テーマ:一こと言わせてほしい!(6)
カテゴリ:時事・社会
昨日ある大手ホームセンターに行ったところ、トイレットペーパーやティッシュのコーナーの棚が空になっていた。
石油ショックの時も、なぜトイレットペーパーがなくなるのか訳が分からなかったが、あの時は「風が吹けば桶屋が儲かる」というような理由であったにせよ、それなりの理由があった。それでも我先にと走る人々の姿は滑稽にしか見えなかった。 そして、こんどはデマによるとのこと。SNSによってあっという間に広がったようだが、テレビのニュースにも出ているので、全国レベルに広がっているのだろう。 デマによって、まず騙された人が買いに走り、その姿を見て「ひょっとしたら本当に品切れを起こすかもしれない」と思ったデマを信じていない人まで買いに走る、そしてパニックになる。 これまでは近隣の国々のデマに振り回される人々の姿をニュースなどで見て笑っていたが、こうなると日本人の民度もこの程度だったのかと少々がっかりするものの、それだけ人々の心に余裕がなくなっているのが今の社会かと思うと笑ってもいられない気持でもある。 今回のデマについては、政府は業界から出された根拠を示してデマであると説明している。しかし現状では政府が説明すれば国民は素直に納得するかというと、それほど簡単ではない。これまでの政治の動きや新型コロナウイルス対策の取り組み姿勢を厳しく見ている国民にとっては素直になれないかもしれないからである。 法的規制がない限り、マスクに限らずトイレットペーパー不足に対しても政府は直ちに有効な手段は打てないだろう。 このようなときに期待できるのは民間の力しかない。 大手スーパーやドラッグストアの経営者は、通常の何倍もの数量を仕入れ、店頭に並べることで国民の不安を速やかに解消するよう動いてほしい。 まさか、この機会に品不足をあおって一儲けしてやろうという経営者はいないと思うが、マスクでは「他の商品との抱き合わせ販売」をやっていた大手ドラッグストアが複数あったようだ。 このようなことを経営者まで知っていたのかは疑問ではあるが、賢明な経営者なら、こういう国難と言える状況の中で、国民の不安に乗じて一儲けしようとするのがよいのか、一刻も早く国民の不安を解消するように動くのがよいのか瞬時に判断できるであろう。 立法措置によって、「公衆衛生上の重大な危機が生じている状況下において、感染症等の予防のために必要とされる衛生用品の流通を混乱させた者及び法人は懲役○年または罰金○○○○○に処すとともに当該法人の業務上必要とされる免許を取り消す」というような厳しいい法律でもできればこのようなことは二度と起こらないと思うが、そこまでやらなくても経営者は賢明であるし、賢明な国民はしっかり今回のことを覚えておいて、次の購買行動に反映していくであろう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2020.03.01 11:09:27
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