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ガンっ の後だから普通の日常

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2006.07.12
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昨日は、ガユーナ・セアロというミャンマー仏教のお坊さんの満月瞑想会に行きました。

セアロは、日本人でミャンマー上座仏教のお坊さんになられたという方です。すごいです。癌のサイモントン療法から、たどりたどってお会いすることができました。左のリンクの『ナチュラルクリニック21 癌と免疫と心』のページから、セアロのホームページにつながります。

昨日は満月でした。満月瞑想会は満月の日に、何も考えず瞑想する、という、それだけの会です。

それだけなのに、元気になりました。

昨日は瞑想会の前にセアロとの面談も申し込み、もちろんお会いできたのは大感激だったのですが、昼前から出かけて夜の瞑想会までだったので、疲れていました。帰るまで体力がもつかどうかあぶないかな、と、思ったのですが、なんと、瞑想が終わったらしっかり元気が自分の中に宿っていました。体の状態は心理面の影響が大きいな、と改めて思いました。

満月瞑想は世界中のどこに居てもできます。セアロのホームページから申し込めば、セアロのメッセージのメールを満月の日に受け取ることができます。人それぞれの瞑想をすればいいそうです。

昨日のメッセージは、心の鏡をゆらすな、鏡がゆれると満月の完全な姿までゆれてしまう、というようなものだったかな。満月って、自然や宇宙の力をとても受け取りやすくしてくれて、自分についても思い出しやすくしてくれるイベントだと思います。それを、セアロのメッセージが増幅してくれる感じです。

でも、昨日思ったことは、もう一つ。

最近、セアロだけでなく、同じようなお話を聞くことが多い、と感じるものがあります。『地球交響曲』の中にも、多くの立派な方々が出てきます。地球交響曲V番のアーヴィン・ラズロー博士のお話を聞いた時には、衝撃でした。ピアニストで物理学者で哲学者であるこの方のお話は、ある意味、宗教にも近いのです。宇宙の意思があり、人間の意志はそれと呼応する、とでも言えるようなお話。だから人間は少しでも良い事が起きていくように、精神的な部分を変化させていかねばならないそうです。
先日『地球交響曲』のDVDボックスを買い、既刊のI番からV番まで全部見ることができました。III番には、宇宙物理学者のフリーマン・ダイソン博士が出演していました。多元宇宙の理論は、私が学生の頃にはもう出ていましたが、難しそうで私には手がでませんでした。そのダイソン博士も、人間はそれ単独であるものではなく、人間は地球という大きな生命の一部、と言っているのです。だから死は必要なものであり、死によって次の世代に場所を引き渡すことができるとのことでした。

地球はそれ自身が一つの生命体、という概念は、地球交響曲の中心テーマです。この映画の中では他にも多くの方が、地球と人間のつながりについて語っています。宇宙空間から見ると自分達は地球と一体のものだと理解できる、と語ってくれた元宇宙飛行士、ラッセル・シュワイカートの事は以前書きました。他にも、人間は空気というへその緒で宇宙とつながっている、という、海洋冒険家のジャック・マイヨールなど。ただ、私は物理の出身なので、ラズロー博士やダイソン博士が、そのような考えでおられるということが、私にはとても重い意味をもちます。

そして、先日知ることのできた、生命科学者の柳澤桂子さん。般若心経は科学をもとに考えることによって理解できるとして、現代語に訳して下さいました。ここでも、人間も、原子でできていることから、宇宙と同じもので、それ以上の実態はない、といった理解が、色即是空・空即是色に当てられます。

科学が進歩したのに、地球の上では皆が幸せになったとは言えず、新しい問題がますます際立ってきている21世紀。チベット仏教のダライラマ法王がV番で述べておられたように、悲惨な出来事を目にする試練は、より大きな慈悲の心を育てるために与えられているのかもしれません。そうしていこう、と、色々なたくさんの立派な方達が、声を上げておられるように思います。そして、そこに出てくるキーワードが、宇宙、地球、人間、命、など。何か、そういう、大きな思想の流れができつつあるのかもしれません。科学が宗教に帰る、と、お手軽に言っていいのかどうか分かりませんが。宗教も、科学で解明されるだろうと言った方もあったっけ。誰だったかな。


一方、セアロとの面談では、子供の話をしました。かまわずに自由にさせなさい、若い時の2、3年の遅れは何でもない、とのことでした。

そう、宇宙の規模から考えれば、中学受験なんてな~んにも、問題では、ありません。

でもね~。

セアロが育てている数百人の孤児たちは、かまわれていないけれど、皆とても元気だそうです。そして、やらない子はやらないけれど、やる子はやる、本人の望みがあれば、一生懸命にやる、とのこと。そうなんだろうな。寮のある学校の話も聞きに行ったばかりですが、何だか、親がいない方が一生懸命に勉強する、という、法則があるのかしら、と思われたりして。

本人の自覚が一番大切で、行動の結果を自分に受け止めさせる、親はそれをじゃましない、ということのようです。

中学受験でも、そういう自主性が全然ないのはだめだと思います。でも、高校受験、大学受験みたいに本人まかせにはできない。中途半端な、思春期前の要素も多い中での受験。でも、じゃましないようには、しなくちゃね。じゃまにならないようにしなくちゃいけないけど、サポートはやっぱり必要と思われる、中学受験。   なんとか、そういうサポートを目指します。

あと、セアロのところに何年も前から来ておられるという方が、末期癌だったけれど、セアロと会って自分が変わり、癌も進行が止まっている、とのこと。たくさん転移しているとのことで、取って完治させるというようなことは考えないようでした。一人で泊りがけで来ていて、荷物を抱えての移動も平気な様子でした。とってもお元気です。もう、末期と言われてから5年とのこと。転移していたって進行が止まっていて、あれだけ元気だったら、一病息災・完治みたいなもの。あの方が末期癌だったなんて。すご~い。

そんなこんなの、多重奏の満月瞑想の日でした。






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Last updated  2006.07.12 12:30:15
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