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西新オレンジ通り日記

西新オレンジ通り日記

保険に入れないとき

医療保険のお申込をいただいたのですが
保険会社が引き受けを断ってきました。
10年程前に心筋梗塞の手術を告知して頂いていた方でした。

「きちんと薬も飲んでるし、普通に仕事もしてて元気なんだけどね~!」
と残念そうにおっしゃるお客さま。
この仕事をしていて、一番申し訳なく思う時です。

確かに元気で働いているのに!
医者には僕より元気だね!といわれるのに!
どうして?
その気持ちは痛いほどわかります。

しかしながら、保険会社の病気に対する考え方は
臨床医療とは違って、どれだけ回復したか?ではなく
どのくらい回復するか?という医学的なものでもなく
単にこれから入院する、もしくは死亡するリスクに対してのみに
注目して、判断されるもの。
保険会社側の支払いのリスクがすべての判断基準となるのです。

冷たいようですが、契約者間の公平を守るためにも
病名、発症日、入院期間、手術状況、薬名など
ひとつひとつ、会社の基準に照らしてドライに決められます。
その基準は公開されることはありませんが
保険会社によって、その基準はまちまちで
また、加入する保険種類によっても違います。

今日お断りすることになった方も
ガン保険は問題なく成立しました。
以前、高血圧で2ヶ月入院したお客様で
退院して三日後に申込んでいただいた、がん保険が成立したこともあります。
心筋梗塞や高血圧は、がんのリスクにとって問題ないと判断されたのでしょう。

一度大きな病気をすると入れない生命保険。
「保険会社ばっかりがもうかるね」といわれるときもありますが
「保険会社が損してたら、つぶれちゃいますからね~。
 そうなったら、もっと大変なんですよ~!」
・・なんてツライ台詞ですが、そんなことを話しながら理解をいただいています。



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