイメージも完成し、
3回目はかなり余裕をもってスタートすることができた。


いつものように一人、また一人と参加者が会場に入ってくる。


(さあ、今日はどんな参加者がいるのかなあ?)

2回目の成功で気をよくした私は一人ひとりの参加者の表情に目をやりながら、全体の空気感を感じていた。


1回目、2回目の評価が著しく違う噂を聞いているのか、
怪訝そうな顔の参加者が多い中、いつもどおりあまり誰も話さない空気のまま3回目が始まった。


ジャックも3回目になり、なれていることから慌てる様子もなく紹介も順調に進み、私の出番になった。


「こんにちは。今日一日研修を担当させて頂く、小堀と申します。」


挨拶を簡単にすませ、この半年間の研修の全体イメージと今日行う研修の内容を伝え、会は順調に進まれるかと思われた・・


しかし、そんなにこの研修は甘くはなかった・・・




いつものようにクッシュボールを使い、一人ひとりに自己紹介をしてもらいながら、最近の楽しかったこと、現在の研修への気持ちを話してもらっている中、『T』さんという強烈な個性を持ったかたが発表をされた。

「『T』と申します。最近楽しかったことは、特に無いです。
 研修に対しては、マネジャーとしての私は受けなければいけないので受けますが、個人としては早く帰りたい気持ちで、
全く受けたくないです。」っと無表情で、周りの空気を
簡単に凍らしてくれた。



「・・・・・」


という無言がつづき、フォローをなんとかいれ次の人にバトンを回してもらった・・


(この人は強烈だなあ・・・今日一日この人にエネルギーをかなりさいて、影響を与えていこう。だけど、、、、一日で人は変わるのかなあ・・

いや。ダメだ俺がそんなことを考えたらあかん。。。

天才マネジメントで『T』さんを徹底的に引き上げよう。

そう太陽マネジメントで光を当て続けよう。)


そう心の中で葛藤しながら、研修は始まった。



まずは、リーダーシップを体感してもらう研修を行い、
ここは順調に進んでいった。。。



問題は午後のプログラムだった。


二日目で感動を生んだ、『トラストフォール』という信頼関係を築く体感ワークをみんなでやった後のシェアのときに問題が発生した。


「それでは、一人ひとり感想を言っていきましょう」

順調にそれぞれが正直に感じた想いを伝えていく中、


例の『T』さんにボールが回ってきた。


「正直、私は誰も信頼していないので、まったくこのワークをしても気持ちは変わりません。誰も信用できません」


無表情でまたこの顔を続けていた。。。



さすがにこれにはまた現場が凍った。


私も一瞬心が凍った。

(えええ、、、、信頼していないって口でいっちゃう?
 しかもみんなに対して言えてしまうって、、、

 この人どれだけ人が信頼できていないんだろう?)


だけど、もう一方でこうも感じた。


(だけどこれだけ人にストレートに感じたことをいえるってことはこの人は恐ろしく素直な人なのかもしれない。

 この人は本当は誰よりも信頼が欲しいのではないだろうか?


 だとしたら、今ここで俺がまっすぐにこの気持ちに答えることが俺の役割なのではないだろうか?)



そう考え、私は実行することを心に決めた。



そう決めてから『T 』さんを見始めると、『T』さんは実に深い意見を言っていることに目が行くようになった。


一つ一つのコメントが実に深く考えてられており、人を信頼できないっといいながら、実は誰よりも人を観察し、自分なりに本当に深いところまで思考をされてきた人だということが
理解できるようになってきた。


そして、私の口から自然とふいに、『T』さんを尊敬する言葉が溢れる様になってきた。


「Tさんは、本当に深い意見をおっしゃいますね。なんか次元が違うように感じました。
 Tさんが一つのテーマに対して色んな角度から熟考されきたんだという背景が感じられました。本当に勉強になります。
ありがとうございます」


と素直に口に出したら、『T』さんはまるで子どもみたいな笑顔で「そんなことないです。」と謙遜された。


そこから徐々に『T』さんの表情が変わり始めた。


最初、今回の研修のテーマである『天才マネジメント』とは

「人のアイデンティティを褒めて引き上げることにより、
 その人の持てるポテンシャルを最大限に引き上げる
 マネジメント手法のことです。」


という話をしたとき、『私は人から褒められたことなどないので褒めるなんて行為は絶対にしません。嬉しいとは思いませんから。』ときっぱり突っぱねていた、『T』さんが実際褒められることによって、心を開き始めたのだ。



ここで手ごたえを感じ始めた私は、さらにあらゆる局面で参加者一人ひとりをよく観察し、褒めるチャンスがあるときに徹底的に褒めるようにした。


『笑顔が素敵です。そんな笑顔で褒められたら、私が部下だったら本当に嬉しいと感じます。』


『本当に雰囲気が落ち着かれていて、信頼感が全体が溢れていらっしゃいますよね。私が部下だったら、●●さんが言うことを全部受け止めてしまうと思います。』


と感じたことを次々とマネジャーたちにぶつけていった。



マネジャーたちも私の一貫性につられ、どんどん周りの方々を評価しはじめていった。


そしてとうとう『T』さんまでもが回りの人たちにプラスの言葉を投げかけるような場面が見られ始めた。



そして、研修も締めをむかえ、目標設定をし、全員がみんなの前で発表をし、問題の『T』さんも全体での発表をおえ、
アンケートをかきみんなが帰り始めたとき、最後のドラマが
待っていた。



マネジャーたちがみんなへやから出て行き、『T』さんだけになった。

そして、『T』さんが恥ずかしそうに私に近づいてきて、
こう話してくれた。


『小堀さん。今日はためになる研修ありがとうございました。

今日一日を通して、私は一つの決断をしました。




     私、






 「変わろう」と思うんです。」


(えええ、 ・・・・・)



「だけど、一つだけ悩みがあるんです。

 今まで部下に対して信頼とか、褒めるとか、そんな
コミュニケーションを取ってきたことのない私が、
急に変わったら、みんな怪しむと思うんです・・・



それが心配なんです。

どうしたらいいでしょうか?」




もうこの時点で私は涙が溢れそうになっていた。。。


あれだけ一日の初めに頑なに自分の扉をしっかりしめ、
心を閉ざしていた人がたった一日の研修でここまで
心を開き、変わろうとするなんて・・・・



心を落ち着け、涙を押さえ私は答えた。



「Tさん、本当に決断おめでとうございます。
 私も本当に嬉しいです。

 部下のみなさんもきっとTさんの変化を応援されると
 思います。

 それで具体的な一歩なんですが、部下の方々一人ひとりと
 正直に今の気持ちを話されてみてはいかがでしょうか?


 そして、どのようなマネジメントをすることを希望しているかを一人ひとりから聞いてみてはどうでしょうか?


 それがもっともみんなにとって嬉しい一歩なんではないでしょうか?」


そうお伝えすると、『T』さんは

「ありがとうざいます。その一歩なら私もできそうです。

 来月を楽しみにしていてくださいね。」



そう話して、『T』さんは研修ルームを後にして行かれた。



私は、ちょっとま呆然として部屋に立っていた。



今目の前であれだけ変わりたくないと思っていた人が
心を入れ替え、変わっていった姿に感動を感じずにはいられなかった。。




本当に本当にありがとう。


何度も『T』さんに心の中でつぶやきながら、私は3日目の感動を心にかみ締めた。





『人は変わる。』




自信が確信に変わった一日だった。








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Last updated  2007.03.31 14:38:37
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