父が入った学資保険今日は、父の日。父は一昨年亡くなったので、父の日のプレゼントはお線香だけ。 親不孝者の私は、お花も忘れていた。 「お父さん、ごめ~ん!」と言いながら、炊き立てのご飯とお水を供える。 大正生まれの、頑固な照れ屋の父だった。 電話を掛けると、すぐに母に代わって ゆっくり話すこともなかった。 私は、父が42歳の時の子供だったこともあり とても大切に育ててもらったと、父には感謝している。 父と弟とは何かとそりが合わないように見えていたけれど 父が亡くなって どんなに父が、跡取りである弟を信頼していたか どんなに弟が、父を頼りにしていたかが 初めてわかった。 そんな父がなくなる一年ほど前に、弟に息子が生まれた。 内孫は二人目で、姪っ子をものすごくかわいがっていた父だったが 男の子が生まれたと知ると、 「これで、跡取りができた!」と大変な喜びようだった。 どっちでもいい!と口では言いながらも 男の子を望んでいたんだな~と、母と笑ったものだ。 父の死後、遺産相続のこともあり 資産を整理していると、真新しい「学資保険」の証券がでてきた。 恩年83歳の父が、生まれたばかりの孫のために 「学資保険」に入っていたのだ! 「お父さん、100まで生きるつもりやったんかね~!」 と家族で話した。 驚いたことに、その保険には 契約者が亡くなった場合、保険料の免除を約束する 特則がついていたのだ! 83歳の老人に、17年以上掛け続ける学資保険を 勧めること自体、大いに問題があると個人的には思うが ここで、もうひとつ問題になったのは 「保険料払込免除特則」がついていたこと。 この特則をつける場合は、契約者の年齢で、保険料は変わるうえに 契約者の健康状態に関する告知が必要なはず。 もし告知をしていたら <糖尿病>で入退院を繰り返し <脳梗塞>があり、右手に軽度の麻痺があった父は 契約できたか、はなはだ疑問。 だいいち83歳の老人の、しかも月払いの契約に 「保険料払込免除特則」をつけられる保険会社はない。 ○易保険にしたって、できない。 申し込みを扱った募集人も、引き受けた会社も気がつかなかった? そんなバカな! 「免除になる可能性は、あると思うか?」と弟が聞くので 「無いと思うよ。『何かの間違いでした』って言ってくると思う。」と答える。 どういう経緯で加入したかは、今となってはわからないし 特則のことを父が知っていたかも、怪しいものだが やはり、○○保険の担当者からの返事は 「間違って、特則をつけていたようです。 保険料の払込免除は出来ませんので 契約者と受取人、引き落とし口座を変更して、是非続けてください。」 というものだった。 結局、弟は学資保険を解約した。 「俺も、掛けてるからな~。こんなに、毎月払えんぜ!」 と苦笑いしていた。 「支払った分ぐらい返せ!ってゴネてみたら?」 と入れ知恵してくれる人もいたが 「どうせ、俺が払った金じゃないしな。ゴネたら親父に悪い気がしてな~。」 とあっさりしたものだった。 学資保険に限ったことではないが 保険に加入する場合には、家族でよく話し合いをしておいて欲しいと思う。 父の入った学資保険は、支払われなかったけれど 祖父母であっても、条件次第で 払い込み免除特則付きの学資保険に入ることはできるので(高いけど) 両親以外の人が「学資保険」に加入する場合は特に 子供の親と、きちんとした話し合いをしておいて頂きたいと思います。 死亡という理由で、父が払い続けられなくなった保険を、 弟の側に、引き受ける余裕がなかったために 短期で解約せざるをえなくなり 結局掛け金の一部しか戻らず、 大変もったいないことになってしまった こんなケースもあるからです。 75歳の母が「私が代わって払おうか?」と弟に申し出たが 「ババァ!自分の年を考えろや~!」の、ひと言で終わった。 孫に学資保険を!と考えておられる祖父母の皆さま。 親から「学資保険」にはいってあげる!といわれている両親の皆さま。 よく話し合って、十分検討してからご契約を! ジャンル別一覧
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