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テーマ:小学生ママの日記(28697)
カテゴリ:学習・教育関連のこと
今日はいよいよ2月1日となりました。神奈川・東京の私立中学入試が始まる日です。塾友たちも、このブログでお話する機会のあった多くの方々のお子さん方も、本番に向かわれていると思います。
健闘を祈ります。貴重な経験を経て、皆さんがそれぞれの素晴らしい未来を手にされますように。 とうとうこの日が来て、本当にうちの娘は私立中とのご縁は切れました。本人が望んだ事、わが子ながらよく自分の道を選んだと感服する一方で、親の方としてもそれなりに一生懸命対処した日々がありました。殆どふっきれてはいるものの、かえって本人よりも引きずっているものがあります。 私は何をしようとしていたんでしょうね。自分の中学生時代がつまらなかった。高校、大学と進む中で、私立中・高出身の方々がきらびやかに見えました。 同窓会などで、かつての級友の多くが子供さんを私立に進ませているのも見ました。公立中についての多くの否定的な現状報告も聞きました。「ゆとり教育」のお陰で、自分の時よりもさらに現実がひどくなっていることは、明らかだと思えました。一般論としては。 その中で親としてのベストな判断をしようとしたのですけど。 だけど、私が行った中学校と、娘が行く中学校は違います。公立中と言っても一つ一つ違います。私立も一つ一つ違い、その中で一人一人がどう過ごすのかも違います。現状で、"本人にとってベストな選択"をした上で、その選択を良いものにしていく努力をすることが基本なのだと思います。 数日前、ご近所の方との、もうすぐ受験でしょ? いえ、受験はやめました、I中へ進みます、との会話から、ゴルリナが行くI中学校に関連しての素晴らしいお話を伺いました。 もう30年も前に、お子さん3人をI中学校に通わせたという方です。 その頃、I中学校は荒れていたそうです。一番上のお子さんはI中学校へ入学して先生とも合わず、小さくて言い返さないので友達からもいじめられ、学校へ行かなくなってしまったとのこと。とても大変だったのだと思います。その時、その方は、教室へお花を生けに行かれたというのです。 お花を習っておられて、その習ったお花を生けたそうです。お花の教室の間の日には近所のお店で買って生けたそうです。剣山が心配だったけれど乱暴されることはなく、続けるうちに、生徒が水を替えてくれたりするようになったとのことです。ずっと続けるうちに、生徒の感想文などももらうようになったとのこと。お花のお陰で教室が明るくなりました、家でけんかをして来たけれど教室でお花を見たら穏やかな気持になりました、などとあったそうです。会うと挨拶してくれる生徒もでてきたとのこと。お子さんは無事高校生となられ、もう、3人とも卒業して、教室に入れなくなったので、今は(!)I中の玄関に生けておられるというのです。30年も続けておられるのです。 いじめのニュースなどを聞いて、正しい事をする子がかえっていじめられるなど、なさけない、大人ができることをしたいから、と仰っていました。今の校長先生からも生徒に学校の玄関のお花を生けて下さるおばさんについてのお話をして下さったそうで、今も、会うと生徒から挨拶をされることがあるとのこと。 さらに、毎年、I中の卒業生の全員に、『しおり』をあげているとのことです。見本を頂きました。お花の関連の知り合いの方で日本画をされる方があり、小さな紙に様々な絵を描いて、「ありがとう」の言葉が添えられています。パンチで穴があけられてリボンが結んであります。紙は和紙で、それもお花の関連の方で本の装丁を仕事にされる方があり、余った紙を切って使うそうです。手作りです。美しいです。 今、I中は荒れていません。それどころか、優秀です。優秀すぎて、いわゆる内申の点では不利な学校です。テストで同じ成績でも、隣の学校では当然5が貰える子がI中ではもらえない。高校入試で内申重視の神奈川県では優秀なI中は不利になってしまう、そんな学校です。 そんな素晴らしい学校にI中を変えていったのは、30年にわたるお花の継続や、「ありがとう」の美しい"しおり"を卒業生全員にあげつづけて下さった地域の方々の営みなのでしょう。 さらになんと、今回はゴルリナたち小学校の卒業生全員にも、ありがとうの"しおり"をあげたいとのこと。 ボランティアでやっていることだから、何も強制や押し付けではなく、今までつてがなかったからできなかったけれど是非、と言って下さいました。例年中学の卒業生にあげているという仲間の方々も皆、中学校にも小学校にも既につてがない年代の方々だそうです。 I中父兄の大先輩の素晴らしいお話、私も成長せねばと思います。素晴らしすぎますね。 今日、ゴルリナに先生へのお手紙を持たせました。見本を添えて、全員にあげることをお願いして良いかどうか伺いました。受けて下さるとよいなと思います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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