天下一無能会

家族で鬼怒川温泉に行ってきた。
台風は関東に近づいていたがなんとか傘を差さずに
家を出ることができた。
春日部から特急スペーシアに乗る。春日部なんか
それほど大きな街ではないが、鬼怒川に向かう
車窓からの景色を見ていると春日部も大都会なんだと
気が付いた。そういうところを線路が走っている
といえばそれまでだけど、歩いてる人をほとんど
見かけない。家もあるし、車も走ってるのに、
歩いてる人が見当たらない。時計見て計ったら
１７分も人を見かけなかった。

鬼怒川温泉というそのまんまの駅名の駅に着くと
駅前は大工事中で道路ガタガタ。道路掘る騒音の
中を抜けて、駅から徒歩５分のホテルへ。
いつも思うが玄関でのお出迎えは苦手だ。東京の
いいホテルのホテルマンの入り口待ちは緊張しないのに
温泉系の並び待ちは好きになれない。

部屋に入るとバルコニーの眼下には鬼怒川。
さすがに川の流れる音が７階の部屋まで聞こえた。
紅葉はまだまだで山一面緑のまんま。
夕食は宴会場でのバイキング。おいしいものと
おいしくないものの差がありすぎ。目の前でやってくれる
天ぷらや鉄板焼きはおいしいのに、けんちん汁は
ぬるく、草団子はなかなかの硬さだった。

温泉は新館と古い本館にそれぞれあり比べると当然
新館の勝ち。ジャグジーの拭き出しの強さが青年と
老人くらいの違いがあった。

ホテルの中にはそれなりに人はいるのに鬼怒川の町は
閑散としていて、静かな時間を求めて来た筈なのに
喧騒が恋しくなっていた。