カテゴリ:食の楽しみ
先日、天王寺の大阪市立美術館にデトロイト美術館展を見に行き、ゴッホやモネーなどの印象派の作家たちの絵をいろいろ見ることができ、豊かな気分で、楽しいいひと時を過ごすことができた。 その帰り道のこと、串カツでおなじみのジャンジャ横町を通り抜けて地下鉄の駅に向かおうとして歩いていたら、小さな立ち飲みの店があったので、ついふらりと入った。 その店では夏でもおでんを出していて、湯気の中に浮かんでいるおでん種の中に、ソフトボールを小さくしたぐらいの丸いものがぷかぷか浮かんでいるのを見つけた。 なんだろうと眺めていたら、客が「たまねぎ頂戴」と言って、店の人がその丸いものを、おたまですくったので、それが玉ねぎを丸のまま浮かべたものだということがわかった。 丸のままの玉ねぎのおでんなど食べたことがなかったので早速注文した。 一枚一枚の玉ねぎの鱗片に味がしみ込んでいて、それをはがしていくようにして食べていくと、玉ねぎの甘みがだしの味と合わさって、絶妙な味を醸し出していた。ロールキャベツやダイコンなどよりもおいしく、ボリュームもあったため、すっかり満ち足りた気分で焼酎の水割りをチビチビと楽しんだ。 その店には、牛スジを味噌で煮込んだ、どて焼きの串もあり、そのコラーゲンたっぷりのねっとりとした食感もたまらなかった。 秋にはいろいろ美術展も開催されるだろうから、また天王寺に出かけるようなことがあれば、必ずその店に寄ってみたいと、今から楽しみにしている。
お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2016.08.30 10:47:05
コメント(0) | コメントを書く
[食の楽しみ] カテゴリの最新記事
|
|