逆ざやと予定利率@保険情報ステーション@ 逆ざやと予定利率 ―保険用語をしっかりチェック― 保険会社は契約者から預かった保険料を、銀行預金、株、債券、国債、有価証券などで運用し、 それによってもうかる収益を予測し、あらかじめ保険料を一定の利率で割引きしていますが、 この割引率のことを予定利率といいます。 ですから収益を多く見積もっていた、バブル期の保険は、 同じ1万円の保険料でも、満期保険金や年金の額が、今の新契約より多いのです。 保険会社は、約束した満期保険金や年金を将来支払うために、 せっせと運用してきたものの、当初予定していた収益が確保できなくなった。 ――――これがいわゆる<逆ざや状態>です。 ですから、預かった保険料を運用していても、 結果的に保険会社が契約者に支払うものは「死亡保険金」とか 「入院給付金」だけの、掛け捨ての保険は「逆ざや」には、なりません。 また、現在の低い予定利率で加入した、貯蓄型の保険・年金も、 「逆ざや」とは無縁です。♪ バブル期に売れた貯蓄目的の、 いわゆる利回りのいい保険を多く抱えている保険会社が、 今、逆ざや状態で苦しんでいるわけですね。 バブルが崩壊し、デフレが加速し、失業率が上がり株価が下がって、 金利も底をうつ時代が来るなんて、保険会社のような投資のプロでも、 まったく予想していなかったんでしょう。 契約者に約束した、高い予定利率を引き下げるのを、 今までは、保険会社が破綻した場合のみ認めてきました。 しかし、破綻していなくても、保険会社からの申請があれば、 引き下げができるようにするため、保険業法を改正しよう、 という動きも出てきました。 バブルのツケは、まだまだ続くようですね。 ジャンル別一覧
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