テーマ:☆詩を書きましょう☆(8321)
カテゴリ:ポエムの仮面
去年のクリスマスに僕はサンタクロースと約束をした。
また来年、必ず逢いに来てくれると約束をした。 だから僕は半分寝ながらじっと待っていた。 眠くて眠くて仕方がなくて、なにかに吸い込まれる ような感覚が僕を包んだ。 穴に落ちていくのか、空に登っていくのか、 僕にはよくわからない。 フワリと浮いたまま風に吹かれたように体が 流される。 着ていたパジャマがいつの間にかサンタの衣装になっている。 顔には白いヒゲまで生えている。 それに真下には僕の家の屋根が見える。 ゆっくりゆっくり降りていくと僕の部屋に 一年前の僕がいる。 あ、僕が喜んでる。サンタの正体は僕なのに。 僕が欲しい物なんで知ってるのか不思議だったけど わかるはずだ、サンタは僕なんだから。 そうか、僕は僕と約束していたんだ。 一年間、ずっと自分を待ち続けていたのか。 なら逢えなくても淋しくないや。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2005年12月18日 23時22分45秒
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