テーマ:☆詩を書きましょう☆(8326)
カテゴリ:ポエムの仮面
淋しそうな唇でした。
色は鮮やかなオレンジなのに。 キラキラとパールを輝かせていても 孤独な唇でした。 大音響の中で長い髪を激しく揺らして ビートを独り占めしても あなたはいつも静けさに包まれていた。 何もかも知ったような、その遊び慣れた唇に 初めて触れた時、そこにある不安、後悔、挫折が 柔らかい感触の中に溢れていた。 重ねた唇は一瞬のうちに溶け合い 上唇と下唇の隙間に挿し込まれた気持ちは あなたの淋しさに届いただろうか。 キスしても落ちない口紅のはずなのに 落ちてしまったオレンジ。 戸惑いにまみれながら、また唇を重ねる。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2005年06月30日 23時37分51秒
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